山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第40回
「ファイナルファンタジーXV」発売から一夜明け、今は写真スキルにハマっている話
2016年11月30日 13:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
「ファイナルファンタジーXV」が、ついに発売されましたね。じっくり遊ぶつもりの人や、様子を見てから時間のあるときにプレイしようと考えている人もいるでしょうし、はたまた、発売から寝ずに遊び倒している人もいらっしゃるでしょうか? ちゃんと寝てください。
僕もレビュー記事を書かせて頂きました。同時に世界中のゲームメディアでもレビューが掲載されており、まさに全世界注目というところです。
日本生まれのRPGが全世界で同時に発売され、全世界の主要なゲームメディアも、解禁と同時にレビューや特集を掲載して、それが瞬く間に拡散されていく。
いや、すごい時代ですよ本当に。すごくもあり……、ちょっと怖いときもあるぐらいですね。
これだけ過熱しているタイトルのレビューを書くとなると、ぶっちゃけた話、プレッシャーを感じて怖くなってしまったり、それこそ勇気が必要になったりすらするのですが。それをなんとかどうにかして書いたあとには、僕も「他のメディアのレビューはどんな感じにまとめているんだろう?」と気になったりもします。
というわけで、「ファイナルファンタジーXV」の海外メディアのレビューも一通り読んでみました。
そうすると、ニュアンスに違いはあったりするのですが、
「今までにない、他にないゲーム」
というような言葉が見受けられるんですよね。
これ、僕はものすごく「世界中のレビュアーよ……、わかる、わかるよ……!」
みたいな気持ちになったんですけど。
ちなみに僕のレビューでも、「独特なゲーム」という表現をしていたりします。
もうプレイ中な人はどことなく感じ取ってもらえるかもしれませんが、「ファイナルファンタジーXV」は本当に例えたり、伝えたりするのが難しい魅力のある不思議なゲームです。
一例として伝わりやすそうなのは、愛車レガリアで道路を走っているときですかね。
奇妙な気持ちになります。イベントシーン的に車で移動中のシーンを描いていたRPGはこれまでもありましたけど、ここまで車の運転がメインとも言える移動手段になっているゲームは思い当たらないです。
しかも、仲間のイグニスに運転してもらって、プレーヤーは乗っているだけということもできる……むしろ、そういうときも多いという。
そして、それがまた嫌ではなくて奇妙な気持ちになるんです。
それは、仲間たちの景色へのリアクションや会話であったり、流れていくフォトリアルだけど非現実的でもある景色であったり。プロンプトが「このへんで写真を撮ろうよ!」っと言いだして、ちょっとUターンしたり。
果てには、モンスターの群れが道路を横切っていくのを停車して待つ……なんていうことまで起こります。そして、それを見て子供のようにはしゃぐプロンプト。
こういうのを見るのが、ちょっと楽しかったりするからだと思います。
ただ、そういう感覚って、あまり今までにプレイしたゲームで感じたことがないというか。少なくとも「FF」シリーズにはなかったというか。
でも、「ファイナルファンタジーXV」はそういうところの積み重ねが妙に効いてくるゲームだなーと思うところで。
自分なりにあっちやこっちに行き来している間に、変わったものや出来事を見つけるような。いわゆる“探索”の要素に含まれるものではあるんですけど、やはり独特です。
レビューにも同じように書いたことではあるのですが、そんな、なんとも表現の難しい感覚も含め、じっくりいろんなところを探索しつつプレイしていくのをオススメしたいところです。
あちこちの宿泊施設に泊まっていると会話イベントが起きたりとか、メインクエストを少し進めてから戻ってみると、何か変化していたり、それがトリガーになるのかイベント的なことが発生したりもするようで。いろいろと探索してみたり、定期的にいろんな場所を訪れてみるのもオススメです。
ちなみに僕はというと、レビューでプレイしたデータではなく、新たに製品版ではじめから、まったりプレイしているところです。プロンプトに良い写真を撮らせようと、カメラのパラメーター設定をいじったり、いろんなスポットを巡ったり、戦闘中に写真を撮らせるアビリティを連発したりしています。
不思議な魅力のあるゲームです、ホントに。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。