【連載第229回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


シリコンカバー、プロテクトケースでDSi LLを守る!
持っていると何かと便利なDS、PSP go用のUSB充電ケーブルも試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 DSi LLを保護するプロテクトケースとシリコンカバーグッズを試してみた。両方とも、シンプルな製品であり、さらに本体に装着したままプレイをするグッズなだけに、これというベストな形は決まってこない。それだけに自分に合うものを選ぶのが難しいグッズだ。細かなポイントをチェックしていってもらいたい

 また、携帯ゲーム機を所有していると誰しもが1度は思う“充電ケーブルがもう1本欲しい”という気持ちにピッタリの、USB接続タイプの巻き取り式充電ケーブルもチェックしてみた。

【今週のおしながき】
DSi LL HORI 「プロテクトケースDSi LL」
DSi LL HORI 「シリコンカバーDSi LL」
DSi LL サイバーガジェット 「CYBER・シリコンジャケット(DSi LL用)」
DSi LL ミヤビックス 「リトラクタブルケーブル・デュアル for ニンテンドーDSi/DS Lite」
DSi LL ミヤビックス 「リトラクタブルケーブル for PSP go」

 

● 質感が良く剛性感の高い、基本を抑えたDSi LL用プロテクトケース

「プロテクトケースDSi LL」

    メーカー:HORI
    価格:1,180円


透明度の高いポリカーボネート素材を使ったプロテクトケース。適度な厚みもあり、剛性感が高い
厚みがあるぶん、DSi LLを180度に開いた時はL/Rボタンに天板のカバーが密着してくる

 透明度の高いポリカーボネート素材を使った、DSi LL用のプロテクトケースグッズだ。ケースの厚みは約1mm、重量は約54g。プロテクトケースグッズとしては標準的な作りで特徴こそは少ないが、基本をしっかり抑えた製品という印象を受けた。

 天板側のケースには外側カメラ部分に開口部があって、開口のフチは大きな丸みが付けられている。底面側ケースの側面には、ボリュームスイッチ、イヤフォン端子、SDカードスロット、タッチペンホルダー、ストラップホール、充電用端子、DSカードスロットの箇所に開口されていて、全ての機能にケースをつけたままで触れるようになっている。また、底面には滑り止めにゴム足が2個付いているのがポイントだ。

 実際に装着してみると、ケースの成形がDSi LL本体にぴったりとフィットして一体感の良さにクオリティの高さを感じた。DSi LLを閉じたときの上下の噛み合わせもピッタリと合わさる。ケースの表面はツヤツヤとしていて素材感が良く、透明度の高さが印象的だ。DSi LL本体の形に合わせた丸みもキレイに作られている。

 手に持ってみるとツヤツヤとしたカバーの手触りが指をとらえてくれて、若干ではあるが滑り止めの効果を感じられる。操作しているうちにケースがずれてしまったりということも無い。強く握ってもギシギシときしむようなところも無く、剛性感の高いケースだ。

 底面のゴム足がさりげないながら嬉しいポイントになっていて、DSi LLを置いてプレイするときに本体が動くのを防止してくれる。

 気になったのは側面の開口部で、角を落として丸みがついているもののそれが少し控えめになっているところがある。箇所によっては角を落としきれていないようなところがあって、試した個体だとボリュームスイッチや背面側の開口部に尖った感触があった。あまり触ることのない外側カメラの丸みが大きく付いているのに対して、頻繁に触る側面の開口部には丸みが足りないと感じたのは残念なところ。

 ボリュームスイッチの開口部が小さめで押すときにフチが当たるのも気になった。もう少し大きいと触りやすかったように思う。また、こうした本体装着タイプのプロテクトケースでは避けられないことだが、ゲームプレイ時にDSi LLを180度に開いて持つと、L/Rボタンを操作する指にカバーが当たってくる。操作自体はできるが、指の半分ほどでボタンを押すことになるので、少し慣れが必要だ。180度に開いてプレイすることが多いという方はご注意頂きたい。

 素材の質感がよく剛性感があり、本体との一体感も高いプロテクトケース。厚みがそこそこにあるが適度なバランスを保っている。グッズメーカーの老舗であるHORIらしさを感じさせる、安定感のあるグッズとなっている。開口部の処理について若干残念な点を挙げたが、それらも大きな問題というほどではなく、全体に良くできている印象の中で強いて言うと、という程度のもの。底面のゴム足といい、基本をしっかりと抑えているケースだ。


大きな特徴こそは無いが、適度な厚み、本体との一体感の高さなど、バランスよく作られている。右下の写真に写っている本体の底面には、左右に丸い部分がある。これが滑り止めのゴム足で、DSi LL本体を置いて使う場合に役立つ




● 適度な厚み、適度な堅さにより、本体との一体感をしっかりとさせたDSi LL用シリコンカバー

「シリコンカバーDSi LL」

    メーカー:HORI
    価格:1,380円
    カラーバリエーション:ブラック、レッド、ホワイト


シリコンで本体を保護するシリコンカバー。DSi LL本体内側の4隅をシリコンで抑えて固定する
L/Rボタンとボリュームスイッチはカバー越しに押し込む作り。堅めのシリコンで型がしっかりとしているため、カバー越しでも押しやすくなっていた

