ニュース
【静岡ホビーショー】バンダイ、「RGシナンジュ」を初公開
「MGフルアーマーガンダムVer.Ka」など、ガンプラ最新ラインナップが続々登場
(2016/5/12 15:50)
静岡模型教材協同組合主催の模型・ホビーの展示会「第55回 静岡ホビーショー」が、ツインメッセ静岡にて開幕した。会期は5月12日から15日までで、一般公開日は14~15日となる。
当イベントのバンダイブースでは、バンダイホビー事業部のガンプラの最新作が数多く出展されていた。「RGシナンジュ」、「MGフルアーマーガンダムVer.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版)」、そして新規シリーズとなる「フィギュアライズバスト」などが注目を集めていた。本稿ではそれらガンプラに絞った最新商品を紹介していく。なお表記価格は全て税込みだ。
独特のエングレービング模様をメッキパーツで再現した「RG シナンジュ」
今年は「機動戦士ガンダムUC」、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」、「ガンダムビルドファイターズトライ」の5つのアニメ作品からの新作をプッシュしている。
現地で来場者に対応をしていたバンダイホビー事業部グローバルプロモーションチームの「川口名人」こと川口克己氏は、「さまざまな方向からガンダムという作品に触れてもらいたい」と、今回の幅広いラインナップについて語ってくれた。
その中で大きな注目を集めていたのは、同事業部のTwitterアカウントで事前にその存在を明らかにしていた「RG 1/144 MSN-06S シナンジュ」である。「機動戦士ガンダムUC」に登場するフル・フロンタルの赤いモビルスーツ(以下、MS)で、同作品初の1/144のRG(リアルグレード)シリーズでの展開となる。
ネオジオン残党軍の機体の特徴である「袖付き」の手首周りのほか、要所に施されたエングレービング模様は別パーツで構成されており、メッキパーツでの対応になるとのこと。今回露出はなかったが、これまでのRGシリーズ同様、フレームに装甲を組んでいくものとなるそうだ。
シナンジュがRGでラインナップされたとなると、やはり気になるのは同作の主役機ユニコーンガンダムのRGでの発売だろう。川口氏によれば、まだ具体的なキット化のプランはないとのことだが、もしRGで発売するとすれば、1/144サイズに落とし込むにあたって、変形など設定上の機構をどこまで再現するかが課題になるとのことである。
「MGフルアーマーガンダムVer.Ka」は、HG版では再現されなかった武装の着脱が可能に
もうひとつの注目製品となったのは、「MG 1/100 フルアーマーガンダム Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版)」だ。コミック原作とそのアニメ化で展開中の「機動戦士ガンダム サンダーボルト」に登場するイオ・フレミングの機体で、既にHGで発売済みの機体だが、このMG(マスターグレード)版では、全身に装備している武装を着脱できるギミックを備え、全てをパージしたガンダム本体も楽しむことができる。
「Ver.Ka」の肩書きのとおり、カトキハジメ氏監修による細部ディテールを再現。ミサイルハッチやコクピットハッチの開閉や、武装のスライド機構の再現なども実現し、メカ好きのツボを突く設計となっている。
「サンダーボルト」のMGシリーズはこのフルアーマーガンダムに続き、「高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(仮)」の発売が2016年冬に予定されているとのことだ。
“レイヤードインジェクション”による多色パーツを実現したフィギュアシリーズ「フィギュアライズバスト」
1つのパーツに多色加工を施したバンダイの最新技術「レイヤードインジェクション」を採用したフィギュアモデル「フィギュアライズバスト」が、この6月から展開される。
特殊なインジェクション成形により、キャラクターの瞳や顔を最大4色のカラーで成形し、塗装やシールをなどを必要とせず、組み立てるだけでアニメに忠実なフィギュアが完成するというものだ。塗装なしで完成するということで、成形する素材にもこだわっていて、顔のパーツには「KPS」という新素材を採用することにより、肌のマット感を再現している。
同梱のディスプレイ台は同社の「アクションベース」に対応し、登場MSなどと一緒に飾ることで、より世界観を引き立たせられる仕様となっている。
その第1弾が「機動戦士ガンダムSEED」のキラ・ヤマトとアスラン・ザラということで、かなり女性を意識した製品でもあるそうだ。もちろんその他の作品からのラインナップも参考出展されていて、さらに「マクロスΔ」などのシリーズでも展開が予定されている。