SDガンダムBB戦士「レジェンドBB 騎士スペリオルドラゴン」レビュー

レジェンドBB 騎士スペリオルドラゴン

ゴージャスなメッキ仕様とプレイバリューも高さが嬉しいSDガンダム

ジャンル:
  • プラモデル
発売元:
  • バンダイ
開発元:
  • バンダイホビー事業部
価格:
2,700円(税込)
発売日:
2016年6月22日

 バンダイのガンプラシリーズで、「SDガンダム」をキット化した「BB戦士」シリーズの記念すべき400番目となる製品として、「レジェンドBB 騎士(ナイト)スペリオルドラゴン」が、5月28日に発売された。

「レジェンドBB 騎士スペリオルドラゴン」パッケージ。背景左には変形後の「ドラゴンモード」の姿も

 「騎士スペリオルドラゴン」は、カードダス「SDガンダム外伝」シリーズにおいて壮大なバックストーリーを持っている。魂だけになっていた黄金神が召喚した「武者頑駄無真悪参」が、未来のスダ・ドアカワールドで闇の皇帝ジークジオンによって体を2つにわけられ、「騎士ガンダム」と「魔王サタンガンダム」となった。

 「騎士スペリオルドラゴン」はこの2つのキャラクターが戦いを経て再び融合、黄金神の魂もそこに宿ることで誕生したのである。そのモチーフとなっているのは「ガンダム・センチネル」の「S(スペリオル)ガンダム」だ。

 本商品は、「BB戦士」の25周年記念企画としてスタートした「レジェンドBB」シリーズの最新製品であり、体の多くにメッキパーツを採用し、そのゴージャスなルックスを立体化している。今回はこのキットをレビューし、最新のSDガンダムキットのデザインや設計などを見ていただければと思う。

ランナー1枚をまるごとゴールドメッキに! ゲート処理に気をつけて組み立て

 「SDガンダム」のキットは、デフォルメされた手足の短いデザインなため、可動域はさほど多くない。しかし、色分けなどをしている関係から、パーツ数はそれなりに多いという印象だ。メッキパーツはこれまでの「レジェンドBB」シリーズでも使われていたが、(限定キットを除き)基本的にはワンポイントのものだった。このキットでは、大型のランナー1枚がまるごとゴールドでメッキされ、そのパーツ数も非常に多くなっている。

【「レジェンドBB 騎士スペリオルドラゴン」パーツ】
Aパーツ。体のほとんどの部分を構成するメッキパーツ。実物を見てみるとかなり美しい
B1、B2パーツ。赤の部分で、ラメをまぶしたメタリックでツヤのある仕様。ウェルドラインは多少目立つ
グレーのC1パーツと、白のC2パーツ。後者は白いメタリック風の素材だ
2種のポリキャップ。ゴールドのものと、グレーのものがある。余らず、全て使用した
左はクリアイエロー成形のスタンド。シールはメタリック仕様だ

 パーツのほとんどがメッキされているということで、最初は指紋などが付かないように、触ったところをクリーニングクロスでふき取りながら組み立てていたのだが、組み立てる前に手を洗うなどしておけば、指紋が目立って付いてしまうようなことはなかった。

 ランナーAのメッキパーツは、黄色の樹脂の上からゴールドのメッキが施されていて、パーツを切り出したときのゲート跡が目立たない仕様となっていた。メッキされたキットによくあるアンダーゲート(切り口が目立たないよう、パーツ下側に位置されたゲート)はなく、対象年齢が8歳以上向けということで、工具なしでも組み立てられるように、手でランナーからパーツを取れる構造だ。

 それでもやはりニッパーを使ったほうが切り口は綺麗になるのだが、このときはできるだけ薄刃のニッパーを用意し、その刃先を使って切るのがポイント。刃がパーツの面の部分に当たってしまうと、キズが付いてしまうことがあり、見栄えが悪くなってしまうので注意するようにしたい。

 またランナーの部分を切ってからゲートを切るという、一般的なプラモデルのように切り出し処理をすると、ゲートの部分がちぎれてしまい、そのときにメッキも一緒に剥がれてしまうことがあったので、できるだけゲートは直接切ったほうがいいかと思う。

