【連載第290回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。 |
今回はニンテンドー3DS用のグッズを3製品チェック!! ゲームテックの「メガバッテリーパック3D」は3DSの純正バッテリーをより大容量のバッテリーに入れ替えて、プレイ時間を倍増させようという待望のグッズだ。装着から実際の使用感などを試してみた。このほか、傷が付かない“激硬”な液晶保護フィルターや、スライドパッドの操作性を高めるシリコンアタッチメントグッズを試してみた。
【今週のおしながき】 |
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・3DS ゲームテック「メガバッテリーパック3D」 ・3DS サイバーガジェット「CYBER・超硬度液晶保護フィルム・激硬」 ・3DS ゲームテック「エクストラパッド3D」 |
● 3DS用大容量バッテリーでプレイ時間倍増!! 拡張スライドパッドも使用できる
- メーカー:ゲームテック
価格:オープン価格(購入価格:3,360円)
カラーバリエーション:ブラック / ブルー / レッド / ピンク / ホワイト / ディープブルー
パッケージには底面カバーと一体型な大容量バッテリーと、換装に必要になるプラスドライバーが付属している |
「3DSのバッテリーがもっと長時間遊べたらいいな……、でも外付けバッテリーを持ち歩くのはちょっと……」と思った事がある方にぜひチェックしてもらいたいのが、この「メガバッテリーパック3D」だ。
「メガバッテリーパック3D」は3DSの純正バッテリーを大容量なバッテリーに入れ替えてしまおうというもので、3DSの純正バッテリーは容量が1,300mAhなのに対し、「メガバッテリーパック3D」のバッテリー容量は2,850mAh。従来のバッテリーと比較して、約2倍の駆動時間を実現している。
バッテリーは底面カバーと一体型になっていて、フタの部分にも薄くバッテリーを敷いて大容量を実現しているというわけだ。ただそのぶん、厚みは純正の状態よりも約4mm厚く、重量は約23g増している(純正バッテリーとフタの重量が38g、「メガバッテリーパック3D」は61g)。
パッケージにはこの一体型のバッテリーのほかに小さなプラスドライバーも付属。3DSの底面カバーを付属ドライバーで外し、「メガバッテリーパック3D」のバッテリーを装着する。
実際に取り付けて使ってみた。3DSの底面カバーは4個のネジで固定されているので、これを付属のドライバーで外して内部に収納されている純正バッテリーを取り出す。次に、「メガバッテリーパック3D」の一体型バッテリーを差し入れ、ズレがないようにグッと押さえつつネジを固定する。装着の作業自体は非常に簡単なものだ。
ただし、今回は本製品を2個購入して2台の3DSに装着してみたのだが、1台は接触が悪かったのかバッテリー収納部あたりを強く握ると電源が落ちてしまうことがあって、何度か装着を繰り返して動作が安定するポイントを探ることになった。安定動作してからのその後は問題なく利用できている。
もう1台のほうは、1回の取り付けで安定動作してその後も問題なく使えたので、非常にスムーズだった。3DS側かバッテリー側か定かではないが、個体差によるトラブルが若干あるのかもしれない。装着のコツはなんとも表現しづらいのだが、一体型バッテリーの差し込みをしっかりグッと押し入れて、仮止めしてちゃんと電源が入るかどうか(通電するかどうか)、3DSの筐体越しにバッテリーのあたりを押しても通電が切れないかを見るといいだろう。
取り付けの模様。プラスドライバーを使って純正の底面カバーとバッテリーを外し、大容量バッテリーと交換する。ネジを外すだけで作業自体は非常に簡単だ |
左が「メガバッテリーパック3D」装着、右が普通の3DS。底面が約4mm厚くなる |
