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★ 3DSゲームレビュー★
3DSの機能を豊富に使った仕掛けも楽しめる
初音ミク主演のリズムゲームが3DSに登場!
「初音ミク and Future Stars Project mirai」
ジャンル:
3Dリズムアクション
発売元:
セガ
開発元:
プラットフォーム:
3DS
価格:
6,090円
発売日:
3月8日
プレイ人数:
1人
レーティング:
CERO:A (全年齢対象)
Amazonで購入

 株式会社セガは3月8日、ニンテンドー3DS用3Dリズムアクション「初音ミク and Future Stars Project mirai」(以下、本作)を発売した。

 同社からはこれまでにも「初音ミク -Project DIVA-」(以下、「Project DIVA」)シリーズなどのタイトルが発売されているが、プラットフォームを3DSに移した本作では、キャラクターモデルを株式会社グッドスマイルカンパニーが展開する人気フィギュア「ねんどろいど」シリーズのデザインを公式採用しており、2.5頭身のキャラクターにすることで、より親しみやすくなっている。

 また、ARカードを利用した機能が楽しめたり、音声入力でコマンド選択ができるなど、3DSならではの機能も豊富に収録した、未来感が楽しめる内容となっている。ここからは、本作の内容と魅力について紹介していこう。


■ 2.5頭身のミクたちが歌って踊るリズムアクション
  難しい操作は少なく、楽しみながら上達していける難易度

マイルームの画面。上画面にはマイルームでのキャラクターの様子、下画面にはメインメニューが表示される。

 ゲームをスタートすると、まずユーザー名の登録を求められる。作成できるユーザーデータは1つだけだが、ユーザー名は後で変更することもできるので、まずは気楽に登録して構わない。ユーザー名の登録が完了すると、マイルームに移動して、ねんどろいどモデルの初音ミクが上画面に表示される。

 マイルームでは、メインメニューを表示してリズムゲームやPVシアターなどの各種モードを選択できるほかに、ゲームの進行状況に合わせて表示される“お知らせ”や電子手帳のように用件を3つまで登録できる“スケジュール”、めざましやタイマーなどで指定の時間になると音を鳴らして知らせてくれる“アラーム”、リズムゲームでクリアした楽曲を聴くことができる“ミュージックプレイヤー”などの機能も用意されている。


お知らせにはゲームの進行に合わせて解放された要素が表示される。時おりチェックするといいだろう スケジュールでは今日の予定を確認したり、カレンダーを表示して先の予定を書き込むことができる。 アラームでは指定した時間に音を鳴らすめざましや、一定時間後に音を鳴らすタイマーなどの機能が用意されている



 まずは主なゲーム要素といえるリズムゲームについて紹介していこう。リズムゲームでは初音ミクたちの人気楽曲を聴きながら、画面に表示されるボタンをタイミングよく押していくシンプルなゲーム性となっている。

 リズムゲームでは、押すボタンを示すマーカーはリズムサークルという円の上に配置されるようになっており、円の中央から時計のように伸びた針がぴったり中心を指したタイミングでボタンを押せばいい。時計の針のように進むため、次にどのボタンを押せばいいかがわかりやすいシステムだ。

 リズムサークルは一定の長さのフレーズを表示すると、次のリズムサークルが表示されるようになっており、1つのリズムサークル内でミスが多いとレベルが下がり、ミスが少ないとレベルが上がっていく。レベルが上がっていってMAXのレベル5になると、★で表示されるボーナスマーカーが追加されたチャンスサークルがあらわれる。ボーナスマーカーはどのボタンを押してもよく、高得点を狙うのに欠かせないが、どれか1つでも打ちもらすと、サークル上のすべてのボーナスマーカーが消えてしまう、ミスが許されない要素だ。

 ミスなくすべてのボーナスマーカーを打つことに成功すると、チャンスサークルの最後のマーカーがSPマーカーに変化。SPマーカーを打つことに成功すると、通常レベル別に倍増されるスコアが10倍になり、より高得点を獲得できる。ひと通り書くと複雑に思えるかも知れないが、要はとにかくミスなくマーカーを叩いていけばボーナスマーカーとSPマーカーが追加され、高得点が得られる仕組みだ。

 マーカーを打った際の判定には、COOL、OK、BAD、MISSの4つがあり、それぞれ打ったときの音が違うのも面白い。いいタイミングで打てば打つほど、気持ちのいい音がなるため、タイミングに関する表示が必要なくても、音でタイミングのずれを直感的に感じられるようになっている。

