(2014/2/1 00:00)
2013年12月26日、任天堂株式会社は、ニンテンドー3DS用アクションアドベンチャー「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」を発売した。価格はパッケージ版、ダウンロード版共に4,800円。ダウンロード版を利用するのに必要な空き容量は最大1GB(8,192ブロック)。また、特別仕様のニンテンドー3DS LLとダウンロード版ソフトをセットにした「ニンテンドー3DS LL ゼルダの伝説 神々のトライフォース2 パック」も22,800円も同時に発売されたが、現在は生産を終了している。
数多くのタイトルがリリースされている「ゼルダの伝説」シリーズ。「時のオカリナ」や「風のタクト」などそれぞれ自分の中で1番のタイトルがあると思われるが、筆者は「神々のトライフォース」がシリーズで最も好きなタイトルだ。22年の時を経てリリースされる「神々のトライフォース」の続編がどのようなタイトルになっているのか早速レビューしていきたい。
前作の遥か未来を舞台に描かれるトライフォースを巡る物語
【ストーリー】
世界を恐怖と混沌に陥れた大魔王ガノンと、七人の賢者たちの力を受けた勇者との激闘が伝説として語り継がれる地“ ハイラル”。ガノン復活を企てる司祭ユガがハイラルの地を訪れた時、物語が動き出す。
まるで伝説をなぞらえるかのように、次々と封印されていく賢者の子孫たち。ハイラルと、もう1つの王国“ ロウラル”、2つの世界を舞台に、少年リンクの冒険が始まる。
前作の物語―世界を恐怖と混沌に陥れた大魔王ガノンと7人の賢者たちの力を受けた勇者との激闘―が伝説として語り継がれるハイラル。そして緑豊かなハイラルと対照的に暗く荒廃したロウラルが本作の舞台。ハイラルとロウラルは多くの類似点を持つ別世界だ。リンクは壁画になって壁の亀裂に入ることでこの2つの世界を行き来する。
ハイラルに関しては前作を遊んでいるのであれば見覚えのある場所が多いが、3D化され、グラフィックスが一新されているため、懐かしさはあっても古さを感じることはない。また、60フレーム描画に対応していることも受ける印象が大きく違う要因の1つと言える。
壁画と高低差が大きな鍵! ダンジョン攻略に欠かせないアイテムについても多くの変更が加えられている!
今回のゼルダは壁画と高低差の2つが大きなポイントになっている。リンクはとある事件がきっかけで壁画になる能力を得て、壁画になることで敵の攻撃を回避したり、壁を伝って移動したり、隙間に入ったりすることができる。これにより、一見進めなさそうな場所であっても壁画化することで先に進むことができる。
穴が開いている場所では下の階層が目に見えるようになっており、階層はシームレスに繋がっている場所もあり、飛び降りれば、ロード画面を経由せず、その階層がプレイできる。バネのようなもので上の階層に飛び上がったりと高低差を活かしたギミックも豊富だ。立体視では、よりステージの高低差が感じられる。
シリーズに欠かせない弓矢、爆弾といったアイテムも健在。これらダンジョン攻略に欠かせないアイテムに関しては前作と違いが多くある。
「ラヴィオの店」には多彩なアイテムが並び、それらを安く借りることができる。借りたアイテムはゲームオーバーになると返却される。ゲームオーバーになると返却されてしまうことは、プレイの緊張感を高めることに一役買っていると言える。高額にはなるがアイテムを買い取ることも可能で、買い取ったアイテムは条件を満たすことでパワーアップさせられる。
条件を満たすと所持ルピー(ゲーム内通貨)の上限が増えるという要素がなく、最初から多くのルピーが所持可能なので、がんばってルピーを貯めれば早い段階でアイテムを買い取ることも可能だ。
プレイしていると自然とアイテムをレンタルするのに十分なルピーが手に入るようにデザインされており、ひたすら草を刈ったり、敵を倒したりしてルピーを稼ぐことなく、スムーズにゲームが進められるようになっている。
爆弾や矢といったアイテムが消耗品扱いでなくなったことも大きな変更点の1つだ。壁画化やアイテムの使用には「がんばりゲージ」を消費する。このゲージは時間と共に回復するため、手に入れたアイテムは弾数を補充を気にすることなく使えるようになっている。
※画面は開発中のものです。
(C)2013 Nintendo