装着後の外観はとても自然で、カバーの色味が3DS本体色にしっかりマッチしている。手触りも3DS本体のそれにとても近い。厚みが約4mm増しているが、角には丸みがつけてあり、適度に厚みが加わるおかげもあって保ちやすくなる。重量も23g増すが、それは下画面側であって重心のバランスがいい。一体感も高く、装着後のほうが遊びやすく感じられる。
底面の厚みが増したことで「拡張スライドパッド」は使えるのかが気になるところだったが、これは問題なく利用できた。厚みのぶん3DSが浮き上がって拡張スライドパッドとの間に段差ができたり、総重量がちょっと気になるところはあるものの、操作の通信やプレイには支障はなかった。
「メガバッテリーパック3D」での連続駆動時間や充電時間を調べてみた。フル充電の状態から、3D立体視最大、ボリューム最大、ワイヤレス通信ONの状態で、カプコンの「モンスターハンター3G」のタイトル画面とムービーが繰り返し流れる画面を、電源が自然に切れるまで置いて計測。
結果は、連続駆動時間が7時間27分、充電時間が6時間25分となった。純正バッテリーだと連続駆動時間がだいたい3~4時間程度だったので、ちょうど倍ぐらいといったところ。これだけ連続駆動時間があれば、外に持って行っても1日心配ないだろう。
厚みと重量が少しだけ増すが、色味も自然で一体感のある作り。「拡張スライドパッド」を装着すると写真のように厚みのぶん本体収納枠から飛び出るが、それもわずかなものでプレイも問題なく行なえた |
純正バッテリーを大容量バッテリーと交換するというストレートな方法を取ったグッズだが、そのメリットはかなりのもの。一体感が高くて保ちやすく、「拡張スライドパッド」も使えるなど、不満のない出来だ。本体一体型で厚みが多少増すだけなので、ポーチやケースなどの収納グッズもほとんどそのまま使える。バッテリーの不安なくプレイを楽しみたい人に、ぜひチェックしてもらいたいグッズだ。
● スチールウールで擦っても傷がつかない! 激硬な3DS用保護フィルター
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン価格(購入価格:1,410円)
全面保護タイプ
パッケージには上画面用フィルターと下画面用フィルターが1枚ずつの他、簡易のクリーニングクロスが付属する |
10円玉の角でガリガリとフィルターを擦ってみたのだが、傷はまったく付かなかった。最も硬いフィルターと言っていいだろう |
フィルター自体に傷が付かない、徹底した“硬さ”を売りにしている3DS用のフィルターが、この「CYBER・超硬度液晶保護フィルム・激硬」だ。従来フィルターの硬度2Hを上回る4H、スチールウールで擦る実験でも傷が付かなかったという、高傷耐性のフィルターだ。
パッケージには、上画面用フィルターと下画面用フィルターがそれぞれ1枚ずつのほか、簡易のクリーニングクロスも付属。上画面用のフィルターは、スクリーン外の全体に貼る全面タイプになっている。
フィルターの大きさは、上画面用フィルターが約12.8×6cm(横×縦)、下画面用が約6.25×4.7cm(横×縦)と、3DS本体の画面サイズに近い大きめのサイズ。
実際に貼り付けてみると、まずフィルターそのものは確かに硬めではあるが、すんなりしなる程度のものでそこまで独特ではない。扱い方も従来のフィルター同様だ。
貼り付け方式はフィルムを剥がしつつ貼り付けていくという従来通りのもので、上画面用が全面タイプなこともあって、少々位置合わせが難しいところはあるが、フィルター自体の吸い付きが非常に良く気泡もできにくい。位置合わせと角度のズレに注意すれば、貼りやすいフィルターだ。
貼り付け後の外観は、透明度も高くて自然な仕上がり。表面が艶やかで見栄えのいいフィルターだ。色味の変化もなく独特なクセは特にない。質の高いフィルターという印象だ。タッチペンの滑り具合は、ツヤがあるためか多少ツルツルと滑りやすいところがった。
