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【特別企画】「ナノブロック リュウ(波動拳)」に挑戦!
一辺4mmのブロックを組み上げ、波動拳を放つリュウを見事に再現
(2015/11/10 11:06)
カワダが発売しているブロック玩具「ナノブロック」は、ブロックの1辺がわずか4mmの“世界最小級のブロック玩具”だ。カワダはその小さなブロックを組み合わせ、東京タワーや飛行機などの建物や乗り物、パンダやライオンなどの動物、「ポケモン」のキャラクターなど多彩なモチーフを再現している。まるで“ドット絵”のようなその立体物は、独特のカッコ良さがある。
「ナノブロック」は日本のみならず、外国でもファンが多いという。この好評を受け、カワダではTVCMも放映するなど昨今広報にも力を入れている。その「ナノブロック」で、ゲームファンに注目されたのが「ストリートファイターII」のキャラクターがモチーフとなったシリーズである。「リュウ」、「春麗」、「ダルシム」、「ガイル」が2014年末から、2015年春にかけて発売された。それぞれ必殺技を出すキャラクターをナノブロックならではのテイストで表現しており、ナノブロックファン、ゲームファンに好評だったのだ。
筆者は以前から興味を持っていたのだが、「細かすぎて難しそうだ」という印象があり、これまで手を出していなかった。しかし昨今の「ナノブロック」の盛り上がりを受け、ぜひ1つ実際に作品を作ってみようと思った。今回、「ナノブロック リュウ(波動拳)」に挑戦してみたので、レポートしたい。
小さなパーツを組み合わせ、リュウの腕や足、“気の塊”が形作られる興奮!
「ナノブロック」の「ストリートファイターII」シリーズでは、リュウが波動拳、ガイルがソニックブームなど、それぞれのキャラクターが技を出している姿をモチーフとしている。今回挑戦した「ナノブロック リュウ(波動拳)」は180ピースで構成されている。
製品は袋状のパッケージで、開けると4つのビニール袋に細かいピースが入っている。これを説明書に従って組み立てていく。ブロックは、2連結したものや、6つの突起があるピースなど様々な種類がある。説明書はフルカラーで、色と形の合ったブロックを組み合わせていく。
ブロックはキャラクターを“輪切り”にしたように1つの板を作ってから、これに段々にブロックを重ねて組み立てていく方式だ。複数のブロックで構成される板はお互いが補強するように組み上げられていき、しっかりと結合していく。ただ同じ色で組むブロックも多く、間違えて数段のブロックを直す、ということもあった。
かなり細かく集中力が必要な作業で、時には手が滑って部品が飛んでしまうこともあった。やはりブロックが小さいのには苦労させられた。今回は無理矢理指で組み立てたが、ピンセットの使用をお勧めしたい。カワダではナノブロック専用のピンセットや、凸凹のある組み立て用のシート「ナノブロックパッド」も用意されている。思わず欲しくなってしまう。
作業はちょっと苦労する部分があるが、組み立てそのものはとても楽しい。組み上がっていくと、黒い部分が道着のひもに見えてきて、肌色のブロックで、道着の合わせ目ができてくる。袖のない道着から伸びるたくましい腕が、体の正面で組み合わされる、まごう事なき“波動拳を出す腕”がブロックできちんと組み上がっていくのは、感心させられた。
特に面白かったのは、やはり頭の部分だ。髪の毛、はちまき、鼻に口が四角いブロックできちんと組み上がる。ブロックを半分だけ出して鼻にしたり、大きさの違うブロックであごを表現しているのも感心させられる。胴体に頭をつけ、腰を落とした形の足をくっつけることで完成となる。そして発射する気の塊は青い透明ブロックを組み合わせて作る。わざとフチ部分をアレンジして、後方部分をギザギザにするのが楽しい。
「ナノブロック リュウ(波動拳)」の姿は、ゲーム内のリュウをかなりデフォルメして表現している。しかし、つきだした両腕、しっかりと大地を踏みしめる足、なびくはちまきに、たくましい体を包む道着……まごう事なきリュウなのである。飾っておけば、誰もが「これは『ストII』のリュウだね」というだろう。
このアレンジされた姿はまるで「ストリートファイターII」がファミコンに移植されたかのような、レトロゲーム風の味がある。ナノブロックの作品であると共に、“ドット絵風アレンジ”のアート作品のようだ。実はナノブロックとレトロゲームは相性がよく、ユーザーは独自に様々なキャラクターを再現しているとのことだ。
今回、ナノブロックに初挑戦してみて、かなり満足した。作業時間は3時間ほどと、思ったより時間がかかってしまったが、ブロックの使い方や、デザインのアレンジ、強固な構造への組み方や細部の表現など本当に様々な部分で感心させられた。他の「ストリートファイターII」に挑戦してみたいし、もっと大きい商品にも挑戦してみたい。みなさんもぜひ“ナノブロックの世界”をのぞいて欲しい。