 DSi LLを包み込むようにして装着するシリコンカバーグッズ。カラーバリエーションは、ブラック、レッド、ホワイトの3色が用意されている。今回はホワイトを使ってみた。

 シリコンの感触はサラサラ感の強いもので、ラバー質なペタペタとする吸い付きはあまり感じ無い。カバーの厚さは約1mmと適度な厚みがあって、持つと肉厚な感触がする。だが、シリコンはそこそこに堅さがあるので、ぐにっと沈むような感覚はない。

 DSi LL内側の四隅をカバーが覆うタイプで、L/Rボタンとボリュームスイッチはカバー越しに押す作りだ。また、SDカードスロットはカバーに覆われてしまうので、カードの交換時にはカバーを1度取り外す必要がある。このように、これまでのHORIのDS用シリコンカバーとはちょっと違ったタイプの、覆う部分が多いカバーになっている。

 外側カメラ、イヤフォン端子、タッチペンホルダー、ストラップホール、DSカードスロット、充電端子はカバーを付けたままで利用可能だ。タッチペンホルダー部分は傾斜が付けられていて触りやすくされている。一方で、外側カメラのフチは盛り上がるような処理になっている。

 上側のカバーと下側のカバーは、細い2本のシリコンで繋がっている。この細い部分が、L/Rボタンに被さっているシリコンに重なって、上から抑えるような作りになっている。これにより、DSi LLを開いたときに繋げている部分のたわみでL/Rボタンのシリコンが引っ張られてめくれ上がるのを防止している。細かな配慮だが、こういうところにHORIらしさを感じる。

 実際にシリコンカバーを装着したDSi LLでゲームプレイを試してみた。開いたDSi LLを手に持ってみると、シリコンカバーのフチが手に当たってくる感触があまり良くない。カバーの内側にシリコンのバリのようなでっぱり感があって、それがちくちくと当たってくる。もう少し丸みとまではいかないものの、角を落とすような処理がされていたら良かったように思う。

 一体感が良く、シリコンカバーにありがちな、“本体とカバーがずれてしまう”ようなこともない。プレイ感はシリコンカバーグッズとしてはかなり良い部類に入る。L/Rボタンとボリュームスイッチをシリコンが覆っているところに対しても、思いのほか操作しやすかった。型くずれが少ないこと、ボタン部分のシリコンを薄くしていてクリック感を保っているのが大きな理由だ。

 フチの処理に気になったところはあったものの、型くずれしないよう素材の堅さが保たれていて、それにより本体との一体感も高いシリコンカバーだ。シリコン越しに押すL/Rボタンやボリュームスイッチには当初は不安を感じたものの、形がしっかりとしていて押しやすかった。今回はホワイトのカバーを試しているが、他のカラーバリエーションもあるので、DSi LL本体に合わせた色を組み合わせれば外観についてもより一体感が出ることと思う。安定した扱いやすさのあるシリコンカバーとなっていた。


適度な堅さのあるカバーで、本体との装着感が良い。カバーのつなぎ目とL/Rボタンのカバーを別々に重ねるようにしているなど、細かな工夫も光るカバーだ




● 本体を包む範囲が広く、スベスベとした手触りのシリコンカバー

「CYBER・シリコンジャケット(DSi LL用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープンプライス(購入価格:1,050円)
    カラーバリエーション:クリアホワイト、ワインレッド、ダークブラウン


スベスベとした手触りのシリコンカバー。上画面側を内側まで覆うなど、保護する範囲が広い

 DSi LLを保護するシリコンカバーグッズ。カラーバリエーションは、クリアホワイト、ワインレッド、ダークブラウンの3色が用意されている。今回はワインレッドを使ってみた。

 シリコンの感触はさらさらとしていて手触りがよく、かなり柔らかい感触のカバーだ。上画面側のカバーは本体の内側も包むタイプで、液晶画面とスピーカー穴以外、全てカバーで覆う。そこにDSi LL本体の上画面側を差し込んで固定する作りだ。

 下画面側も下の隅に内側までカバーがあり、本体の角を差し込むようにして固定する。上下ともに保護する範囲が広くて本体の内側まで包むのが特徴的なカバーだ。

 カバーを付けたままで各機能やボタンに触れるよう、カバーには、外側カメラ、イヤフォン端子、SDカードスロット、タッチペンホルダー、充電端子、ストラップホール、DSカードスロット、L/Rボタンの箇所が開口されている。ただしボリュームスイッチだけはカバーに覆われていてカバー越しに押す作り。カバーに+と-のくぼみが付けられている。

 実際にカバーを装着したDSi LLでプレイしてみると、サラサラでスベスベとした手触りがよく、手にしっくりと納まる。液晶画面の枠に合わせた開口部など、カバーの形がずれることなくしっかりと合っていて一体感が高い。

 操作面ではボリュームスイッチの感触が気になった。カバーに+と-の文字の形にくぼみが付けられているのだが、そのくぼみ以外は平らなので慣れるまでは触っても感触が掴みづらかった。

