PS3ゲームレビュー

機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST プレミアムGサウンドエディション

VS.シリーズ最新作がPS3に登場! PS3版からの新機体も続々参戦!
従来とは違った遊びが楽しめる家庭用ならではの「フルブーストミッション」を収録!

ジャンル:
  • チームバトルアクション
発売元:
開発元:
  • バンダイナムコゲームス/バイキング
プラットフォーム:
  • PS3
価格:
7,980円
発売日:
2014年1月30日
プレイ人数:
1~2人(オフライン)/1~4人(オンライン)
レーティング:
CERO:B(12歳以上対象)

 1月30日、バンダイナムコゲームスは、プレイステーション 3用チームバトルアクション「機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST」(エクストリームバーサス フルブースト)を発売した。通常版は7,980円(パッケージ版/ダウンロード版)、期間限定生産版「プレミアムGサウンドエディション」は10,980円(パッケージ版/ダウンロード版)。データインストールに2,500MB以上の空き容量が必要となる。

 期間限定生産版「プレミアムGサウンドエディション」には、「哀戦士」(機動戦士ガンダム)、「merry-go-round」(機動戦士ガンダムUC)、「Believe」(機動戦士ガンダムSEED)といったアーケード版未収録の30曲+オリジナル5曲がダウンロードできるコードが封入されており、カスタムサウンド機能を用いて好みの曲でプレイすることができる。

 それでは早速、本作の魅力を紹介していきたい。

アーケードで人気の「ガンダムVS.」シリーズ最新作! 新機体も参戦!

 1レバー+4ボタンでプレイできるシンプルな操作系ながらレバーとボタンの組み合わせによる多彩なアクション、コスト制の2on2チームバトルとわかりやすくもやり応えのあるゲーム性、多くの機体が参戦するなど、様々な要素で人気の「ガンダムVS.」シリーズ。特に若い人から多くの支持を得ている印象が強い。そんなシリーズの最新作がPS3でいよいよ登場となった。

 最新作となる「フルブースト」では、一定時間パワーアップする「エクストリームバースト」が、爆発力の高い「アサルトバースト」、じっくり敵を追い詰めるのに向いている「ブラストバースト」の2種類から選択できるようになり、前作では一部機体のみが使用可能だったバースト中限定の攻撃が「バーストアタック」として全機体で使用できるようになっている。

 アーケード版のカードシステム、携帯サイト「ガンダムVSモバイル」(月額300円)の連動により、パイロット衣装やゲージデザインのカスタマイズなどが可能だが、この点については、DLCとして実装されている。

 機体はAC版に収録されているものに加え、DLCとして、初回封入特典「Ex-Sガンダム」(ガンダム・センチネル)、無料配信「インフィニットジャスティスガンダム(ラクス搭乗)」(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)など、PS3版からの追加機体も用意されている。

 アーケード版の練習用として購入する方はもちろん、PS3版では1人でも遊べる要素がしっかり収録されている。次項からはPS3版ならではの要素を中心に紹介していく。

「フルブースト」ではエクストリームバーストが2タイプから選択
バースト中限定の攻撃「バーストアタック」が全機体で使用できるように
各種カスタマイズは、DLCとして有料で配信。好みに合わせてゲージデザインやプレーヤーナビなどがカスタマイズできる
「Ex-Sガンダム」といったPS3版からの新機体も!定期的に追加されていくようだ

MSを強化し、多彩なミッションに挑むフルブーストミッション!

 「アーケードモード」、「フリーバトル」、「ランクマッチ」、「プレーヤーマッチ」、「フルブーストミッション」の5モードが本作の柱。中でも注目したいのがPS3版ならではの新モード「フルブーストミッション」だ。

 フルブーストミッションでは、原作再現やゲームオリジナルなど、オフラインで40種以上、オンラインでは20ものミッションが楽しめ、大半のミッションでは4段階の難易度(EASY/NORMAL/HARD/EXTREME)が選択できる。クリア状況に関わらず好きなミッション、難易度が最初から選択可能だ。

 ミッションは定期的に配信され、増えていく。配信されるミッションは全て無料であり、オンラインに接続した状態でゲームを機動すると自動的に追加される。

 通常の対戦と大きく異なるのが機体がカスタマイズできる点だ。ミッションをクリアすると、SP(スキルポイント)が得られる。耐久値アップ、射撃・ビーム攻撃力アップ、機体コストダウンといったスキルが30種あり、このポイントを消費することで、MS(モビルスーツ)を強化できる。

 スキルレベルを1上げるごとにMSのレベルが上がり、レベルを上げられるのは100までのため、全スキルをMAXレベルにすることはできない。だが、条件を満たせばレベル上限が開放され、全スキルをMAXレベルにできるようになっている。

