使って試してみました! ゲームグッズ研究所

連載第307回

メガバッテリーパックで3DS LLのバッテリー持ち倍増!!

手触りのいいラバーコーティングカバーなど、3DS LL用グッズを試してみた

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 3DS LLの内蔵バッテリーをもっと大容量に! 長時間プレイを実現! 3DS用でも注目度の高かったゲームテックのメガバッテリーパックに、3DS LL用の「メガバッテリーパック 3DLL」が登場したので、早速試してみた。また、その他にも、ラバーコーティングの手触りが抜群に良いレイ・アウトゲームズのハードカバーを2製品。そして、デイテルジャパンの「拡張パッド収納ポーチ(3DS LL用)」も試してみた。


内蔵バッテリーを大容量に交換! 3DS LLの動作時間を約2倍にするバッテリーパック

メーカー:
ゲームテック
価格:
オープン価格(購入価格:3,780円)
カラーバリエーション:
ブラック
ホワイト
フタと一体型の大容量バッテリーのほか、小型のプラスドライバー、固定用のネジが付属する
バッテリーパックは少し角張った形状をしていて、中央部分が台形のように盛り上がった形になっている

 3DS LLの内蔵バッテリーをより大容量なバッテリーに交換して、長時間のプレイを可能にするというグッズだ。こちらは昨年に3DS用の「メガバッテリーパック3D」が発売されていて、その3DS LL版と言える。当連載でも第290回で試しているが、注目度、そして実用度の高かったグッズだ。

 パッケージには3DS LLの底面フタと一体化しているバッテリー、そして取り付け用のネジ(4本入っているが使用するのは2本で残りは予備)と、小型のプラスドライバーが入っている。フタの色は現在のところブラックとホワイトの2種類が販売されている。今回はホワイトを使ってみた。

 3DS LLに元から内蔵されているバッテリーの容量は1,750mAh。それに対して、この「メガバッテリーパック3DLL」のバッテリーは、3,500mAhとちょうど2倍。連続駆動時間もそれに伴い、約2倍となっている。

【標準の内蔵バッテリー】
3.7V 1,750mAh 6.5Wh
連続動作時間(公称値):約3.5~6.5時間

【メガバッテリーパック3DLL】
3.7V 3,500mAh 6.5Wh
連続動作時間(公称値):約7~13時間

 取り付けは、まず3DS LLの底面にある2本のネジを付属のドライバーで外し、フタを取り外す。フタの取り外しに関しては、「3DS LL本体の取扱説明書にあるバッテリー交換方法を参照して行なってもらいたい」ということで、本製品では説明が省かれているのだが、できればその部分に関して説明があればより親切だったと思える。実際に取り外す時にはフック部分を取り外す時に少々コツがいるので、力任せにしてフタを破損しないようご注意頂きたい。

 フタを外し、内蔵バッテリーを外したら、「メガバッテリーパック3DLL」のバッテリーを取り付ける。手前側の固定フックにきちんとかけ、あとは押し込んでネジ止めするだけと簡単だが、側面が隙間無くきっちりとはまるように、全体を押し込むとキレイに仕上がった。

 3DS用の「メガバッテリーパック3D」の時には、取り付け方によっては接触が上手くいかないことがあり、微妙な調整が必要だったりしたのだが、この3DS LL用ではそういったところは無く、スムーズに装着できた。ガタつきもなく、装着後の動作も安定していた。

取り付け作業の模様。フタを外し、元から入っている内蔵バッテリーを外して、メガバッテリーを装着する。3DS用のものよりも取り付けがしやすかった

 底面フタは中央部の平坦な部分が盛り上がっていて、標準の状態よりも約4.5mm厚みが増す。また、重量は約46g増加する。さすがに厚みと重量の増加は手に持ってみると気になるものはあるが、フタの表面は3DS LL内側の処理に近いものになっており違和感は少ない。厚みも増したことで適度にホールドしやすいと感じられた。重心においても、手で持つ下画面側に集中しているので、プレイ時のバランスは悪くない。

