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「ソウルワーカー」クローズドβテスト体験レポート
改善すべき点も多数あり。新ファッションや新エリアなどの新要素をチェック!
(2015/8/31 14:45)
NHN PlayArtは、Windows用MOアクションRPG「ソウルワーカー」のクローズドβテスト(CBT)を8月20日から8月23日まで開催した。
「ソウルワーカー」は荒廃した近未来を舞台とした爽快なアクションが特徴のMOアクションRPG。今回開催されたCBTでは7月に開催したワールドプレミアテスト(WPT)より多くの人が参加し、この新感覚のゲームプレイを満喫していた。前回のWPTに引き続き、CBTにも参加できたので、WPTから追加、変更された要素や、前回伝えきれなかったプレイの感触をお伝えしていきたい。
嬉しいファッションアイテムの追加。“裏技”も試してみる
「ソウルワーカー」はアニメ風のキャラクターがサクサクと画面内を動き回るビジュアル重視のMOアクションRPG。今回のCBTでは以前は15レベルまでだったレベルキャップが25まで開放され、やりこみ度が上がった。また、最初に主人公が向かう「ロコタウン」に加えて、新たに2つ目の街、「カンダスシティ」への移動が可能になった。それに伴い新たなエリアも追加されている。
CBTでは新たな職業の追加はなく、WPT同様に、銃型武器の「ガンジャズ」、大鎌の「ミストサイス」、大剣の「ソウラムソード」の3種類の職業の中から選択する。今回は、WPTの時に使用していた大鎌のミストサイスではなく、オーソドックスな大剣のソウラムソードを使う、おしとやかな性格もかわいいハル・エスティアを選択した。
キャラクターメイキングについては選択可能な髪型が一部変更されており、WPTの時に選べた髪型が使えなくなっている物もあった。変更された新たな髪型も悪くないのだが、本作では職業の種類が少ないため、同じキャラクターが画面内に多く登場することを考えると、むしろこの辺りのカスタマイズ要素は増やす方向で進めてほしいところだ。
今回のCBTでは、前回ほとんど試せなかったファッションアイテムがプレゼントされていたため、チュートリアル後に服装をあれこれ変更して試すことができたのはうれしい。制服などの上下の衣装に加えて、帽子やメガネなど細かな部位向けのファッションアイテムが配布されており、これらがいつでも自由に着脱可能になっていた。
着替えについては、ちょっとした“裏技”を試してみた。上下セットの「女医制服」を着た後で上着のみ別の衣装に着替えることで、ホットパンツが履けるというものだ。今回はこれに帽子をかぶった格好で常時プレイしていた。こういったカスタマイズ要素は最初から多い方が序盤から楽しめるので、歓迎したいポイントだ。
今回試したソウラムソードのスキルは初期状態では、3回連続斬り攻撃の「ファストブレード」、前方の敵にダメージを与えつつ突進して押し出す「ピアスステップ」、連続回転攻撃しつつ、前方に敵を押し出す「スピンカッター」の3種類で、これらを連続で出すことで、ダメージなどが増加できるスキルコンボも用意する。スキルは主人公のレベルが上がると獲得できるSPポイントを消費することで、スキルのレベルを上げたり、新たなスキルが獲得できる。
またスキルのレベルを最大まで上げたあと、追加機能として、スキル発動後に追加の効果が付随できる要素も確認できた。例えば「ピアスステップ」では発動後に回転斬りで敵を押し出す効果が付く「回転斬り」か、発動後に斬り上げて敵を空中に浮かせる効果が付く「斬り上げ」の2種類のいずれかの効果が付けられる。
個人的には上げられる時には「基本攻撃マスタリー」を上げて、通常攻撃を底上げしておくと、序盤の敵相手でも楽に倒せるのでオススメしたいところだ。あとは各スキルをそれぞれ試して、実際のプレイで相性のいいスキルを探し、それのレベルを最大まで上げていくのがスムーズだろう。
基本的なプレイスタイルも以前と大きく変わりはなく、大量に出現する敵に対して、通常攻撃の連打で連続攻撃を決めていき、タイミングを見計らってスキルを発動して一気に殲滅する爽快さは健在だ。ボスの強さも変わらないが、遠距離の範囲攻撃などのターゲット表示が、以前は全て赤ラインのサークルが地面に表示されるだけだったのに対して、今回からは相手の攻撃の種類に応じて色が変わるようになった。
ビジュアルも変わらず見事な作りで、トゥーンレンダリングによるアニメ絵の動きはキビキビと軽快でストレスを感じずにアクションが楽しめる。ただし今回追加になった後半のエリアになってくると、ボスキャラ登場時などに、たまに処理落ちのような挙動をすることがあった。最適化が済んでない可能性もあるので、この辺りは今後のアップデートで修正されると思われる。
難易度は厳しめに。追加エリアでは新たな演出が多数
システム全体の作りについては、WPTと比べてかなり洗練されてきていると感じた。ただし難易度については調整が入ったようで、以前と比べて、若干厳しめになっているようだ。ボスからのダメージが大きいのは全体を通して変わらないが、特にハードモードでは序盤から敵のHPが高く、攻撃力がかなり強化されており、油断していると1番弱いはずの敵の連続攻撃にハマって死んでしまうこともあった。
