使って試してみました! ゲームグッズ研究所

PS Moveと組み合わせてお手軽ハンドル操作「PS Moveレーシングホイール」

3DSを入れるのに最適な、新「クラブニンテンドーキンチャク」を試してみる

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 今回試したのは、PlayStation Moveと組み合わせてPS3用のステアリングコントローラーにできる「PlayStation Move レーシングホイール」。こちらは対応ソフトではなくても使用可能な汎用的なコントローラーで、手軽にワイヤレスのステアリング操作を実現してくれる。

 もうひとつのグッズは、「クラブニンテンドーキンチャク」。任天堂が運営するWebサービス「クラブニンテンドー」でポイントと交換でもらえるグッズの1つだが、昨年試してオススメしたが、これが新バージョンになった。そこで、何がどう変わったのか? を試してみた。


実はオールタイトルに使用可能! 手軽にワイヤレスステアリングを実現する「PlayStation Move レーシングホイール」

メーカー:
ソニー・コンピュータエンタテインメント
価格:
3,980円
PS Moveと組み合わせることでステアリングコントローラーとして使用できるようにする「レーシングホイール」。写真は車操作に適した通常状態
グリップの角度を変えると、バイクのハンドル型にもできる

 モーションコントローラー「PlayStation Move」と組み合わせることで、ワイヤレスのステアリングコントローラーとして動作させることができるアタッチメントだ。本製品にはPS Moveは同梱されていないので、別途必要になる。

 この「レーシングホイール」はPS Moveからの電力供給で動き、PS Moveのセンサーで傾きを使ったハンドリングを、他のボタン操作はレーシングホイールの各種ボタンで行なうというもの。サイズは約296.5×174×60mm。重量は約360gと、それなりに大きいデバイスではあるが、設置式のステアリングコントローラーよりは使いたいときに出してきて、使わないときは簡単にしまえるため、ずっと手軽に扱える。

 レーシングホイールには方向キー、△/○/□/×ボタン、L1/L2/R1/R2ボタン、セレクト/スタートボタンを搭載。さらに独自の作りとして、パドルシフト(R1/L1ボタンとして動作)、右手グリップはバイクのように捻るスロットル(R2ボタンとして動作)になっている。また、左右に傾けての操作は左アナログスティックの左右入力として動作する。さらに、左右のグリップ部分はハの字に広げて、バイクのハンドルのような形状にも変更可能だ。

 特殊な形状のデバイスなので、対応したソフトにだけ使えるようなイメージがあるが、実はこれは汎用コントローラー(一部機能制限あり)。PS MoveはPS3と接続するとコントローラー番号が6番になってしまうが、これをPSボタンを長押しし、設定を変更して1番に変更すればいい。傾きは左アナログスティック、スロットルやパドルシフトはL/Rボタンの割り当てなので、ソフト側で特殊な設定は必要なく、標準コントローラーのキーアサインを変更すればいい。

【ボタン対応一覧】
DUALSHOCK3PlayStation Move レーシングホイール
方向キー方向キー
××
L1L1 / パドルシフト左
R1R1 / パドルシフト右
L2L2
R2R2 / スロットル
L3
R3
左アナログスティックPS Moveの傾き検知で左右入力
右アナログスティック
セレクトセレクト
スタートスタート

 実際に、「グランツーリスモ5」や「リトルビッグプラネット カーティング」といったレースゲームで使用してみた。傾きの検知はシームレスで、反応も良好。振動機能もPS Moveのものが動作する。さすがに適度な抵抗をつけるフォースフィードバックはないのだが、ワイヤレスで手軽に扱える。

 グリップを握るとちょうどL2/R2のトリガーが人差し指にかかるようになっていて、アクセル/ブレーキ操作がしやすい。また、方向キーや△/○/□/×ボタン、平たい形状のL1/R1ボタンも押しやすい。バイクのハンドル形状にできるのもユニークで、右グリップを捻るスロットルも適度な重さの反動があり、捻ってアクセルをあおる感触を楽しめる。

 さすがにPS Moveと組み合わせると約504gあるので、長時間空中に持ち上げてプレイしていると、支える点がなく、疲れてくるのが難点と言えば難点。シームレスなステアリングをワイヤレスで実現してくれる手軽な良さ、安価な価格設定にしては質感がしっかりとしていて機能も充実しているところは魅力。気軽に引っ張り出せるステアリングコントローラーを求めている人に、ぜひチェックして頂きたい製品だ。

PS Moveは電力供給しつつ、傾きを検知するセンサーと振動機能のみを使用。レーシングホイールに搭載されているボタン類で操作を行なう
方向キーや△/○/□/×ボタン、L/Rボタンを搭載。グリップを握ると自然にボタン類に指が添えられるようになっていて、ホールド感も良好。操作は非常にしやすい
右グリップは捻ると入力が行なわれるスロットルになっている。左右のパドルシフトもあり、これらはL/Rボタンの入力になっているので、汎用的に使用できる


新カラーになり保護力もアップした「クラブニンテンドーキンチャク」!

メーカー:
任天堂
価格:
120ポイント(クラブニンテンドーポイント)
カラーバリエーション:
ブルー
ライトグレー
ライトブルー
スエード調の生地でできているキンチャク。3DSや3DS LLを収納するのに最適な大きさとなっている

 任天堂が運営するWebサービス「クラブニンテンドー」にて、120ポイントで交換してもらえる「クラブニンテンドーキンチャク」。こちらは以前にも当連載の第287回で試したが、新製品に置き換えられた。バリエーションはブルー、ライトグレー、ライトブルーの3色となっている。今回はブルーを試してみた。

 基本的な作りは以前の「クラブニンテンドーキンチャク」に近く、生地全体はスエード調で柔らかな手触り。裏地は以前の製品ではデザインの施されたリバーシブル仕様だったが、今回の新製品では裏地がスポンジによる厚みのついたメッシュ生地になった。本体をより優しく保護してくれる。

 収納できるのは、3DS本体、3DS本体+拡張スライドパッド、3DS LL本体。3DS LL本体に拡張スライドパッドを着けた状態では、キンチャクの収納口の大きさがわずかに足りず、入らなかった。もうひとまわりサイズが大きければ嬉しかったのだが、ここは少し残念なところだ。

 シンプルなキンチャクだが、手触りもよく、シンプルなだけに持ち運びも手軽で扱いやすい。素材の良さは以前の製品同様ながら、スポンジの厚みがついたメッシュ生地で以前よりも保護性能が高まったのも嬉しい。

以前の「クラブニンテンドーキンチャク(赤いキンチャク)」と、基本的な作りは同様だが、内部の裏地にスポンジの厚みがついたメッシュ生地が使われていて、保護性能がアップしている
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(ゲーム環境向上委員会)