周辺機器ミニレビュー「iiyamaブランドのデスクマットとアームレスト」

デスクマットとアームレスト

iiyamaブランドのデスクマットとアームレストが意外と心地よかった

ジャンル:
  • 周辺機器
発売元:
  • パソコン工房
開発元:
  • パソコン工房
価格:
1,380円(税別)~

 ユニットコムのブランドである「iiyama」。皆さんはここから、デスクマットとアームレストが発売されていることはご存じだろうか。

 正直に言おう。私は知りませんでした!

 GAME Watchの編集長から「これ、レビューしませんか?」と聞くまでは、iiyamaからこげなものが発売されているとは知らんかったとですよ。

 じゃ、じゃあ、じゃあ、とりあえず触ってみようじゃありませんか。ただし、いいものはいい、悪いものは悪いって言いますからね。いいですね。

 そして、1週間にわたる試用が始まったのである。

まずはデスクマットから試用してみる

 ではまずデスクマットから始めてみよう。お借りしたのは「iiyama PC DESK Mat」の、「UNI-DM02-BL(大判)」と、「UNI-DM01-BK(超大判)」2種類だ。

下の黒いのが超大判。青いのが大判

 私はいつもノートパソコンを使っているのだが、タッチパッドは使用せず、カーソル移動はもっぱらマウスを使っている。ただしマウスパッドは使っていない。小さいものだとすぐにマウスの移動から外れてしまうし、何となく邪魔くさいからだ。

 ところが今回試用したのはデスクマットのため、かなり大きめな感じ。いつも使っているパソコンデスクは、左右の幅が680mm程度。「大判」ではちょっと大きめなので、はみ出してしまった。しかし机全部に広がるため、机の上であればマウスの移動をしっかりと収めてくれる。ちなみに「大判」のサイズは800×350×3mm(横×縦×厚さ)。左右がちょっと大きい感じ。同じように「超大判」も確かめてはみたが、こちらは天地も大きい900×450×3mm(横×縦×厚さ)なので、やっぱこれはさすがにでかすぎ。ということで「大判」のものを試すことに決定した。

左端がはみ出てしまった。ただしマウスが使いやすくなったので、思わず2個入れて撮ってみた

 これまでは木製の机の上で走らせていたマウス。やはりちゃんとしたデスクマットの上では、しっかりと認識してくれている。これまでだと、長時間使うと突然カーソルが動かなくなったりした。そうなるとどうしようもないので、ズボンでマウスの底面を少し拭いて、改めて使ってみるとカーソルが動き出すといった不思議な現象をそのままほっといたのだが、光学マウスのライトをしっかりと反射して認識さえてくれているのか、とてもなめらかでスムースにカーソルが動く。もちろん、途中で止まったりすることもない。

 それに気づいたのが、どうやら私の環境では、少し動かすだけでカーソルが大きく動く設定だったのだということ……。これまではカーソルを移動するのに、かつかつかつかつマウスを動かしては上に持ち上げ、反対側で下ろすといった行動を繰り返す必要があった。木の机ではやっぱり、ちゃんと認識していなかったようだ。デスクマットを使ってからはそんなこともない。最初のうちは逆に、カーソルがビュンビュンと吹っ飛んでいくので、「あれ? どこに行った?」などど間抜けな感じで画面を探したくらい。やっぱりいいものは、いい。

 また、デスクマットでうれしいのは、マウスパッドと違い、大きくマウスを動かしてもエリアから外れることがないこと。デスクマットであれば、机の上全部がマウスパッドなので、小さなエリアでしこしこやる時よりも、何も気にすることがない。やっぱり快調だ。

 ただ1点だけ不満を述べるとすると、やっぱり大きすぎたこと。会社の机の上などで使う分にはちょうどよいのだろうが、一般家庭で使っているPC机は、私のようにもう少し左右の幅が狭いのではないだろうか。現にAamzonなどでは横幅600mmのものも販売されているので、現在のラインアップの下のサイズを是非とも用意していただきたいと思う。

 ところでこのデスクマットだが、上面は簡易撥水加工が施されている。パソコン回りでドリンクを飲む人も多いと思うが(私もそうだが)、ちょっとこぼしたとしてもすぐにさっと拭けば、きれいに使えるのはうれしいところだ。

 裏面は天然ラバー製。大きいこともあってしっかりとホールドされており、ずれることもない。マウスを大きく動かしてもまったく動じることがなかった。厚さも3mmあるので、硬いゴムの反発が心地よい。

試しに紅茶をこぼしてみた。さっと拭くと跡はまったく残らなかった
裏は天然ラバー製

 非常にスベリがよいので、特にマウスを大きく動かすプレイスタイルの人や、MMORPG、RTSなどをプレイするゲーマーにも向いているかもしれない。ということで、これまで見てきたように、普通の大きなデスクを使う人であれば、デスクマットは是非使うべきだと思う。導入を検討してみてはいかがだろうか。

では次にアームレストを試す!

アームレストにはちょっと硬めの素材が使われている

 それでは次に、アームレスト「UNI-AR01-BK」について見ていこう。使われている素材はスチレン・ブタジエンゴム(SBR)というもの。合成ゴムとしてはメジャーな素材のようで、自動車のタイヤにも使われているという。上面には布素材が貼り付けられているが、こちらはデスクマットとは違い、それほど滑りやすくもないという感じ。機能を考えても、アームレストは打鍵時の手のひらをしっかりと支えることが大事なので、それほど滑らない方がよいだろう。サイズは475×70×16mm。大型のフルサイズキーボードでも十分に使える。

 ところで先ほども述べたように、私はA4サイズのノートパソコンを使っているので、アームレストノ領域もも広く取られており、このままでは使用感をお伝えすることができない。そこで無線タイプのキーボードを用意し、これに組み合わせることで確かめることにした。

私がよく使っている中くらいのサイズのキーボードではこんな感じ
家にあったロジクールの大型キーボード。これでも十分に対応できる横幅だ

 そしてこの1週間。キーボードとアームレストを使いながら、ゲームをプレイしてみたのだが、やはりないとあるのとでは大違い。16mmという厚さもちょうどよく、キーボードと境目がない感じで打鍵することができる。ノートパソコンのアームレストエリアとは異なり、ゴム素材が使われているので、適度な柔らかさもあり、疲れないように感じる。

 また、本来の使い方とは違うのだが、私は画面を見ながら考え事をするのに、肘をついて、手のひらでアゴをホールドした感じのポーズを取ることが多い。机の上だと硬いままで若干痛い感じだが、アームレストに肘をついてみると、これがまたしっくりと来ていいのだ。こんな所にもアームレストの恩恵があるとは思わなかった。これはいいものだ。

キーボードに手を置いた感じ
裏面には凹凸があり、滑らないようになっている

 以上、デスクマットとアームレストを使ってみたのだが、やはり「いいものは、いい」。ないと不便だというものではないが、あるととても便利なものだろう。ゲーマーにとっては使わない人も多いかもしれないが、よりよい環境でプレイすることを考えると、あると良いものだ。ユニットコムからパソコンを買うときには、このデスクマットとアームレストも、同時購入するという選択肢もありだろう。