また、1度ダメージを喰らうと、その後数秒間、継続でダメージを喰らうような攻撃もあったほか、最も脅威だったのは、こちらの動きを一定時間止めるような特殊能力を敵が使うようになっていたことだ。睡眠や痺れなどエリアによって種類はいくつかあるが、いずれも当たると一定時間、主人公は一切身動きが取れなくなってしまう。
こうした特殊能力がハードモードで多用されると、タイミング次第で、複数の敵に囲まれてるところでこちらの身動きが取れなくなり、その間に総攻撃を喰らい、HPを回復する間もなくやられてしまう。ハードモードだからこそ難易度を上げたかったのだと思うが、これにより爽快感がかなり損なわれてしまうようにも感じられた。
最初の街、ロコタウンにある全てのエリアをクリアすると、2つ目の街カンダスシティに行けるようになる。2つの街へはヘリで移動することになるが、この時、ヘリから見下ろした街中の風景が移動中に見られる。視点をある程度動かすことも可能で、荒廃した街並みと工事中のビルなどが広がるビジュアルは、現在の世界の状況をプレーヤーが色々連想できるので、いい演出だ。
ただし、これについても1点気になることがあった。ちょっとカンダスシティからロコタウンに戻りたいな、と再度ヘリに乗って戻ろうとすると、スキップできずに先ほどと同じ風景が流れ、同じ時間がかかってしまっていた。時間にして1分弱くらいだが、1度利用した空路についてはスキップ機能がほしいところだ。
カンダスシティでもゲームの進行は同じだが、エリアによってはNPCが同行し、それを護衛するようなクエストが発生したり、メイズ内の移動で地下に飛び降りたり、巨大なゲートが開いていく演出があったりと、見せ方のバリエーションが増えており、新たなエリアに行くのが楽しみな作りになっている。
難関エリアもラクラク? パーティプレイのオススメはギルド加入
本作の特徴の1つとして、通常1人で戦うアクションステージを複数のプレーヤーと一緒に攻略できるパーティプレイがあげられる。パーティプレイについては2通りの方法があり、1つはメイズ突入時に1クリックで自動で同じメイズを遊ぶ仲間を探せる「オートマッチング」、もう1つが事前にパーティを組んで挑む方法だ。
今回、両方試してみたかったが、オートマッチングはレベル差3以上の相手とは組めない仕様もあったためか、何度か試してみたもののうまくマッチングできなかった。そこで今回はギルドに加入して、予めパーティを組んで挑む方法を試してみた。
ギルドを設立するためにはレベルを20以上にする必要があるため、ゲームを始めた人がいきなりギルドを設立するのは難しいが、加入するだけならレベルが低くても申請が可能だ。
そんなわけで、今回は攻略を中心に行なっているギルドに加入し、そこのメンバーとパーティを組んでいくつかのメイズ(ダンジョン)に挑んでみた。パーティを組む場合、メンバーの1人がリーダーとなり、リーダーが挑みたいメイズを選択し、それに他のメンバーが同意することで突入できる仕組みだ。なお、リーダーが選択したメイズまで進めていないメンバーがパーティ内にいる場合、そのパーティではメイズに挑むことはできないので、事前にパーティから外す必要がある。
今回のパーティでは全てのメイズをクリア済みのレベル25のメンバー2人とともに(筆者はレベル15ほど)挑んでみたが、さすがに高レベルのプレーヤーが一緒だと難易度を感じることもないくらいサクサクと進む。他のプレーヤーの話によると、パーティプレイ時にはソロプレイ時と比べて難易度が更に上がるとのことなので、クリアに困った時などはギルドなどに加入し、高レベルプレーヤーと共に回るのがベストかもしれない。
今回、CBTでは新コンテンツが増えたということで、その点では楽しかったのだが、反面全体的にまだまだ不安定な部分も多く、アプリケーションの強制終了も多く見られた。特にCBT初日は負荷の高さからかゲーム開始直後に終了するような動作を繰り返すなど、常時快適にプレイできたとはいかなかったが、この辺りの安定性の向上は今後の課題だろう。
また、今回はゲームパッドについても試してみたが、アナログキーの移動操作の感度が良すぎるのか、まっすぐ歩いてるつもりでもグラグラして動作が安定しなかった。他にも一部のキー割り当てが正常に動作しなかったり、スキル操作がボタンに割り当てられないなど不安定な状態だったため、結局後半はゲームパッドを使わずにプレイすることになった。正直、ゲームパッド対応に期待しているプレーヤーは著者を含めて非常に多いので、この辺りは次のオープンβテストまでには改善してほしいポイントだ。
本作は、現状では基本的には1人で楽しむアクションゲームだが、困った時はギルドの仲間や、周囲の他のプレーヤーに声をかけて一緒に遊ぶこともできる。街の中などアクションシーン以外の場所でEnterを押すことでテキストチャットも利用できるので、これを使って他のプレーヤーと交流を深めるのも面白い。今回は未実装だったが、プレーヤー同士で戦えるPvPのエリアも検討されているようだ。魅力もある分、今後どのような機能が実装されていくのか、どう改善していくのか、オープンβテスト以降も楽しみなタイトルと言える。