ゲーミングPCレビュー

NEXTGEAR i640GA1

ヘビー級FPSをフルHD・60fpsで楽しめるパフォーマンス

ヘビー級FPSをフルHD・60fpsで楽しめるパフォーマンス

 では、評価機を用いて各種ベンチマークを計測し、パフォーマンスを確認してみよう。
・3DMark

 Futuremarkの3Dベンチマークソフト「3DMark」。Ice StormはDirectX 9、Cloud GateはDirectX 10、Fire StrikeはDirectX 11といった具合に、DirectXのバージョン毎の性能の目安になる。

 スコアはGeForce GTX 780を搭載しているだけにかなり高めではある。Fire Strikeで8,000ポイント台半ばというスコアは、シングルGPUとしては最高クラスだ。そしてデスクトップPCでなければ出せないスコアとも言える。直近で筆者がレビューしているHaswell+GeForce GTX 770M搭載ノートブックPCの場合、4,000ポイント台半ばだった。

 もちろん、GeForce GTX 780Mという上位GPUがあり、それをSLIでマルチGPU構成したバケモノのようなノートブックPCもあるわけだが、GeForce GTX 780と同780Mは同じスペックではないし、デスクトップPCとノートブックPCでは価格が違いすぎる。最新のゲームをできるだけ低コストで、快適に楽しむとなると、デスクトップPCが現実的な選択肢であることは間違いない。

テスト項目数値
Fire Strike8,579
Cloud Gate24,379
Ice Storm156,913

・PCMark 7

 同じFuturemarkのPCシステムベンチマークソフト「PCMark 7」。ひとつ古いバージョンではあるが、過去のレビュー記事との比較のために掲載する。「NEXTGEAR i640GA1」のスコアは、最低でも5,000ポイント台半ばで、なかでもCreativeとComputationのスコアは飛び抜けて高い。これは高性能なCPUと高性能なビデオカード(GPU)が組み合わされた結果で、ゲーム性能はもちろんだが、普段の用途においても高い性能であることを示している。

テスト項目数値
PCMark score6,172
Lightweight score6,386
Productivity score5,632
Entertainment score5,963
Creativity score9,564
Computation score11,511
System storage score5,464
Raw system storage score5,502

・PCMark 8

 PCMarkの最新版「PCMark 8」のスコア。およそ5,000ポイント前後のスコアだ。PCMark 7と違うのは、シナリオの内容で、Homeは一般的な家庭内での用途、Creativeは写真加工や映像編集などのメディア用途、Workは表計算やワープロなどの2Dを中心とした用途といった具合に、より現実のPC使用方法に近いシナリオが想定されている。Creativeには3DMark 11(ひとつ古い3DMarkのバージョンでDirectX 11相当)相当の3Dベンチマークもあり、GeForce GTX 780を搭載する「NEXTGEAR i640GA1」の場合、このスコアがとりわけ高く出ている。

テスト項目数値
Home score4,875
Creative score5,371
Work score5,141

・CINEBENCH R15

 3Dグラフィックをレンダリングする、3D映像制作向けのソフトをベースとしたベンチマーク。OpenGLテストも実行するが、基本的にはCPUでレンダリングするため、GPUでレンダリングするゲームベンチマークとは異なり、CPUの演算性能を測るベンチマークだ。

 CPUは、利用可能な全コアを用い、CPU(シングルコア)は1コアのみ用いるテストである。「NEXTGEAR i640GA1」は、CPUスコアが771cb、CPU(シングルコア)スコアが158cbだった。Core i7-4770Kでは、CPUが750cb前後、CPU(シングルコア)が150cb前後となるので、Core i7-4790のCPU性能が、しっかり100MHz高いと確認できる。

テスト項目数値
CPU771
CPU(シングルコア)158

・「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」ベンチマーク キャラクター編

 スクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」をベースとしたベンチマークソフト。キャラクター作成機能もあり、本タイトルを購入前に自分のPCで実行した場合の快適度が確認できる。

 「NEXTGEAR i640GA1」は、GPUにGeForce GTX 780を搭載していることから、解像度は1,920×1,080ドット、画質設定は最高品質でチェックしたが、スコアは13,626ポイントと非常に高く、その際の平均フレームレートも125fpsとなった。FPSタイトルと比べればやや軽めの、標準的な負荷のタイトルだが、十分すぎるほどのフレームレートを叩き出している。

テスト項目数値
スコア13,626

・「ドラゴンクエストX」ベンチマークソフト

 これもスクウェア・エニックスのオンラインRPGタイトル。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」と比べるとさらに軽量なタイトルであるため、1,920×1,080ドット、最高品質で17,770ポイントと、こちらも超快適プレイがのぞめる。