 DSi LLを180度に開くとL/Rボタンと天板側のカバーの間にカバーが挟まってしまい、L/Rボタンが押し込まれてしまう。180度に開いての使用には向かないカバーだ。

 カバーの感触が柔らかめで、固定されているという感じが弱め。特に充電端子等のある背面側カバーの固定がゆるくてカバーの端がピラピラとしてしまう。完全に外れてしまうようなことはないが、もう少ししっかりと締まっていたら、より一体感が良かったのではと感じた。

 素材感がよくて手触りもいいシリコンカバーで、基本的な操作感や扱いやすさはしっかりとしている。ただ固定しているという感覚が少し弱めで、もう少しDSi LL本体をピッタリと締めてくれるような一体になっている感覚が欲しかったと思う。


本体の色とカバーの色もうまく馴染んでいて自然な仕上がり。基本的な操作感や使用感は良いが、カバー越しに押すボリュームスイッチの感触と、カバー全体が柔らかめで本体との固定が少しゆるく感じられたところが気になった




● 巻き取り式で携帯しやすく、組み合わせで活用方法も多彩なUSB充電ケーブルグッズ

「リトラクタブルケーブル・デュアル for ニンテンドーDSi/DS Lite」

    メーカー:ミヤビックス
    価格:1,260円


「リトラクタブルケーブル for PSP go」

    メーカー:ミヤビックス
    価格:980円


「リトラクタブルケーブル・デュアル for ニンテンドーDSi/DS Lite」はケーブルの先が二股になっていて、DSiとDS Liteそれぞれに対応している。DSi LLも充電可能だ
「リトラクタブルケーブル for PSP go」はPSP go用の充電ケーブル。PSP go本体の充電ケーブルとは違って、コネクタ部分に特殊な溝がないため、純正の充電器とは組み合わせできない

 携帯ゲーム機を持っていると1度は欲しくなるのが追加の充電ケーブルだ。家で使うのとは別にカバンに入れておいて、いざというとき外で充電できるようにしたり、充電スタンドグッズに本体付属の充電ケーブルをセッティングしていて、それとは別にプレイしながら充電するためにもう1本欲しくなったりと、欲しくなるシチュエーションはいろいろとあると思う。

 そこで便利なのがこうした巻き取り式、USBタイプの充電ケーブルだ。巻き取り式なのでカバンに忍ばせておくのにコンパクト。USBタイプなので、いろんな充電グッズとの組み合わせができる。

 まず外で充電するというケースなら、USB端子を備えたリチウムイオンバッテリー製品(例えばこういうもの)と繋げることで充電できる。家庭で使うならUSB端子を持ったPC等もそうだし、コンセントをUSB端子に変換できるアダプターもある(例えばこういうもの)。コンセントタイプのものより活用できるシーンが多いところがポイントだ。

 「リトラクタブルケーブル・デュアル for ニンテンドーDSi/DS Lite」はケーブルが二股になっていて、それぞれがDSiとDS Liteの充電端子に対応している。DSiとDSi LLも充電端子の形状が同じなので、実際には3台に対応している。

 ケーブルの長さは最小時100mm、引き延ばすと最大830mm(コネクタ、端子部含む)となる。重量は21gと軽量だ。巻き取り式なこともあってケーブルが細くて強度に少し不安なところがあるが、乱暴な扱いをしなければ問題ないだろう。二股の部分はDS Lite用の端子からさらに付け加えて伸びるように、DSi用の端子が伸びている。

 コンセントでUSB端子を使えるようにするアダプター別に用意し、実際にDSi LLを充電してみた。本体付属の充電アダプターとは電圧等が異なるところがあるとは思うが、充電自体はしっかりと行なえた。動作にもおかしなところは見られない。ただし、ケーブルを繋ぐ先(電力の供給元)によっては、電圧等の違いから動作が変わってくる可能性はある。

 「リトラクタブルケーブル for PSP go」はPSP go用の充電ケーブル。PSP goはマルチユース端子という他のPSPとは異なる形状の端子が使われているため、このケーブルはPSP go専用となる。ケーブルの先のコネクタ部分は、ツルツルとしている部分が表側になっていて、分かりやすくなっている。

 注意点として、このケーブルのUSB端子にはPSP go付属のケーブルのような溝が付けられていない。そのため、付属の充電器(コンセントに刺してUSB端子で出力してくれる充電器)と組み合わせての使用はできない。

 実際にPSP goを充電してみた。こちらもコンセントに接続するためのアダプターを別に用意し、それを経由させて使ってみた。特に問題なく充電は行なわれるが、唯一、XMB画面のPSP goに繋げた場合には、PSP go側はUSBケーブルが接続されたものと認識するため自動的にUSBモードに画面が切り替わる。この画面になったら×ボタンの戻るを選べば元の画面に戻り、充電も行なわれるようになる。


本体付属の充電器とは別に1本持っておくと便利な充電ケーブル。USBのケーブルなら、バッテリーグッズと組み合わせたりなど活用方法が多い




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(2010年 4月 12日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]