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「勇者死す。」、PS Vita版で追加される新ヒロインを初公開

葬儀や弔辞など、本作ならではのシステムも紹介

2016年2月25日 発売予定

価格:
5,980円(パッケージ版・税別)
5,143円(ダウンロード版・税別)

 日本一ソフトウェアは、2016年2月25日発売予定のPlayStation Vita用RPG「勇者死す。」について最新情報を公開した。価格はパッケージ版が5,980円(税別)、ダウンロード版が5,143円(税別)。

 今回は、PS Vita版だけに登場する2人の新キャラクターが公開されたほか、その他の登場キャラクターや、本作の特徴のひとつでもある「勇者の葬儀」について紹介する。

PS Vita版で追加される新キャラクター2人が公開

 「勇者死す。」のキャラクターは、それぞれが“魔王が倒されたその後の世界”で起こるさまざまな問題を象徴するような立場にいる。そして、問題に立ち向かうキャラクターたちを通して、ストーリーが展開されていく。

 また、各キャラクターのストーリーが互いに関係しあうことで、協調やジレンマが生まれ、重層的で複雑な物語を形作っていく。

 PS Vita版で新たに追加されるキャラクターは、その立場上もともと複雑なストーリーをさらにかき回すような動きをするようだ。

“勇者”の宿命を背負った少女 ヨナ

CV:高垣彩陽

「あなたのように国を守りたいんです。私を……いえ、ぼ、僕をあなたのように強くしてください!」

 ヨナは勇者の死後、勇者の代わりに急遽育てられることになった少女。勇者が魔王と刺し違え、命を落としたとき、突然天界からの啓示を受け“次の勇者”として選ばれて、その使命を負うことになった。

勇者に対する憧れから、勇者の格好を真似している

【突然啓示を受けた次の勇者】
ヨナは勇者に憧れながらも、戦いとは無縁な生活を送っていた普通の少女。しかし、ある日に突然、啓示を受けたヨナは、国の将来を担う勇者になることを決意する。そして、よみがえった勇者に「5日間で自分を真の勇者に鍛え上げて欲しい」と迫る
日を追うごとに弱っていく勇者に対し、ヨナは魔物との戦闘を経ることでメキメキと成長する

【勇者の条件】
ヨナの目標は、勇者だけが操れるとされる究極魔法「ダイヴォーラ」を継承すること。「ダイヴォーラ」は最強の火炎魔法で、敵全体を焼き払うことができる

【あまりにも重い使命に少女は……】
「勇者になる」という難題に苦戦するヨナをよそに、世間は新たな勇者の誕生に大きな期待を寄せ、王族も教会もヨナを祭り上げる。また、ヨナは勇者が数年をかけて得た力を数日で手に入れるほどの無理を強いられる
勇者にならねばという使命感とプレッシャー、そして無理に促された成長が、ヨナの心と体を蝕んでいく……

謎多き魔王の娘 ベラナベル

CV:金元寿子

 勇者に討たれた魔王ギールのひとり娘である魔界の姫。彼女のことを目撃した者はおらず、その姿、目的など、全てが謎に包まれている。

 しかし、もし勇者たちと出くわしたならば、戦いは避けられないだろう。

【町に流れる噂が人々の不安を煽る】
「実は魔王ギールには娘がおり、戦後もどこかにひっそりと隠れ逆襲の機会をうかがっている」という噂が人々の不安を煽っている
「魔王ギールの復活をたくらんでおり、戦争に備え人間と魔物の間に生まれた戦災孤児を兵士として育てている」といった物騒な噂もある……

登場キャラクター3人を紹介

 新キャラクター以外にも、本稿では物語を盛り上げる3人の登場人物を紹介する。

勇者が子供のころから面倒を見てきた爺や トーマス

CV:後藤ヒロキ

「坊ちゃん、お帰りなさい!」

 魔王討伐に旅立った際も勇者と共に行動しており、勇者が蘇ったあとも真っ先に駆けつける。勇者の苦悩や立場を最も理解している人物。

やる気のない王様 エドワード

CV:拝真之介

「まだ魔物はそこらじゅうにおる。なのに国中は問題が山積じゃ。ううう、頭が痛いぞよ……」

 持病のせいか顔色が悪く、問題山積みの現状から目を背けている。国や、娘であるフローラの将来に不安を抱えながらも、特に何か行動するわけでもなく、ため息ばかりついている。

元傭兵 ゾロ

CV:最上嗣生

「俺のほうが、あんたより強え! 俺だって英雄になれた! それを今から証明してやらあ!」

 勇者たちが魔王城に突入したときのメンバーのひとり。個人の戦闘能力は勇者に匹敵するほど。勇者がひとりで魔王を討ったため英雄になれず、勇者を逆恨みしている。

 魔王がいなくなり、明確な脅威がいなくなった世界ではゾロのような傭兵の仕事はなくなりつつある。こうした状況で、ゾロはその戦闘力をもって魔物の残党を狩る「賞金稼ぎ」と、王権制度に対立する可能性がある反乱分子の芽を摘み取る「秘密警察」のような仕事をしている。ゾロはそんな自分の境遇と勇者の栄光を比べ、惨めな思いをしている。

世界を救った英雄の最期(葬儀について)

 神様から5日間の命を与えられ蘇った勇者だが、6日目の朝には避けられぬ死が必ず訪れる。その後、勇者の葬式が執り行なわれる。

 この葬式は、5日間の勇者の行動や関わったキャラクターによって、葬式の規模や内容、参列者が大きく変化する。また、勇者が生きているうちに関わったキャラクターが、その後の世界に影響を及ぼすこともある。

葬儀場

【葬儀は行動によって寂しくも豪華にも】
英雄とはいえ、戦後の困窮した時勢で大きな葬儀を執り行なってもらうためには、それなりの条件が必要となる
5日間の過ごし方によっては町から遠く離れた屋外の墓地で葬儀が行なわれることも

弔辞

【出会ったキャラそれぞれに別れの言葉が】
さまざまな人が別れの言葉を贈る。労をねぎらうもの、愛をささやくもの、秘密を暴露するもの……。この勇者に捧げられる弔辞は、勇者が生きている間に出会ったキャラクターやイベントの進行度合いによって変化する

参列者

プレイ次第で、たくさんの参列者が涙してくれる

 葬式の最後には、参列した人とその中で涙を流した人数がわかる。勇者が多くの人と関わり、善き行ないをすれば、より多くの人が集まる。この人数は5日間で勇者がどれくらいの人に影響を与えたかという最終スコアのようなものでもある。

その後の世界

 葬儀の後には、勇者亡き後の世界がどんな道を歩むのか、という後日談を見ることができる。“王国のその後”も勇者の行動次第で大きく変化し、勇者と関わったキャラクターが思いもよらない形で国の行く末を決定付けることもある。

 また、国そのものが何百年もの繁栄を誇る場合もあれば、わずか十数年で滅びてしまう展開もあり、多くのパターンが用意されている。

 なお、PS Vita版では勇者が過ごす5日間に、より多くの展開をもたらす新システムもあるという。

(兵藤 祐)