PS4/PS3/Xbox 360ゲームレビュー
ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー
ロケットランチャーに、レーザーライフル、榴散弾……様々な超兵器を使いこなせ
(2014/6/5 00:00)
ロケットランチャーに、レーザーライフル、榴散弾……様々な超兵器を使いこなせ
「ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー」ではゲームを進めていくと武器が強力になっていく。特に強力なのは「レーザークラフトワーク」で、金網を切断できる「レーザーカッター」から交換して入手する武器で、強力な射撃武器として使え、パワーアップしていくことで、バッテリーを一気に放出する代わりに装甲に覆われた強化兵士「スーパーソルジャー」すら1発で倒すほどの武器となる。
スコープで狙撃可能な「マークスマンライフル」も、月面基地でのメインウエポンとなる「レーザーライフル」になるし、ショットガンは跳ね返った弾もダメージを与える「榴散弾」が撃てるようになる。弾数はチャプターが終わるとリセットされるので、弾薬は使い惜しみせずバンバン撃っていくのが良いようだ。本作ではほとんどの武器を両手に1丁ずつ持つ“両手持ち”で戦うことができる。数を頼んで攻めてくる敵をガンガン撃退するのは爽快だ。
武器のアップグレードはストーリーの進行に合わせたものと、マップでの隠し要素のものがあり、マップを探索することで強化アイテムが入手できる場合もある。また、ファーガスのストーリーでは体力の上限をアップするアイテムが、ワイアットのストーリーではアーマーのアップグレードアイテムが入手できるので、こちらも積極的に手に入れていきたい。
隠し要素はナチス関連や、古代の遺跡などで様々なアイテムが隠されている。マップの隅っこや、レーザーカッターで切り開いた金網の向こうにお宝が眠っていたりする。この他サブクエストをクリアしたり条件を満たすと様々なキャラクターの“手紙”が入手できる場合もある。キャラクターの意外なバックストーリーにも触れることができる。
プレビューでも触れた“PERK”は、弾薬の所持数が増えたり、リロードが早くなったり、取得していくことでどんどん有利になる。取得には「ナイフを投げて○人倒す」といった条件が提示されるので、これを満たしていけば良い。
「ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー」はこのようにプレイを重ねていくほどプレーヤーが強くなる作品だ。本作はファーガスとワイアットの2つのストーリーに加え、5段階の難易度、様々な隠し要素がある。ボリュームたっぷりで、エキサイティングな楽しさを味わえる。「やり応えのある、いいFPSないかなあ」と思っているファンにぴったりの作品と言える。
また、ちょっと面白い要素としては、ある場所で“ミニゲーム”がプレイできる。“Wolfenstein”の名を世界中に知らしめた、FPSの“元祖”ともいえる「Wolfenstein 3D」を彷彿とさせる3Dシューティングが楽しめるのだ。シンプルなマップや、BGM、ドット絵で描かれたキャラクターなど、独特の雰囲気が楽しめる。シリーズのファンならば特にうれしい要素だろう。