 スキルの恩恵は大きく、あくまでCPUを相手にするモードであることもあり、対人戦でなかなか勝てないという筆者のようなプレーヤーであっても、スキルレベルさえあげれば最高難易度のクリアはそれほど難しくはなかった。詰まるとしたら、ミッションの制限時間オーバーと思われるが、高火力を誇る高コストの機体を選び、スキルレベルを上げてしまえばクリアできるはず。それでも難しい場合には、一緒に戦ってくれるパートナーは各ミッションで固定なので、パートナーとなる機体のスキルレベルを上げるといいだろう。

 スキルを上げるのに必要なSPは各機体に蓄積されるのだが、獲得SPをアップしてくれるスキルもあり、全スキルのレベルをMAXにするのにはさほど時間はかからない。

 参考までに1例をあげておきたい。ミッション16「EXAMシステム発動」を選び、獲得SP増加や攻撃系のスキルを習得しつつ、機体の強化度合いに合わせて、難易度をEASY→NORMAL→HARDと変更しながらプレイしたところ、20分もかからずレベルMAXまで上げることができた。ミッションは適当に選んだものであり、より効率のよいミッションを選び、より高いプレイスキルを持ち合わせていれば、もっと短い時間で全スキルレベルMAXが達成できるはずだ。

様々なミッションを収録。オンラインのミッションでは2人協力プレイが可能だ。序盤のミッションはチュートリアルを兼ねており、操作方法やシステムを学ぶことができる
同じミッションでも難易度により、報酬が異なる。報酬はスキル、フィギュア、SPのいずれか。フィギュアはコレクション要素としてあるだけでなく、カスタマイズにも関与している
獲得したスキルポイントを消費して、スキルを習得・レベルアップ!機体が強化され、戦闘が一気に楽になる
左は初期の耐久値、右は耐久値アップのスキルレベルをMAXにした耐久値。これだけとってもスキルの効果がどれだけ大きいかおわかりいただけるだろう

 気を使わずにオンラインのミッションも1人で遊びたいという人も安心だ。コース、難易度だけでなく、プレイ人数(1~2人)が選択できるようになっている。実際にオンラインの全ミッションを最高難易度で1人でプレイしてみたが、無事クリアすることができた。スキルレベルさえ上げれば、誰でもクリアできる難易度になっている。

オンラインとオフラインではプレイできるミッションが異なる。オンラインでは、複数のミッションで構成されたコースが大半。全スキルの習得やフィギュアのコンプリートにはオンラインミッションのクリアも必須だ
アーケードモードでは、好きなルートを選択し、全8シーンのクリアを目指すブランチバトル、連続で巨大モビルアーマーなどと戦うボスラッシュの2つがプレイできる。本作からはこのアーケードモードもオンライン協力プレイに対応。オンライン協力プレイ専用のコースも収録されている
機体、ステージ、BGM、各種ゲージなどを細かく設定してプレイできるフリーバトル。画面分割での協力、対戦プレイはもちろん、相手を動かない設定にもできるので、格闘攻撃のコンボの練習や機体の性能チェックなどにも活躍してくれる

白熱のオンラインプレイ! 全国のプレーヤーが君を待っている!

 オンライン対戦は、ソフトに封入されているオンラインパスを入力することで課金することなく、サービスが続く限り無制限にプレイできる。

 オンラインプレイでは、前述のアーケードモード、フルブーストミッションに加え、本作の醍醐味である2on2の対戦が可能。2on2のオンライン対戦は、「プレーヤーマッチ」と「ランクマッチ」の2つに分かれる。

 プレーヤーマッチは、タイプ(チームシャッフル/チームフリー)、最大人数(2~12)、連勝補正など、細かい設定に対応。プライベートスロットも設定できるため、友達との対戦プレイにも最適なモードだ。獲得ポイントがオンラインランキングに反映されないこともあり、練習するならまずプレーヤーマッチを選択するといいだろう。

プレーヤーマッチでは、クリエイトルームでルールを設定するか、条件を設定してルームを検索するかのどちらかでプレイする。階級制限や勝率制限を設定しておけば、条件に合わないプレーヤーの検索結果に表示されることもない

 ランクマッチでは、チームシャッフルかチームホールドの好きな方を選び、階級の近いプレーヤーで対戦するモード。もちろん、友人とタッグを組んでの参戦も可能だ。ここで獲得したポイントはオンライン用のランキングにアップデートされる。

前作ではアップデート対応だったランクマッチは本作では最初から実装。いわゆるガチな対戦を望むなら、ランクマッチに挑戦してもらうといいだろう
2on2の対戦では通信メッセージで意思の疎通が図れる。定型文だけでなく、自由文の入力も可能だ

 オンライン対戦は発売日から盛況。発売日はもちろん、発売翌週の平日の昼間ですら多くのルームが作成されており、数多プレーヤーが対戦を楽しんいる。

 筆者がプレイした限り、特に問題なく快適な対戦が楽しめたが、1月31日には「現在オンラインプレイが繋がりにくい状況が発生しており、「オンラインプレイ中に突然回線が切断される」、「オンラインプレイが正常に終了できない」といった現象が発生する場合があると告知されたが、2月3日にはこの問題に対処するアップデートVer.1.02が配信されている。

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(木原卓)