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【スマホアプリ今日の1本】星を巡る冒険の旅「星のドラゴンクエスト」
400万DL突破! 手軽でやり込める「ドラクエ」らしいスマホRPG
(2015/11/9 14:24)
「星のドラゴンクエスト」の3大ポイント
・ストーリーを進めるだけで目的地が判明
・ダンジョンは1本道で迷う心配がない
・オートバトルで戦闘が手軽なので、序盤はサクサク進む
国民的RPGである「ドラゴンクエスト」シリーズの流れを組むAndroid/iOS用アプリとして配信されているのが、「星のドラゴンクエスト」だ。10月15日に配信されてから早くも400万ダウンロードを突破しており、その注目度は非常に高いと言える。
タイトルに“星”を冠することからもわかるとおり、冒険の舞台となるのは惑星。これまでの「ドラクエ」シリーズのフィールドは、上下左右がつながっているとはいえ世界地図は平面だった。しかし、今回冒険する世界は完全なる球体。海が広がり大陸や島が点在する惑星を、隅々まで探索できる。画面をスワイプして惑星全体を上下左右に回しながらの探索は、これまでの「ドラクエ」シリーズにはなかった、スマホアプリならではの探索方法と言えよう。
プレーヤーの分身である主人公は、容姿を自由にカスタマイズが可能。名前や性別はもちろんだが、髪型・髪の色・顔・目の色・肌の色などのパーツを自由に選ぶことができる。パーツや色は、それぞれ8種類(肌の色は4種類)。少ないように感じる人もいるかもしれないが、多すぎて迷ってしまうよりはいい。キャラメイキングにこだわりすぎて、いつまで経っても冒険を始められない筆者にとっては、むしろちょうどいい数だ。
冒険を始めると、主人公は2人の仲間とともに、記憶を失った状態で小さな島・マール島の海岸へと漂着。そこで出会うモモンガ族のモガマルが次に行なうべきことを指示してくれる。冒頭にくどいくらい細かなプレイ方法の説明が入るゲームも多いが、本作の説明はじつに適量。しかも会話形式で展開されるため、プレーヤー側も物語の一部として受け入れることができる。このあたりはさすが「ドラクエ」、世界観が壊れてしまわないように細心の注意が払われている。
ゲームは基本的に「冒険の準備を整える→目的地へ向かう」をくり返すことで進行していく。目的地へ向かう途中では、魔物が襲いかかってきてバトルに突入。主人公たちが自動的に戦ってくれるオートバトルなので操作しなくてもOKだが、プレーヤーにやれることがないわけではない。
なかでも戦闘に大きく影響するのは、攻撃するモンスターの指定。本作では画面をタップして特定の敵を狙えるため、細かい戦略が立てやすい。とくにメタル系の敵が現われたときには、そのありがたみを十二分に感じられるだろう。
バトル中は時間の経過とともにスキルゲージがたまっていき、満タンになると「スキル」を使えるようになる。くり出す技は武器にセットされているスキルによって決まり、強力なスキルほどゲージがチャージされるまでの時間が長い。チャージタイムの短いスキルを連発して戦うか、ここぞというときにチャージタイムが長いが強力なスキルを使って戦うかを選べるというわけだ。
さらに、複数のキャラクターが続けざまにスキルを使うことで、スキルが連続でヒットする「コンボ」が成立する。コンボになると、ヒット数に応じて敵に与えるダメージが増加。4人のキャラクターが連続でスキルを使えば、スキルゲージを一気に放出してしまう反面、敵に大ダメージを与えることができるのだ。
目的地となるのは街や神殿、教会などのほか、ダンジョンも登場する。ダンジョンは階層構造になっており、主人公たちが一本道を自動的に進んでいくシステム。各階層の1番奥にいるボスモンスターを倒せば階層クリアとなり、報酬が手に入る。また、階層ごとに設定されている“ボスにスキルでトドメを刺す”、“アイテムを使わずにクリアする”といった「ミッション」を達成すると、ゴールドやアイテムをもらえるので、積極的に狙ってみよう。
ボスモンスターを含めて、序盤はそれほど手ごわい魔物も出現しないので、かなりサクサクと進んで行ける。経験値稼ぎは嫌い!という人には、ストレスフリーで星の冒険を楽しめるだろう。逆に、稼ぎプレイが好きな人は、やや物足りなさを感じてしまう可能性も。とはいえ、経験値稼ぎができないわけではないし、先に述べたとおり、特定の敵を狙ったりスキルをくり出したりと、バトルもなかなかにおもしろい。
スマートフォンのアプリらしいお手軽さと、多彩なやり込み要素を併せ持つ本作。シリーズ初心者にも、ナンバリングタイトルをすべて遊んだプレーヤーにもオススメできる1本だ。