【リズムゲームのシステム】
リズムサークル上にあらわれるマーカーと同じボタンを押すだけのシンプルなルール。針の部分のゲージが満タンになるとレベルが上昇する マーカーから長くラインが続いているのはロングマーカー。ラインが続いている間ボタンを押し続けて、タイミングよくボタンを離そう 1つのリズムサークルが終わると、レベルに応じてポイントが倍増される。正確にマーカーを打ってゲージをためて、レベルを上げていこう
レベルがMAXの5になると★マークのボーナスマーカーがあらわれる。ボーナスマーカーはどのボタンで打ってもいいので、前後どちらかのボタンに合わせるとやりやすい ボーナスマーカーをすべて打つことに成功すると、SPマーカーが登場。最後まで間違えないようにマーカーを打ち続けよう SPマーカーを打つことに成功すると10倍のボーナスがゲット!ただし次のリズムサークルへと譜面は続いている。気を抜かずにプレイしよう


 最初に選択できる楽曲は、人気のオリジナルPVを3D化した映像が魅力の「PIANO*GIRL」(Music and Lyrics by OSTER project)とミクの元気いっぱいなダンスが楽しめる「私の時間」(Music and Lyrics by くちばし)の2曲となっており、楽曲をクリアしていくことで楽曲が追加される仕組み。選べる難易度はラクラクとホドヨクの2種類で、ホドヨクをクリアすることで、さらなる難易度のトコトンがプレイできるようになる。

 難易度については、ラクラクでは1つのリズムサークル内は1つのボタンのみになっているため、単純にリズムだけに集中することができ、ホドヨクでは2つ、トコトンでは4つのボタンの組み合わせと、少しずつ複雑になっていく仕組み。ロングマーカーによるボタンの長押しと離すタイミングに関するルールはあるものの、同時押しなどの複雑な操作はないため、いくつかの難易度の高い曲以外ならば、右手の親指だけでリズムマーカーをさばくことができ、操作の難易度は低めといえる。リズムゲームをあまりプレイしたことがない人にとっても、わかりやすいシステムといえるだろう。

【ラクラク】 【ホドヨク】 【トコトン】
難易度ごとの譜面の違い。難易度が上がるごとに、マーカーに表示されたボタンの種類が増えていることがわかる

 楽曲をクリアするとリザルト表示となり、得点やマーカーを打ったタイミングの回数、ランクなどが表示される。また、リザルト表示ではミラポというポイントが取得できる。このミラポは、クローゼットでコスチュームを購入したり、PVシアターで特殊なコメントを書き込む際に必要となる。

リザルト画面では、COOL、OK、BAD、MISSのマーカーを打った際のタイミング判定の数のほか、SPマーカーやボーナスマーカーの数も確認できる ホドヨクをクリアすると、トコトンの難易度が選択できるようになる。打つボタンの種類は増えるが、ルールに変更はない



■ 楽曲を楽しみながらコメントが書き込めるPVシアター
  PVへのコメントはすれちがい通信で交換することも可能

PVシアターではリズムサークルやマーカーに邪魔されることなく、歌って踊るミクたちの姿を楽しむことが可能だ
3Dモデルが登場しない形式のPVでも、3Dをオンにするとちゃんと奥行きが感じられるようになっている

 PVシアターでは、リズムゲームでクリアした楽曲のPVを鑑賞できる。リズムゲームを長時間プレイして疲れたときや、PVのムービーをじっくりと楽しみたいときに最適だ。特にリズムゲーム中はどうしてもリズムサークルとマーカーに目を奪われがちなので、3DをオンにしたPVはこちらで楽しむといいだろう。

 また、このPVシアターでPVを視聴中は、PVの一場面を撮影したり、某動画投稿サイトのようにコメントを書き込むこともできる。書き込むコメントは、単なるテキストならば自由に書き込めるものの、文字の色や大きさ、位置を変えたり、ピクトという絵文字を書き込むにはミラポが必要になる。

 そのため、凝ったコメントやピクトコメントなどをどんどん書き込んでいると、あっという間にミラポ不足になってしまう。特にゲームをプレイしたてのころは、所持しているミラポも少ないため、凝ったコメントを書き込みにくくなってしまうのが残念なところだ。

 その代わり、PVシアターで楽しめるコメントについては、すれちがい通信でほかの人が書き込んだコメントと交換することが可能となっている。そのため、自分のミラポを使わなくても、3DSを持ち運んでほかのプレーヤーとコメントをどんどん交換すれば凝ったコメントを楽しむことが可能だ。筆者も、最近はほかのプレーヤーが書き込んだ予想外のコメントが楽しみで、なるべく3DSを持ち運ぶようになってしまったくらいだ。このあたりの面白さは、動画投稿サイトでコメントを書き込んだ経験のある人ならば、わかってもらえるのではないだろうか。


