山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第23回
ジムでのポケモンバトルとか、一部ユーザーがテスト中という「近くのポケモン」最新機能とか、今週も「ポケモンGO」の話
2016年8月10日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
タイトルを見て「今週も『ポケモンGO』の話題かよ!」って思った人。
すみませんね、そうなんですよ。
というのも先日ね、まったりポケモン集めエンジョイ派な友人から
「ある程度ポケモンが集まったら何すればいいの?」
的な質問をされまして。
そこで、今回は「ポケモンGO」の楽しみ方をざっくりとまとめてみようかと思います。
やっている人はとっくにやってますよ的な話でもあるんですけど、
そういえばこの連載でまともにプレイの流れとかを書いたことがないなーということで。
まずは……、
1.歩き回ってポケモンをゲットしまくる
↓
2.ポケストップに近づいてモンスターボールなど道具を定期的に補充する
↓
3.珍しいポケモンを探し求めつつもポッポやコラッタを大量に集める
↓
4.ポッポやコラッタが大量に集まったら「博士に送る」でアメに変えてもらう
(進化させるぶんは残す)
↓
5.しあわせタマゴを使う
(30分間、もらえる経験値が2倍になる)
↓
6.大量のアメでポッポやコラッタを進化させ、進化の経験値(タマゴで2倍)を大量に獲得する
↓
7.レベルが上がる
↓
8.最初の1に戻る
……まぁ、別にこのレベル上げ効率プレイをしなくても別にいいんですけど。これもやっている人はとっくに意識してやっているとも思うのですが、今回の話のメインである“この次のステップ”においては、トレーナーレベルがやはり必要なので一応書いておくという次第です。(というかレベルはあらゆるところで結局は重要になるので)
上のレベル上げチャートをこなす中での細かなテクニックを書いておくと、
・ルアーがよく使われているポケストップを見かけたら、その場所を覚えておく
(ルアーによって花びらが舞っているポケストップにはポケモンが寄ってくるので、そこにいるだけでポケモンを次々にゲットできる。自分でルアーを使っても良し)
・ポケストップをクルクル回したあとの道具はタップせずともポケストップ画面を閉じるだけで全獲得できる
・特定のポケモンが出現しやすい「ポケモンの巣」情報をチェックする
(大きな公園や観光名所などが多いようです)
・歩き回る前にポケモンのタマゴをふかそうちに忘れずに入れる
(タマゴには2km/5km/10kmと孵化するまでの距離に種類があり、距離が長い方が強くレアなポケモンが生まれる。レベル20未満ぐらいの期間は短い距離のタマゴにしておくのが無難。レアなポケモンはアメで強化させるのも大変なので、トレーナーレベルが上がってからゲットしたほうが最初からCP(強さ)が高くて楽)
だいたいこんな感じでしょうか。
で、ここからが今回の本題。
そんなこんなである程度のレベルになり、
そこそこポケモンも集まったぜ! という人が“次にどんなことをしたらいいか”
それは、
“自分の主戦場となるジムを決めること”です!
マップ上にひときわ大きくて、スポットライトに照らされている施設がありますよね。
それがジムです。
そこを他のユーザー、特に他のチームの人と奪い合うのが「ポケモンGO」の醍醐味。本当の戦いの始まり。ここからが本当の地獄だ状態。
ジムのポイントは、
・自分の操作でポケモンを操作してバトルできる。
・ポケモンバトルすると経験値がもらえる
・他のカラーのトレーナーがポケモンを配置しているジムでバトルし勝てばジムの名声がダウン
・ジムの名声を0にすれば他の誰かがジムにポケモンをおける状態になる
・自分と同じチームカラーの人がリーダーになっているジムではトレーニングバトルができる
・トレーニングバトルではジムの耐久力やレベルを上げられる
・ジムに自分のポケモンを配置するとボーナスとして「ほしのすな」と「ポケコイン」がもらえる
とまぁ、こんな感じでして。要するに陣取りゲームであり、ジムでバトルすることで経験値がもらえるし、自分のポケモンを配置すればボーナスももらえるというわけです。
ちなみにボーナスは、配置したポケモン1匹につきほしのすな500にポケコインが10となっており、たくさんのジムに自分のポケモンを配置すれば、より多くのボーナスがもらえます。ボーナス獲得は21時間に1回となっていて、前回の取得時より21時間経っていればいつでも取得可能。
ただし、ボーナス獲得時点でポケモンが配置されていることがポイントで、1度配置していても他のトレーナーに排除されたらダメなんですよね。より多くのジムに配置できたタイミングですぐさまボーナスをもらいたいところですが、ジムの奪い合いになっている激戦区では、配置したらすぐさまもらうのも手です。
ちなみにジム配置ボーナスは、ショップ画面の右上のアイコンからもらえます。