このフィルターの最大の特徴である“硬さ”を調べるべく、10円玉でゴリゴリとフィルターを擦ってみた。だが、傷ひとつ付かないどころか、擦ったあとすら見られない。過去に保護フィルターの傷耐性をみるべく同様に10円玉で擦った事が何度かあるが、傷なり擦り跡なりはいずれも間違いなく付くし、物によっては表面の層が削れてしまうこともあった。それに対しこのフィルターはどんなに擦っても傷ひとつなかった。売り文句の“激硬”の強さはかなりのものだ。
上の写真は全体にフィルターを貼ったところ、下の写真は画面の半分にだけフィルターを貼ったところだ。全面タイプの上画面は上半分に、下画面は右半分にフィルターを貼っている |
見た目や貼り付けの感じは普通のフィルターなのだが、その硬さたるや圧倒的で保護性能は抜群に高い。それどころか保護フィルター自身に傷が付かないので、キレイなままに長持ちしてくれる。フィルターを拭く時にもラフに扱えるこの安心感は魅力的だ。
● スライドパッドにシリコン素材のアタッチメントを装着! 重ねて高さも調節できる
- メーカー:ゲームテック
価格:480円
カラーバリエーション:ブラック / ホワイト / ブルー / レッド / ピンク
形状が異なる4種類のシリコンアタッチメントが2セット入っているほか、ストラップとして3DSに着けられるケースが付属している |
スライドパッドに被せて適度な高さと滑り止め効果をプラス。脱着はとても手軽だ |
3DSのスライドパッドに被せて操作性を高めるシリコンアタッチメントだ。4種類の形状が異なるシリコンアタッチメントが2セット、合計8個入っていて、ストラップとして取り付けられるケースも付属している。
4種類の形状は、「スライドパッド型の中心くぼみ」、「くぼみ無しの平ら」、「円状のスリット付き」、「格子状の滑り止め付き」。さらに、この「エクストラパッド3D」は、シリコンアタッチメントを重ねて着けられるのが特徴。重ねることで高さが増して、より持ちやすいようにできる。
付属の収納ケースには、このシリコンアタッチメントを3個収納可能。3DSのストラップホールにケースをつけ、3DSをプレイしない時にはこのケースにアタッチメントを入れて持ち歩くというわけだ。
実際にゲームプレイに使ってみた。シリコンアタッチメントは柔らかくて、スライドパッドの上から被せるだけと脱着は楽々。重ねる時も、アタッチメントをどんどん重ねていくだけだ。1個装着すると約1.5mmほどスライドパッドの高さが増して、重ねるごとにさらに高くしていける。もちろん「拡張スライドパッド」のスライドパッドにも同じように装着可能だ。
このアタッチメントは表面にビニール質の加工がされていて、指がキュッキュと止まるような感触。滑り止め効果がかなり高い。装着したアタッチメントが不意に外れるようなこともなかった。
ただし、気になるところがなかったわけではない。アタッチメントの底面のフチが開口部に当たってしまい、「エクストラパッド」が擦れて、パッド操作に抵抗が出てしまう。個体差も多少あるとは思うが、研究所員が所有している3DSと拡張スライドパッドの場合だと、拡張スライドパッド側に装着した時、擦れからくる抵抗が強く、操作を邪魔してしまっていた。
写真のように2個・3個と重ねて装着可能なほか、拡張スライドパッドにも利用できる。ただ、シリコンアタッチメントの底面のフチが本体に擦れがちで、操作感に影響してしまっていたのが残念 |
スライドパッドの操作性をより高めてくれるシリコンアタッチメントだが、フチが3DS本体に擦れてしまい、スライドパッドの動きが鈍くなってしまったことがあったのは気になるところ。個体差によるものかどうかはわからないが、滑り止めの効果や重ねて高さを調節できるところなど、他の部分は非常に良かっただけに、部品形状などを見直してもらえれば……と感じられた。
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http://www.gametech.co.jp/
http://home.cybergadget.co.jp/
[Reported by ゲーム環境向上委員会]