【コメントを入力してオリジナルの弾幕を作ることが可能】
コメントの入力は下画面のタッチパネルで行なえる。コメント入力中はPVも一時停止されるため、ゆっくりと入力してかまわない テキストのカラーや大きさ、表示位置を変更するにはミラポが必要となる。無駄遣いしないようによく考えて書き込もう ピクトコメントは、それ自体がアニメーションするため、見た目的にもより楽しいコメントとなる。下のバナーコメントは特定の条件を満たすことで入力可能となる
最初はちょっとさみしい単発のコメントでも、たくさん書き込んだり、すれちがい通信で多くのコメントを交換すれば、某動画投稿サイトのような弾幕コメントを楽しむこともできる。なお、お気に入りのコメントはコピーや保護をしたり、嫌なコメントは削除することも可能だ。これらの機能を駆使して、自分なりの弾幕動画を作り上げよう



 なお、PVシアターで楽曲を最後まで視聴すると、その楽曲に関連するコスチュームがクローゼットで購入できるようになる。新たなコスチュームを買いたい人は、PVを最後まで見ておこう。

 なお、各コスチュームのお値段は基本的には5000ミラポ。ラクラクやホドヨクではなかなか貯められない数字だが、各週末の土曜日には一定条件を満たしている楽曲のコスチュームが半額で売られるセールが開催されるようになっている。ミラポを節約したい方はこういったセールを利用するといいだろう。

未購入のコスチュームにはタグがつけられている。コスチュームを着たイメージを見ることができるので、よく考えながら購入しよう 週末には、コスチュームが半額になるセールが行なわれる。こういったセールを利用して、ミラポを節約していこう



■ 仮想現実上での写真撮影やライブが楽しめるARモード
  自分のMiiを登場させてキャラクターとの記念撮影も可能だ

ARモードを選択すると、3DSのカメラが映している現実世界が表示される。そこにARカードを置くと、カードの周りにラインが表示されて……
キャラクターが3DSの画面の中に登場!

 本作のもう1つの大きな特長といえるのが、付属のARカードをニンテンドー3DSのカメラで映すことで仮想現実上にキャラクターたちを登場させられるARモードだ。ARカードにはライブカードとキャラカードがあり、それぞれ読み込ませた場合にできることが異なっている。

 ライブカードを読み込ませた際に楽しめるARライブでは、カードに描かれた楽曲のライブパフォーマンスがその場で楽しめる。またその姿を撮影することも可能だ。

 キャラカードを読み込んだ場合は自由にポーズをとらせたり、プレーヤーが選んだ楽曲のリズムに乗るキャラクターたちの撮影が可能だ。

 また、キャラカードを読み込んだ場合には、自分のMiiをキャラクターの隣に登場させることもできる。Miiにもポーズをとらせたり、キャラクターと一緒に記念撮影することも可能なので、自分のお気に入りの場所や旅先などで記念撮影をするのも面白そうだ。

 このようにどこでもミクたちのライブ会場/撮影スタジオへと変身させてしまうARモード。どのように楽しむかはプレーヤー次第だが、ちょっとしたアイデアで無限の楽しみ方ができる夢のモードといえるだろう。


ライブカードを読み込ませると、その楽曲で歌って踊るキャラクターを楽しめる。キャラクターの大きさも3段階で調節可能だ キャラカードを読み込ませるとそのキャラクターが出現。フレームをつけたり、ポーズを指定しての撮影ができる リズムにノるタブを選択すると、選んだ楽曲のリズムにあわせてステップを踏むキャラクターの姿を楽しめる


■ ほかにも3DSの機能を利用したマイルームでのカメラモードや
  音声認識によるコマンド選択など未来感のある仕掛けがてんこ盛り

カメラをジャイロセンサーにすることで、縦画面での撮影も可能となる。ほかのカメラモードではできない、ジャイロセンサーカメラならではの機能だ
キャラクターがカメラに近寄ってくることもある。マイルームでキャラクターが自主的に起こすアクションには豊富なバリエーションが用意されている

 ARモード以外にも未来感あふれる仕掛けが満載。特に印象的なのは、マイルームでのカメラモードだ。オプションで選択できるマイルームでのカメラモードには、スライドパッドの操作のほかに、ジャイロセンサーやフェイストラックというモードが用意されている。

 スライドパッドでは、プレーヤーの意思でマイルームのカメラを動かせるが、ジャイロセンサーでは3DSの位置や回転に合わせて、カメラの位置が変化するため、実際にカメラでキャラクターを撮影しているかのような気分が味わえる。