テスト項目数値
スコア17,770

・「バイオハザード6」ベンチマーク

 カプコンのアクションタイトルで、ベンチマークソフトが公開されている。解像度を1,920×1,080ドット、画質オプションを全て最高のものに設定した状態でのスコアは13,873ポイントで、評価はSランク。当然、「とても快適な動作が見込めます」といった判定だ。

テスト項目数値
スコア13,873

・「バトルフィールド4」

 海外でも人気のFPSシリーズ「バトルフィールド」の現状では最新タイトルとなる。ベンチマークソフトは用意されていないので、フレームレートを計測できるソフト「FRAPS」を用い、キャンペーンモードの「Tashgar」冒頭のジープで移動するシーンを1分間計測した。解像度はこちらも1,920×1,080ドットで、画質設定は「最高画質」とした。この際の平均フレームレートは67.550fps。高負荷時なシーンでは54フレームまで落ちたが、シーンを通じて非常になめらかな描画で、快適なプレイがのぞめる。

テスト項目数値
平均フレームレート67.550

・CrystalDiskMark

 「NEXTGEAR i640GA1」のもうひとつの特徴であるM.2 SSDにフォーカスしてストレージベンチマークを実測してみた。あわせてGドライブに採用されているHDDのデータも添えておく。まず、M.2接続のSSDは、シーケンシャルリードで673.784MB/secを叩き出し、SATA接続時の理論限界である6Gbpsをあっさり超えてきた。システムドライブに用いているため、理論値と比べるとやや低めの数値だが、十分な転送速度であることはおわかりだろう。

 とはいえこのあたりの転送速度になると、一般的なアプリケーションでは、体感上あまり高速化を判断できなくなりつつある。ただ、SATA SSDではなく、次世代インターフェイスのM.2を採用した将来性や、ストレージベイをひとつ節約できる(もちろんケース内におけるエアフローの向上にも貢献するだろう)点は、高く評価できる。

テスト項目数値(M.2 SSD)数値(SATA HDD)
シーケンシャルリード673.784MB/sec189.274MB/sec
シーケンシャルライト580.446MB/sec187.162MB/sec
ランダムリード512KB474.721MB/sec56.680MB/sec
ランダムライト512KB537.463MB/sec90.028MB/sec
ランダムリード4KB22.445MB/sec0.626MB/sec
ランダムライト4KB73.181MB/sec1.219MB/sec
ランダムリード4KB(QD=32)375.149MB/sec0.687MB/sec
ランダムライト4KB(QD=32)261.275MB/sec1.207MB/sec

常に最新スペックを追い求めるハイエンドゲーマーに最適

 最新CPUと最新規格のSSD、高性能GPUと、どれかひとつが特出するのではなく、まんべんなく「ハイエンド」構成なのが「NEXTGEAR i640GA1」だ。ゲームベンチマークの結果が示す通り、1,920×1,080ドットであれば、MMORPGからFPSまで楽しめ、PCMarkやCrystalDiskMarkの結果が示す通り、ゲームのみならず普段使いから3DCGまで、あらゆる用途で優れたパフォーマンスを発揮してくれる。

 正直なところ、ここまでバランスよくハイエンドな構成だと、カスタムする必要のある項目は少ない。しいてあげるならば、メモリだろうか。オプションのなかには、より大容量な構成や、いわゆるOCメモリにあたるPC3-19200メモリも用意されている。

 ただ、メモリよりも魅力的なのがCPUファンとCPUグリスのオプションだ。標準では円筒形のトップフローCPUクーラーが搭載されているが、これはやや動作音が大き目。静音性を向上させようと考えると、オプションにある水冷クーラーが気になる存在となる。冷却性能に優れる水冷クーラーで、ファンの回転数を抑えることが可能になるだろう。また、あわせてCPUとCPUクーラーとの間に塗るCPUグリスも、1度組み込んでしまうと塗り替えるのが面倒なので、カスタム時により熱伝導率の高いものを選択しておくことで、CPUクーラーの冷却性能をより引き出すことができるだろう。

 とはいえこれだけベースがハイエンドだと、全体的に見てカスタマイズ項目は少なめだ。逆に言えば、多少のカスタムでは標準構成価格から大きく変わることはない。もちろん、一般的なPCと比べれば高価だが、ベーススペックが高いということは、今後使い続けられる年数も多いということ。今後も見据えたゲーマーならば、間違いなく選択肢のひとつに挙げられる製品と言えるだろう。

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(石川ひさよし)