 底面にはSDカードスロットとタッチペンホルダーがあるが、SDカードスロットのフタの部分は本体のものをそのまま使う作りになっている。そのため、ブラックとホワイト以外の本体色では、SDカードスロットのフタの色と合わないのが少々残念。ここはぜひ、SDカードスロットのフタ色と合うようにカラーバリエーションを発売してもらいたい。タッチペンホルダーは指をかけやすいように凹みがついていて、非常に取り出しやすく工夫されていた。

 「ニンテンドー3DS LL専用拡張スライドパッド」が使えるのかも試してみたが、こちらは残念ながら使えなかった。本体をセットしても通信が行なわれない。多少手前を持ち上げて奥に角度をつければ通信は行なわれたものの、その状態ではゲームプレイは厳しい。スライドパッドに3DS LLが固定されず外れやすくもなるので、もし通信が行なえてもやはり実用性は低いだろう。

本体との一体感が高く、繋ぎ目も自然。厚みが4.5mm増すが、適度な厚みが加わることで持ちやすくなるメリットもある
拡張スライドパッドは残念ながら通信が行なわれず使用できなかった

 「メガバッテリーパック3DLL」での連続駆動時間や充電時間を調べてみた。フル充電の状態から、3D立体視最大、ボリューム最大、ワイヤレス通信ONの状態で、カプコンの「モンスターハンター3G」のタイトル画面とムービーが繰り返し流れる画面を、電源が自然に切れるまで置いて計測。

 結果は7時間42分で電源が切れた。各種機能をフル稼動させている状態での動作なので、標準の内蔵バッテリーなら約3.5時間ほど動作するとして、2倍超の駆動時間だ。これだけ動作するなら恩恵は充分と言えるだろう。なお、そこからフル充電が完了するまでの時間は6時間33分となった。

 3DS用と比べて取り付けがしやすく改善され、一体感も高い。バッテリーの持ちも2倍超、動作も安定していた。ただ1点だけ惜しいのは「ニンテンドー3DS LL専用拡張スライドパッド」が使えないというところだろう。とはいえ、拡張スライドパッド利用を考えないのならば、それ以外には不満点はなく、非常に頼もしいグッズと言える。より長時間の動作時間を求める人はぜひチェック頂きたい。

手触りが抜群に良い! クオリティの高いラバーコーティングハードカバー

メーカー:
レイ・アウトゲームズ
価格:
1,980円
カラーバリエーション:
マットブラック
マットペールピンク
マットブルー
マットレッド
任天堂ライセンス商品

メーカー:
レイ・アウトゲームズ
価格:
1,980円
カラーバリエーション:
ブラウン
レッド
ネイビー
オレンジ
任天堂ライセンス商品

 レイ・アウトゲームズのカバーグッズで、どちらも素材はポリカーボネートで、表面がラバーコーティングされているのが特徴。「ラバーコーティング・ハードジャケット」はメタリックな色合いながらもマット加工が施されていて、しっとりとした質感に、「ラバーコーティング・アーバン・ハードジャケット」はよりシックな色合いで、表面にはマット加工と同時にザラつき感のあるシボ加工が施されている。カバーの形状はどちらも共通だ。

 カバーは上画面側と下画面側の2つのパーツで構成。各種のボタンやスイッチ、カードスロットに触れるよう開口されていて、カバーを着けたままで全て触れるようになっている。カバーの厚みは約1.4mmと薄型で、重量は約44gと軽量。

 装着して実際に使ってみると、なんと言っても手触りがいい。どちらもマット加工でしっとりとした感触が気持ちよく、「ラバーコーティング・ハードジャケット」は滑らか、「ラバーコーティング・アーバン・ハードジャケット」は適度なザラつきがある。どちらも手に吸い付いてくるような独特な心地よさだ。

 一体感の高さも特徴で、ガタつき等がなく、本体にピッタリとフィットする。各部のスイッチやL/Rボタンの操作にも支障は感じず、操作の面でもほぼ不満の無い作りと言っていいだろう。強いて言うなら、ボリュームスイッチとタッチペンホルダーの箇所には、フチに傾斜をつけて薄くするような加工がされていたら、より触りやすかっただろうか。

