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「ソウルワーカー」ワールドプレミアテスト体験レポート
アニメをプレイする感覚! 魅力的な世界で繰り広げられる爽快アクションRPG
(2015/7/31 16:00)
NHN PlayArtは、Windows用MOアクションRPG「ソウルワーカー」のワールドプレミアテスト(WPT)を7月23日から7月26日まで開催した。
「ソウルワーカー」は、1990年代後半の日本アニメに強い影響を受けたビジュアルやストーリー、そして爽快なアクションが特徴のMOアクションRPG。今回開催されたWPTはクローズドβテストよりもさらに前の段階で実施するテストで、999名限定で行なわれたものとなっていた。
今回はこのWPTに参加できたので、本作の感触をお伝えしていきたい。また本作の概要についてはインタビューの記事に詳しいので、こちらを参考にしていただきたい。
個性的なキャラクターメイキング。カスタム要素も豊富!
今回のWPTでは、ガンジャズ、ソウラムソード、ミストサイスの3種類のキャラクターから選択できた。WPTでは1アカウントにセーブ用のスロットが6本も用意されており、全キャラクターを試した上で使いやすいキャラクターを利用する、といったことができるようになっていた。
3種類のキャラクターはいずれも個性的で、ガンジャズは銃を持っているものの、あまり遠方からの狙撃は行なえず、むしろ接近して利用するスタンガンのようなイメージの戦い方になる。攻撃範囲が狭い上に、正面の敵にしか攻撃が当たらないので、今回の3キャラクターの中では1番難易度が高い。また選択可能なキャラクターの中で唯一の男性でもあるが、会話時のセリフはちょっと軽めのテイストで、おバカっぽい印象だ。
ソウラムソードは見た目の通りのオーソドックスな剣による攻撃キャラだ。剣の射程距離は長めで、正面からの敵に対しては有効に戦えるので、無難で扱いやすいキャラクターだと感じた。見た目も性格的にも大人しめな少女で、個人的に好感度は最も高い。
ミストサイスは一見すると重そうな大鎌による攻撃キャラだが、これが見た目以上に使いやすかった。鎌の動きは軽快だし、通常攻撃でも周囲180度以上の広範囲攻撃が可能なので、複数の敵に囲まれた時など、全ての敵にダメージを与えることができる。ただし、見た目はかわいいが、セリフから性格がちょっとひねくれた感じが垣間見える。
いずれのキャラクターも髪型や服装、それぞれの色もカスタマイズできるので、パッと見で自分のキャラクターを認識しやすいだけでなく、カスタマイズ自体も非常に楽しい作業だった。今回は3人のキャラクターで最初のエリアの1ステージまでプレイしてみて、使いやすさで優れていたミストサイスでプレイを進めることにした。
シンプル操作で豊富なスキルを発動! 圧巻のビジュアルは必見!
キャラクター作成が完了したらいよいよゲーム開始だ。オープニングは主人公が荒廃した街の中に突如空から落下するところから始まり、基本操作のチュートリアルがストーリーに盛り込まれる形で展開される。その後、意味深な謎をいくつか提示されつつ、主人公が色々と世話になる団体「スタリーフォレスト連合」の施設へと向かう。そこでは戦闘時のチュートリアルが実施され、それが終わるとゲームのスタートとなる。
操作の基本はWASDで移動し、スペースキーでジャンプ。移動キーの2度押しでダッシュも可能だが、スタミナを消耗するので無限には使えない。攻撃はマウスの左クリックが通常攻撃で、4連続までコンボが決まる。ミストサイスの場合、4つめのモーションで広範囲にダメージを与えるが、攻撃後に隙が生まれるといった感じだった。
マウスの右クリックはキャラクターごとに用意された特殊能力の発動だ。ミストサイスの場合は、前方に素早く移動し、敵にスロー効果を付与する。クリック長押しでチャージすることで移動距離が増加するなど、効果が強まる。
ただし、右クリックの特殊能力は1度使うと一定時間利用できないため、左クリックによる通常攻撃の使用がメインの戦い方になるだろう。特殊能力は直接ダメージを与えるタイプのものではないので、ピンチの時やボスとの対戦時など、使いどころを見極めて使うのが効果的だ。
そして本作の要になるのがスキルだ。スキルの利用は数字キーを利用し、最初の段階では1~3の数字キーにそれぞれスキルが割り振られ、タイミングを合わせて順番に使うことでコンボが発動する。コンボが発生する組み合わせは多くあるので、好みに応じて使い分けが可能だ。