ポケモンバトルでは、他のチームカラーのジムでは、こちらが最大6体で配置されているポケモンと戦っていきます。自分と同じカラーのジムだと、こちらは1体で配置されているポケモン全員と戦うトレーニングバトルです。
バトル中は、
・タップで通常技
・左右のフリックで相手の攻撃を回避
・通常技を撃ってゲージが溜まったら画面長押しで必殺技
という操作になります。
ちなみに同時にそのジムに戦いを挑んでいる人がいると“共闘”状態になり、その人のポケモンが攻撃に参加してくれます。
例えば、友達と一緒に同時にジムにバトルを挑めば、より勝ちやすいというわけですね。
ぶっちゃけた話、“自分で回避などの操作ができる”、“最大6体のポケモンを相性を見て交代もさせつつ戦える”、“他のトレーナーが共闘もしてくれる”というわけで、攻め側がかなり有利なバランス。
多少のCP差でも挑んでジムをバンバン落とし、自分のポケモンを配置してボーナスゲットしましょうというわけですね。
なお、この仕組みなので、人のあまり訪れない穴場的なジムを押さえたり、人が少なくて奪い合いになりづらい深夜にジムを巡るのが狙い目みたいな話になるわけですが……。特に深夜狙いの方は大人の人に限っての話な上、自己責任でお願いします。
というわけで。
現在のところジムは、配置ボーナス獲得がメイン報酬となっております。
今のところはシンプルですよね。
もう少し、同チームで押さえているジムの数が何かに影響するなど、
より“「ポケモンGO」ならでは”なモチベーションの高まる何かが増えてくれると、
より面白くなっていきそうなのですが。
そこは今後に期待というところです。
とはいえ今でも、「自分のポケモンがこのジムを守ってる!」とか「このジムのリーダーは私!」的な、位置情報ゲームならではな嬉しさもあったりするわけで。
それらも踏まえて、今回の話の最初に書いた、
“自分の主戦場となるジムを決めること”
をオススメしていきたいところです。
会社員の方なら職場の近くとか、
そういう場所がなくても、毎日のように通る場所のジムとか、
自宅に1番近いところとか。
そこで他のトレーナーとバチバチやりあうわけです。
相手のトレーナーも似たようなご近所さんの可能性が高いわけで、
「またこの人がポケモン置いてる!」
みたいな。自分にとってのライバル的存在も出てくるかもしれません。
そんな感じに楽しむようになっていくと、当然強いポケモンが欲しくなり、ポケモンをより強化するためにトレーナーレベルを高めるのが必須となり、この連載の前回にも書いたポケモンそのものの個体値や、修得している技、などを意識していくことにもなるわけですね。
現実に配置されたジムを舞台に、足と体力で捕まえ育てた互いのポケモンを戦わせるという、奥深いバトルの世界(地獄のやりこみとも言う)が待っています。
もちろんガチでやりこまずとも、気軽に挑んでポケコインがもらえることもあるでしょうから。
ぜひ挑んでみてください。
なお、先日には「ポケモンGO」のアプリが、0.33.0(Android)、1.3.0(iOS)にアップデートされました。
詳しくはこちらの公式アップデート紹介ページをご覧頂ければと思いますが、そのなかでも、
「近くのポケモンを探すための機能を一部のユーザー向けにテストしています」
という一文が興味深いところですよね。
現在は、以前のバージョンだと「近くにいるポケモン」というリストだったものが、「かくれているポケモン」に変わり、ポケモンの背景にしげみの画像が追加されています。
ですが、テスト中と思われる海外のユーザーが掲載した動画では、しげみ画像のところに現実のスポット写真があり、そのポケモンをタップすればマップにも詳細な位置が表示されています。
おそらくですが、今のしげみの画像はいわゆるダミーというか。実装前の機能の代わりに置かれているものなのかもしれません。
これだけピンポイントにポケモンを捕まえられるシステムがそのままに正式実装されるのかは定かではないですが、なにかしら手軽&便利になってくれそうなので。期待したいところです。
ちなみに数日前にはナイアンティックのCEOであるジョンハンケ氏のメッセージで、「ポケモンGO」のサーバーへの第三者からの不正アクセスをブロックすることに注力しているというものが公開されました。
こちらには、不正アクセスをブロックしたことでサーバーへの負荷が大幅に下がったというグラフも掲載されているのですが、それをみると前後の違いに驚かされます。
時期的には、「この不正アクセスブロックの調整によって、不具合めいたことが起きていた時期もあったのかな?」と想像するところもあったり。
これだけの規模で一気に流行となったアプリを運営しつつ、前例のあまりないマナーやモラル面への配慮、とてつもない量の不正アクセス対策、さらには新要素の追加やシステムのテストを並行して進めているのでしょうから、まぁとてつもなく大変な状態なのではないでしょうか。
そのあたりは、あくまでゲームファンとしてのシビアさを持ちつつも、暖かな目で見守り楽しんでいきたいところです。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。