 マットなラバーコーティングによる手触りの良さがなんといってもインパクトがあり、作りも非常によく出来ている。さすがにカバー製品という特徴から避けられないところとして、充電スタンドや拡張スライドパッドとの併用ができないという点はあるものの、それ以外には気になるところもない。

メタリックな色合いの「ラバーコーティング・ハードジャケット」。マット加工されているので、手触りはすべすべしっとりだ。各部の開口もしっかりとしていて、一体感も良い。非の打ち所のない完成度だ
シックな色合いでシボ加工(ザラつき処理)がされている「ラバーコーティング・アーバン・ハードジャケット」。こちらもマット加工なので手触りはしっとり。それでいて滑り止めになるザラつきもある


3DS LLと拡張スライドパッドを丸ごと収納できるEVAポーチ

メーカー:
デイテルジャパン
価格:
1,380円
拡張スライドパッドを装着した3DS LLを丸ごと収納できる大型のEVAポーチ。持ち運びはもちろんとして、普段の保管用にも良いポーチだ
上蓋の裏とフリップ部分には、3DS・DSカードを収納できるポケットと、フリーポケットを備えている

 3DS LL用の「拡張スライドパッド」ごと3DS LL本体を収納できるEVA素材のポーチだ。ポーチ内には本体と拡張スライドパッドの他にも、3DSゲームカード4枚を収納できるスリットタイプのポケットや、ARカード等を入れられるポケットを備えている。開閉はポーチ側面にあるダブルファスナーで行ない、カバン等にくくりつけるためのカラビナも付属している。

 3DS LL用の拡張スライドパッドを入れられるとあって、さすがに全体のサイズは21×13×6cmと大きめ。拡張スライドパッド付きの3DS LLをすっぽりと包み込んで、厚さも1.5倍ほどになっている。重量も約179gとあるが、硬さのあるEVA素材でしっかりと包む分、保護性能は高い。

 ポーチ内部は本体収納側は起毛素材の柔らかな布で覆ってあり、本体や拡張スライドパッドに傷をつけないよう配慮されている。上蓋側には仕切りのフリップがあり、そこに3DS・DSのゲームカードを4枚収納できるポケットがある。

 また、上蓋の裏にはネット状のポケットがあり、ARカードなどを入れられるフリーポケットになっている。ただし、ポケット自体は大きめな作りになっているが、イヤフォンぐらい厚みのあるものを入れると、ファスナーが閉じられなかった。ポケットの広さや深さに反して、収納できるのは予備のタッチペンやARカード程度の薄いものに限られる。

 実際に使ってみると、これだけのサイズながらも拡張スライドパッドを着けた3DS LLを収納するのにはギリギリのサイズ。ポーチを閉じる時には、少し開き気味な上蓋を押さえながらファスナーを閉じる感じになる。とはいえ、閉じてしまえばピッタリなサイズという印象で、フリップでしっかりと本体が押さえられている。ポーチ内で動かず、保護性能に充分なものを感じる。

 拡張スライドパッドを収納するという点では、ZL/ZRがポーチによって押されてしまい、通信状態になって電池が消耗されてしまわないかも気になるところだが、その点においてもしっかりとボタン周りにスペースができる作りになっているので、心配ないだろう。逆に、そうした誤動作を防ぐという面でもメリットのあるポーチだ。

 3DS・DSゲームカードのポケットは、スリット部分が透明なビニールでタイトルも見えるのが嬉しいが、使い始めは少々窮屈気味。使い込んでビニールが適度に伸びると、出し入れしやすくなった。フリーポケット部分にはマジックテープの留め具があるので、フリップでちょうどフタができるようになっている。ARカード等が不意に出てしまうのを防止しており、こちらも扱いやすかった。

オーソドックスな作りのEVAポーチだが、フリップ固定用にマジックテープがついているなど、細かな配慮がされている

 フリーポケットに厚みのあるものが入れられなかったところは気になったものの、良い意味で無難作りをしたEVAポーチだ。拡張スライドパッドはZL/ZRボタンが押されると動作して電池が消耗されるというところがあるので、できればこうしたポーチを活用したいところ。拡張スライドパッドをはじめ、ARカードの付属品をまとめて収納しておくという使い方も良さそうだ。

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(ゲーム環境向上委員会)