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「ディシディア ファイナルファンタジー」本日稼働開始

間プロデューサー「現時点で100点で100%。今後は正しい運営をしていかなければならない」

11月26日 稼働開始

「ディシディア ファイナルファンタジー」の筐体写真
セレモニーに登場したスクウェア・エニックスの松田洋祐代表取締役社長とコーエーテクモゲームスの鯉沼久史代表取締役社長が、がっしりと握手

 スクウェア・エニックスは、アーケード「ディシディア ファイナルファンタジー」の稼働開始を記念し、タイトーステーション新宿南口ゲームワールド店でオープニングイベントを開始した。店内6階にはズラリと「ディシディア ファイナルファンタジー」の筐体が並べられ、開店前から外にはいち早くプレイしようと待ちかねたファンがズラリと行列を作った。

 オープニングイベントには、スクウェア・エニックスの松田洋祐代表取締役社長、コーエーテクモゲームスの鯉沼久史代表取締役社長、スクウェア・エニックスの間一朗プロデューサー、鯨岡武生ディレクター、開発を担当したコーエーテクモゲームスの早矢仕洋介開発プロデューサーが登壇。

 松田氏は「アーケードにするなら『ディシディア ファイナルファンタジー』の声が上がりユーザーの期待の高かったタイトル」。『ファイナルファンタジー』オールスターズが登場し、洗練されたバトルが醍醐味のタイトルに仕上がった。今日は雨が降って寒いですが、店内はホットになると思います」と挨拶。鯉沼氏も「コーエーテクモゲームスの開発力を高く評価してもらい、その期待に応えられるものに仕上がっていると思うので、ユーザーの評価が楽しみです。このあと、ユーザーの意見を受けながらブラッシュアップしていくと聞いているので、今のゲーマーに遊んでもらえるものに仕上がっていると思う」とその出来をアピールした。

 間プロデューサーは「(稼働を開始して)我々は、正しい運営をしていかなければならない。正しい運営とは、お客様の要望の先に行って盛り込んでいく事だと考えている。だが、現時点で100点で100%だと断言できる」と力強いコメントが聞かれた。

スクウェア・エニックスの松田洋祐代表取締役社長
コーエーテクモゲームスの鯉沼久史代表取締役社長
スクウェア・エニックスの間一朗プロデューサー
テープカットが行なわれた

トークショーを繰り広げたメンバー。左から鯨岡武生ディレクター、緑川光さん、間プロデューサー、関俊彦さん、そしてコーエーテクモゲームスの早矢仕洋介開発プロデューサー

 引き続き、鯨岡ディレクターと早矢仕開発プロデューサーによる開発エピソードも披露。鯨岡ディレクターはコーエーテクモゲームスに行きっぱなしで、「コーエーテクモゲームスの社員のよう」だったという。それだけ根を詰めて開発にあたっただけに、「鯨岡さんと同じ目線でミーティングができ、言いたいことをお互い出し切ったので、やれることはやった(早矢仕氏)」とその仕上がりに結びついたようだ。

 また、「ファイナルファンタジー」シリーズは音楽の評価も高いが、今作においても音声に力を入れて制作しているという。前作から引き続いて声優さんが登場しているが、今回はあえて全て録り直しており、ドラマ部分はなく、バトルシーンだけの音声収録にもかかわらず、「『(PSP版などでは)このキャラクターはこの時にこちらの世界に来て……』とドラマのバックボーンを共有してもらい演技してもらった」とこだわりを見せており、鯨岡氏は「ぜひイヤフォンをしてじっくり聞いて欲しい」と語った。

 ここでウォーリアオブライトを演じた関俊彦さんと、フリオニール役の緑川光さんが登場。前回の収録から時間も経っており、収録はどういった演技を行なったか思い出すところから始まったという。

 緑川さんはイラストを見て(重い演技を求められていると思い)シリアスに演じると、鯨岡氏から「その気持ちはわかるんですが、熱くやってもらえますか?」と演技指導が入り、「この表情で?」と思いながらも演技を修正しながら収録を行なったのだという。

 一方、関さんは「前回収録時の音声を聞いて、『あれ?こんなに堅くやってたかな?』と感じました。自分自身キャラクターに愛着が湧くと、演技がなれなれしくなってしまう。ウォーリアオブライトのこれぞ戦士といった雰囲気をビシッと演じるよう心がけた」と収録時のポイントを語った。

 収録のポイントとしては、、関さんは「召喚獣を呼ぶところで『とにかく強くお願いします』と演技指導が入り、頑張ってなんども叫んでいるので、そこを聞いて欲しい」とコメント。また緑川さんは「数回プレイするだけにでは、ボイスを全て聴くことはできません」と語り、何度でもプレイして音声を確認して欲しいと語った。

 緑川さんはゲームについて「アーケードらしい操作系かなと思っていましたが、コントローラーを見てびっくりしました。一から操作を覚えなければならないかと思いましたが、(コンシューマーに近いので)これまでのユーザーでも親しみやすいと思います。またNESiCAに対応しているので、何度も遊んで新しい技を覚え成長させていってください」と感想を述べた。

 最後に開発としてのコメントを求められた早矢仕氏は、「『ファイナルファンタジー』は“見るエンターテイメント”としても一級品だが、我々は体験することを大事にしている。フレームレート60で動いているのを生で見ると違った驚きがあると思うし、さらに召喚獣を呼ぶと新たな体験になると思う」と、プレイすることの重要性をアピール。鯨岡氏も「15年くらい前、学生の頃放課後はゲーセンで楽しんでいた。今回まさかアーケードタイトルを作るとは思ってもみなかった。今もアーケードでは、お客さんが熱気を持っている。いま自分が面白いというものを作ってきたので、面白いゲームを提供できると思う。ゲーセンでも楽しいゲームを体験できると感じて欲しい」と熱く語った。

 間プロデューサーも、「お客さんと一緒に遊んで、もっともっといいゲームにしていきたい。社内では今回のタイトルは『ディケイド』と呼ばれています。『ディケイド』は10年紀の意味で、10年続く長く楽しく作っていきたい」と語り締めくくった。

【「DISSIDIA FINAL FANTASY」11.26 稼働告知 TRAILER】

【お詫びと訂正】
記事掲載当初、鯉沼様の名前を誤って記載しておりました。ここにお詫びして訂正させて頂きます。

(船津稔)