山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第39回

いろいろ新鮮な「ポケモン サン・ムーン」がいい感じ&2016年最後の大作ラッシュに震える話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

アローラ! みなさんもプレイされてますか「ポケットモンスター サン・ムーン」。なんと、初回の出荷本数は1,000万本を突破したのだとか(世界累計)。ちなみに僕は夜行性の生き物なのでムーンを買いました。

ポケモンもシリーズが長いので、世代によって遊びこんだ作品が違ってくるんですよね。

初代「ポケモン」の赤・緑は1996年のこと、それからだいたい3年おきに新作が登場するというようなペースでシリーズが続いていますが(途中にリメイク作が入ったりもありますが)、

長く続いているシリーズであり、世代ごとに1番ハマった作品が変わってくるというものだと、代表的なのはガンダムだったりしたのですが(ファースト世代、SEED世代みたいな)、「ポケモン」も20年続いているので。もうその領域に入っている作品。

それだけに、まだそれほど親しくない人と「ポケモン」の話題を振ってみるときには、「どのタイトルを1番プレイした?」っていう探り合いから入っていく感じになったりしますよね。

でも、そこから入るぐらい続いているし、ゲーム好きならたいがい誰でもどれかのプレイ経験があるっていうのが、もうすごい。

僕はというと、初代の「赤・緑」世代でして。当時だとビックリマン、ミニ四駆、カードダスあたりのブームに続いて、キッズの心を「ポケモン」がわしづかみにしていったような思い出があります。いわゆる“コロコロコミック包囲網”ですね。

そこから、シリーズ作の代表的な流れとしては、「金・銀」、「ルビー・サファイア」、「ダイヤモンド・パール」、「ブラック・ホワイト」、「X・Y」、そして今作の「サン・ムーン」と続いているわけですが、

僕の個人的なピークは、初代と「金・銀」で、そこからは仕事柄にポケモンのことを知っておこうという意識で、「ダイヤモンド・パール」、「ブラック・ホワイト」あたりも触ってはいるのですが。

どうしてもね、「新要素は増えたけど基本はいつもどおりだなー」っていう気持ちが出てしまってたんです。

いや、これは好きな人には怒られちゃうと思いますけど。

シリーズ作のいずれかをどっぷりやった経験のある人だと、どうしても後のシリーズ作に対して食傷気味なものを感じてしまう人もいるのではないかなーとは思います。

でもね……

今作の「サン・ムーン」面白いんですよ。

こちらの「ポケモン サン・ムーン」発売記念イベントでもディレクターの大森滋氏が「今作はかなり挑戦している」と語られていますが、

実際にプレイしてみると、それがよく解ったんです。

これまでのジムリーダーに挑むという基本の流れから変えていますし、出現するポケモンも序盤から「え、こんなところでこんなポケモン出てくるの!? 」っとなるような、意外性のあるものになっています。

いわゆるシリーズ作のお約束がかなり変わっているんですよね。

それにバトルの難易度調整が適度に歯ごたえのある“上手い調整”なのも感じていて、いわゆる“なぁなぁにこなしていくようなダレた感じ”が出ないのもいい感じ。

ポケモン好きかどうかを除いても、純粋なRPG作品としてもかなりの良作だなーと感じつつ、楽しんでプレイしています。

簡単に言うと、シリーズ慣れしている大人であっても、かなり新鮮で面白いです。

島を巡っていく今作の冒険の舞台はトロピカルリゾート感満載な「アローラ地方」

オンラインでの対戦・交換周りも含め、“ゲーム内・外でできること”も、ものすごく充実してます。

もともとポケモンはヘビーにやりこむととんでもないことになる、“999時間を越えてからが本当の戦い”なんて恐ろしい話もあるわけですが、一般的な範囲で遊びこむにしても、今作はとてつもないボリューム感・バラエティ感だなと感じます。

シリーズをずっと追っている人はもちろんとして、久々にポケモンシリーズをプレイしてみようかなという人、さらに、結構いい大人になったという人にも、今作の一新されている感じはオススメですよ。

とりあえず僕も、もう少しプレイを進めて、「ロコン(アローラのすがた)」(ポケモンセンターサッポロ限定!)をオンライン交換してもらえるようなポケモンをゲットしたいところです。白いロコンかわえぇ。

ポケモンセンターサッポロ限定の「ロコン(アローラのすがた)」。オンライン交換も可能なので、今1番人気で交換されているのではないでしょうか。交換して……欲しい!
こちらはリアルグッズのぬいぐるみより。超かわいぃんですけど、どちらも売り切れであり残念無念。ポケモングッズの競争率は高い!

さてさて。

話題は変わりまして、今年も残り約1カ月となりました。

ですが、今年最後にして最大のタイトルラッシュがやってきます。

……というか「ポケモン サン・ムーン」発売から、もう始まっているという感じなのですが。

これから年内に発売されるなかでも、特に注目されるタイトルはこんな感じです。

【11月29日】
「FINAL FANTASY XV」 PS4/Xbox One

【12月1日】
「Watch Dogs 2」 PS4/Xbox One
「A列車で行こう3D NEO」 3DS
「スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS」 3DS

【12月6日】
「人喰いの大鷲トリコ」 PS4

【12月8日】
「龍が如く6 命の詩。」 PS4
「Dishonored 2」 PS4/Xbox One

【12月15日】
「バトルガレッガ Rev.2016」 PS4
「SaGa SCARLET GRACE」 PS Vita

【12月22日】
「セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE」 3DS
「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!! 3DS
「STEEP」 PS4/Xbox One

いやーすごいよね。ゾッとしますよね、これ。

やはり、11月29日「FINAL FANTASY XV」、12月1日「Watch Dogs 2」、12月6日「人喰いの大鷲トリコ」、12月8日「龍が如く6 命の詩。」っていうあたりの密度がとんでもないです。

このうち2タイトルは発売延期して移動してきたタイトルであり、もとからこの発売予定日にいた桐生ちゃんはたまったもんじゃないのかもしれませんが!

いやぁ、贅沢な1カ月だね、これホント……。

僕も力の限り、これら注目タイトルのレビュー記事やインタビュー記事をお届けしていきますので。
体調を万全に整えて、期待の作品の発売を待ちましょう。

あ、最後に告知めいたことを書きますが、

どうやらAmazonさんの予約注文が始まってしまって、そこから一部の人にはバレてるっぽいんですけど……、

本が発売されます。

「セガ3D復刻アーカイブスMANIAX」

「インプレス「GAME Watch」のインタビュー記事をリファインし、コンパクトに再編集。さらに「FINAL」についてのインタビューも追加収録! 初公開の開発資料やエピソードもあわせて収録した、絶対保存版の1冊です! 」

ってAmazonさんの予約注文ページに書いてありました。

僕も何度かインタビュアーを務めさせて頂いたシリーズですが、それがなんと、ちゃんと読みやすく再編集した本になるとか、ならないとか。

いずれ、もっとちゃんとこちらの本についてもご紹介したいと思うので。もうしばらくお待ちください。

ついに例のあのインタビューが本になっちゃいます!

ではでは、今回はこのへんで。また来週。