【組み立て】
目はシールの仕様で、2つあるパーツの裏表に計4枚貼りつけることで、それを入れ替えることで表情が変えられる
ヘルメットのように頭部を被せる。目を交換するときはこれを外して頭部を分解して行なう
胴体と腕の完成。見える部分のポリキャップはゴールドなので、関節部分も自然な色合いに見える
これは脚のパーツだがゲート跡はそれほど目立たない。組み立て後ぶゲート跡が後ろ向きになるなど、設計も考えられている
腰の前垂れの部分は、赤いパーツを裏からはめ込むことで色分けを実現している
本体部分の完成。この段階では若干シンプルな印象があるが、メッキの輝きは美しい
翼も複数のパーツを使って色分けされている
尻尾は3つのパーツを使って若干の可動ができるようになっている
それぞれを組み付けて、翼と尻尾が一体型になったバックパックが完成する
武器の「ダブルソード」と「龍尾の鞘」は2セット付属。専用のパーツでジョイントすると「金龍の弓」となる
盾の「ドラゴンシールド」。目の部分はシールだ。「金龍の弓」のジョイントは、この盾の一部のパーツを使用する

ほぼ完璧な色分けと、差し替え変形によるプレイバリューの高さが評価点

 パーツ数は少なめなので、製作は素組みの状態で2時間以内で済んでいる。ほとんどのパーツが色分けされているので、塗装が必要なところがあるとすれば、「ドラゴンシールド」の目などシールで処理している部分やスミ入れのみで十分見栄えのするものとなる。

 前述のようにパーツの切り出しに気を遣っていれば、ゲート跡もほとんど目立たないだろう。ただ赤いランナーBのウェルドライン(樹脂成形の際に生じる波形の模様)が目立つため、メタリックレッドなどでまるごと塗装してしまうのもいいかもしれない。

 ドラゴンモードへの変形は、別パーツの「ドラゴンクロウ」を装着するなど、簡単な差し替え変形で実現している。「ドラゴンシールド」を使った顔部分の「ドラゴンマスク」と、肩にある「火龍砲」の口に当たる部分はそれぞれ可動し、表情を付けられるのも嬉しいところだ。

 欲を言えば「カードダスクエスト」の限定カードで見せていた、装備単体で三つ首龍の姿になる「ドラゴンスピリット」の再現などもできれば完璧だったのだが、そこまで求めるのは贅沢だろうか。

【完成!】
完成後の全パーツ。「ドラゴンモード」に変形させるときの爪のパーツも組み立てた
「ダブルソード」と「ドラゴンシールド」を装備。「龍尾の鞘」は専用のパーツで両腰に装備可能
目のパーツを交換すると印象がグッと変わる。特に左右向きの目は、斜め向きのポーズに最適だ
「ドラゴンモード」は、肩の装甲を前に向け、手足に爪パーツを装着、顔に「ドラゴンシールド」を被せると完成
スタンドを使うと飛行ポーズも決まる。実はこの写真を撮るとき、手の爪の裏にシールを貼るのを忘れてしまっていた

 頭身の低いSDガンダムとはいえ、完成状態での機体の情報量は非常に多く、メッキパーツを使っていることもあって、ディスプレイ映えするキットであることが作ってみてわかった。付属武器の豊富さや「ドラゴンモード」への変形など、プレイバリューも高いので、幅広い年齢層が楽しめるキットである。

 ただ同じ「レジェンドBB」シリーズの中でも、メッキパーツなどを採用しているがゆえに価格が倍以上の設定であり、低年齢層には若干手が出にくいという印象もある。塗装をしたいという人なども含めて、メッキなしの低価格バージョンが出るのも面白いのではないかと思った。

 ガンプラのHGUCやMGシリーズなどとはまた違う、独自の魅力を持ったこの「BB戦士」シリーズ。特にこの「レジェンドBB」シリーズは、カードダスやゲームなどで展開された「SDガンダム外伝」シリーズで育ったアラサーのファンには馴染み深いキャラクターが揃っていて、今後の展開にも期待がかかるところだろう。

 また原作を知らなくても、この「騎士スペリオルドラゴン」も含め、デザインが好みなら必ず楽しめるキットだと思うので、店頭で見かけたらぜひ手に取ってみてほしい。

【ポーズ集】