PCゲーミングデバイスレビュー「ASUS PG278Q」

ASUS PG278Q

PCゲーマーのパーフェクトモニター!
WQHD、ネイティブ144Hz、G-Sync対応の最強仕様を検証する

ジャンル:
ゲーミングモニター
発売元:
ASUS
開発元:
ASUS
プラットフォーム:
Windows PC
価格:
99,900円(税別)
発売日:
8月22日
価格::
オープンプライス
実売価格::
99,900円

「PG278Q」

 PCゲーミングブランド「REPUBLIC OF GAMERS」のもと、積極的にゲーミング仕様のPCやモニターをリリースしているASUSだが、この夏、文句なしの最強仕様PCゲーミングモニターを発売した。

 8月22日に出荷が開始された本製品「PG278Q」は、ゲーミングモニター市場にいちはやくネイティブ144Hz駆動を持ち込んだASUSによる、PCゲーム用途における妥協なしの一品だ。ネイティブ144Hzのリフレッシュレート、GtG 1msの高速応答TNパネル、WQHD(2,560×1,440ドット)の高解像度、そしてNVIDIA最新の適応リフレッシュレート技術であるG-Syncに対応。いま、コアPCゲーマーが欲しがる仕様が全て入っていると言ってもいい。

 実際に使ってみると実に良い気分になれる。本製品の仕様は、コアなPCゲーマーであるほど深い満足を与えてくれるものだ。PCゲーム以外の使用については実は“大穴”が開いているのだが……、それも含めてしっかり本製品「PG278Q」のレビューをお届けしていこう。

PCゲーミングのために最高を目指した高級ゲーミングモニター

シンプルなデザインで映像に集中できる
スタンドは堅牢なつくり。取っ手になる窪みもある
縦画面状態

 まずは外観からチェックしてみよう。本製品は実売価格で10万円近くにもなるだけに、外装のつくりも洗練されている。サイズは27インチ、LCDの表面はノングレア仕上げで余計な反射がない上、ベゼルもかなり細く(上下左右各6mmほどしかない)マルチモニター環境の構築に向き、映像に集中しやすいデザインだ。

 スタンドはかなりガッシリとした作り。高さ調節の幅は120mm、上下の角度調節(チルト)は上20度〜下5度、左右の角度調節(スウィーベル)は左右60度とかなり自由度が高く、設置後の取り回しは柔軟だ。ピボットにも対応しており、このサイズを縦画面として使うのはかなりの迫力がある。

 重量は約7kgと、27インチのモニターとしてはそう重くない。スタンド背面にとっかかりが用意されているので持ち運びも意外と楽だ。設置性、取り回しともに充分に満足できるスペックと言えるだろう。

 続いて中身の仕様を見ていこう。


【主な仕様】
サイズ: 27型ワイド(2,560×1,440ドット)
バックライト:W-LED
パネル: TN(ノングレア)
視野角: 水平170度、垂直160度
輝度: 350cd/m2
コントラスト比: 1000:1
応答速度 : 1ms
走査周波数(垂直):50〜144Hz
入力端子: DisplayPort×1
USB端子: USB3.0入力×1、USB3.0出力2
音声端子:なし
VESA規格:100×100mm
消費電力: 90W / 0.9W (最大/待機)
外形寸法:619.7×237.9×362.9mm(幅×奥行き×高さ)
質量:約7kg

左右の角度調節(スウィーベル)は左右60°
高さ調節の幅は120mm、上下の角度調節(チルト)は上20°〜下5°

2,560×1,440@144Hzの設定
G-Syncの有効/無効はNVIDIAコントロールパネルで指定する

 冒頭の繰り返しになるが、本製品最大のポイントは、ネイティブ144Hzのリフレッシュレート、WQHD(2,560×1,440ドット)の高解像度、そしてNVIDIA最新の適応リフレッシュレート技術であるG-Syncに対応、というカッティング・エッジな基本仕様が“全て揃っている”ことだ。

 まず、いまコアなPCゲーマーが欲しがるモニターの仕様として、120Hz以上のネイティブリフレッシュレートは絶対に外せない。60Hzとは次元の違う滑らかさを1度体験してしまうともう戻れない。120Hz以上のネイティブリフレッシュレートは、PCモニターとして必要不可欠な要素といえる。

 そして解像度については、今使っているモニターはフルHD(1,920×1,080ドット)であっても、そこからモニターを新調するのであればフルHDに留まる理由はないというゲーマーが大半だろう。きょうび、ハイスペックPCの能力はフルHD程度ではすでに持て余しているし、日頃使いでも動画編集や複数のソーシャルサイトの使い分け等を考えるとフルHDでは手狭だ。とはいえ4Kはちょっと重たすぎる。本製品のWQHD(2,560×1,440ドット)という解像度は今、過不足なく便利に使える解像度としてピッタリだ。

 そしてG-Sync対応。これは、GPUによるグラフィックスの更新レートに合わせてモニターのリフレッシュレートを動的にシンクロさせるという、NVIDIAの映像エンジンにより実現する機能で、映像の滑らかさの向上と操作遅延の低減の両面に効果がある。2013年末にこの機能が発表されてから注目してきたゲーマーにとっては、“G-Sync対応か否か”がモニターを選ぶキーのひとつになっているかと思うが、本製品にはしっかりとそれが載っている。

 市場を見回しても、G-Sync対応ではあっても解像度がフルHDに留まるとか、高解像度・高リフレッシュレートでもG-Syncに対応していないとか、どこかが足りない製品がありがちだが、本製品ならそれらの欲しいものが全部入りになっている。

映像入力端子はDisplayPortのみ!

“PCゲーム専用”という罠

 そのかわりといっては何だが、本製品には“大穴”が開いている。映像入力端子がDisplayPort 1系統しかないのだ。DVI-Dはない、HDMIもない、もちろんコンポジット端子もない。つまり本製品にはPCしか繋げない。ゲーム機をつなごうと思えば、HDMIとDisplayPortは信号方式が異なるため、1万円からのHDMI→DisplayPort変換器が必要だが、当然ラグの原因にもなるため推奨できない。

 まあ確かに、30〜60Hz駆動が前提のゲーム機では本製品の強みが全く発揮されないので、ASUSが本製品にHDMI等をつけなかった理由もわからないでもないのだが、このモニターではPCゲームも、コンソールゲームもというわけにはいかない。本製品は、PCゲーム1本で遊ぶ本当にコアなPCゲーマーのためのモニターだ。

全体のデザインはシンプルで、質実剛健という印象。無駄がなく取り回しも良いので、使い勝手の面で不満が出ることはないだろう
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(佐藤カフジ)