 個人的にお気に入りなのがフェイストラックのカメラモード。フェイストラックにすると3DSのカメラがプレーヤーの顔を判別してカメラの向きを変更してくれるので、3DS本体に手を触れなくても、プレーヤーの日常のちょっとした動作でカメラが勝手に動くため、常に違った角度からの視点でキャラクターを楽しめるわけだ。

 マイルームでのキャラクターの動作も豊富に用意されている。メインメニューを開いたり閉じたりする際にはうなずくのを始めとして、スケジュールやアラームのタイミングでは音が鳴るだけではなく手を振って教えてくれたり、ミュージックプレーヤーで楽曲を流すと、曲に合わせて踊ってくれたりと、さまざまなモーションが用意されている。また、何もしないでいるだけでも、マイルームの中をウロウロと動いたり、こちらの様子をうかがうようにカメラに近づいてきたり、しまいには居眠りをしてしまったりと、ただ何もせずキャラクターを見ているだけでも楽しい。

 また、タッチパッドの関係ない部分を触ることで、キャラクターがカメラに近づいてきたり、3DSを揺らすことでキャラクターがバランスを崩したりと、能動的にキャラクターとちょっとしたコミュニケーションをとることもできる。

 このように、プレーヤーのさまざまな行動に対してマイルームのキャラクターが反応してくれるのは嬉しいポイント。キャラクターの反応が見たくて、ついつい3DSを開いてしまう内容に仕上がっている。


マイルームは6種類用意されており、ルームの特長や雰囲気に合わせたキャラクターやコスチュームを選んだり、逆に意外な組み合わせでキャラクターやコスチュームを選ぶのも面白い。期間限定のイベントが発生することもあるので、各ルームをこまめにチェックしてみるといいだろう

 また、マイクによる音声入力により、マイルームでのメニュー選択や、リズムゲーム、PVシアターでの楽曲選択ができるのも嬉しい機能。特に楽曲選択については、楽曲が追加されていくにつれてスクロールしながら選択するのは手間になるため、一発選択は嬉しい機能といえる。またメニュー選択についても、2画面に渡ってさまざまな機能が用意されているため、いちいちボタンで選択せずとも選べるのは快適だ。音声の認識率はかなり高く、個人敵には95%以上の確率で正しいコマンドや楽曲が選択される印象だ。音声でのさまざまな操作は、未来感が感じられる上に実用的な機能となっているので、本作を購入された方はぜひ1度は試してみていただきたい。


■ 誰でも気軽にプレイできるリズムゲームと
  未来感たっぷりの仕掛けが詰められたおトクな1本

メインメニューから選べるフォトアルバムでは、マイルームやPVシアター、ARモードで撮影した画像を閲覧することができる。いといろな場面をどんどん撮影して、思い出を撮りためていこう

 本作の内容と魅力について紹介してきたが、いかがだろうか。メインとなるリズムゲームをプレイしていて感じたのは、繰り返しプレイしているうちに確実に上達していくということ。特に、難易度トコトンのマーカーのボタンについては、メロディの音階にそった譜面となっているため、楽曲のメロディを覚えると次のマーカーもある程度読めるようになっている。そのため、最初は「これは難しい!」と思っていた楽曲でも、繰り返しプレイしてメロディと譜面を覚えていくうちに、自然と上達していること気付くだろう。

 実際筆者も最高ランクの難易度の曲でさえ、繰り返しプレイするうちに最高のSSランクを取得することができた。トコトンまで突き詰めてプレイするかはプレーヤー次第だが、繰り返しプレイするうちに上手くなっていく充実感が味わえる内容となっているので、簡単に投げ出さずに挑戦してほしい。

 また、3D表示によるPV映像をはじめとして、ARカードを使って楽しめるARモード、マイルームでのジャイロセンサーやフェイストラックなどのカメラモード、音声認識など、3DSに搭載されている機能を余すところなく使った仕掛けの数々には、よくぞこれだけの要素を詰め込んでくれたという感想しかない。3DSならではの機能を試したい人にとっても、きっと満足していただけることだろう。

 以上のように、本作は、誰でも楽しめるシンプルなルールのリズムゲームと、PVシアターやARモードに加えて、すれちがい通信によるコメント交換のほか、ジャイロセンサーやフェイストラック、音声認識など、3DSの機能を余すところなく使った未来感あふれる仕掛けが楽しめる、おトクな1本となっている。初音ミクファンはもちろん、気軽に楽しめるリズムゲームや3DSならではの機能を使ったタイトルを探している人にも手にとってもらいたい1本だ。


Amazonで購入

(2012年 4月 4日)

[Reported by 菅原哲二 ]