スキルはレベルアップ時に取得するSPポイントを使うことで、新たなスキルを取得したり、取得済みスキルのレベルを上げたりできる。ミストサイスでは、前面の敵に鎌を回転させてダメージを与える「イビルスラッシュ」と一定距離を高速で移動してダメージを与える「スピニングデビル」、鎌で敵を切り上げる「サイスカッター」の3つがデフォルトで取得しているスキルとなっていた。いずれも見た目はド派手で効果も抜群だ。
本作で驚かされるのがそのビジュアルだ。情緒ある背景を舞台に、トゥーンレンダリングによるアニメ絵の3Dキャラクターが所狭しとスムーズに動きまわる様子は、まるでアニメの中に飛び込んだようだ。連続攻撃のモーションも違和感のないスムーズな連係動作になっているので、見ていても操作していても気持ちいい。
また会話シーンも至る所で声が聞こえてくるので、アニメとゲームが融合したような印象を受ける。ただし、デモムービーや会話シーンで出てくる主人公のビジュアルはメイキングの影響を受けておらず、オリジナルのままで登場してしまうのは残念なところだった。ここは今後の改善を期待したい。
ゲームの進行は街の中にいるNPCたちと会話し、その中でクエストを依頼されることで行動範囲が広がり、ストーリーが進んでいく。クエストを進めることで経験値を獲得してレベルが上がり、レベルが上がることで更に行動範囲が広がる、といった流れになっている。
何をしていいかわからなくなった時には画面右上のマップと画面右のクエストウィンドウの指示通り進めればいいので、あまり迷うことなくプレイできる。街から出る場所には、通常とは異なるSFチックな緑色の扉が設置されており、クエストを進めていくことで、扉の先のエリアに進めるようになる。
とりあえず3つのエリアまでプレイしてみたが、いずれのエリアも全5ステージで構成されており、メインのストーリーを進めるには最初の1~4ステージをクリアすればOKだ。いずれのステージもステージ内がさらに小区画に分割されていて、それぞれの区画ごとに現われる敵を全て撃退することで次の区画に進めるようになる。ステージの最後にはボスが登場し、それを倒すことでステージクリアとなる。
ヒットアンドアウェイでボスを攻略! 強化ポイントも盛りだくさん
主人公が最初に向かうエリア「コントロールゾーン43」は工場の廃墟で、今でもここで発掘作業などが行なわれているそうだ。出現する敵は「異界の存在」と呼ばれ、ストーリーと連動してエリアごとに異なる種類が用意されている。「コントロールゾーン43」では狼の形状をしたタイプと丸型に4本の足が生えたクモのようなタイプの2種類が出現する。ボスはいずれも狼タイプを強化したモンスターだ。ちなみにその次の2つのエリアでは人形をモチーフにした敵が出現する。
いずれも序盤から多くの敵が一斉に登場し、主人公が近付くと攻撃を開始してくるので次々と撃破していくことになるのだが、これがかなり爽快だ。筆者はアクションがあまり得意な方ではないが、通常攻撃の連打でも次々と撃破できるのは気持ちいい。操作が簡単なのにキャラクターの動きは小気味よく、それを見ているのも楽しい。
それに対し、各ステージのボスはいずれもかなり手ごわい。一撃のダメージがかなり大きいので、あまり考えずにひたすら殴ってるだけだとあっという間に返り討ちにあってしまう。
この辺の攻略法は、巨大なモンスターと戦う「モンスターハンター」シリーズなどに近いのかもしれない。大事なのは敵の動きを観察し、ボスが攻撃を行なう際には距離を取り、攻撃終了直後の隙を狙って接近し、ダメージを与えるヒットアンドアウェイの戦法だ。範囲攻撃をしてくるボスもいるが、この場合、地面に赤いサークルでボスの攻撃エリアが表示されるようになっているので、これを避けて距離を取る必要がある。
もちろん、体力回復や死んだ地点から復活できるアイテムなどもあるのでこれらを活用するのも手だ。さらに本作では、主人公の持つ武器も交換して強化できる。武器には消耗度のパラメータもあり、消耗しすぎるとダメージが下がるなどのペナルティがあるようだ。
プレイした範囲ではビジュアルには反映されなかったが、防具も頭や肩など各所用の装備もある。これらの防具は各エリアで戦っていると、防具そのものを拾ったり、防具が作成できる素材を拾ったりすることができる。これらを強化していくことで、難易度の高いステージも楽にクリアできるようになる。
また、1度クリアしたステージを何度もクリアすることで経験値を稼ぎ、レベルを上げてから挑むのも有効だ。レベルが上がることで基本ステータスが上がるほか、スキルの強化もできるので、難易度の高いステージもかなり楽になる。回復アイテムや防具の素材、武器などを拾う場合もあるので、アイテム稼ぎにも有効だ。
その他にも、複数のプレーヤーと一緒に同じステージに挑むこともできる。1人ではクリアできないステージも複数のプレーヤーと共に挑むことで突破できる可能性はグンと高まるはずだ。本作には自動マッチング機能がある、掲示板に募集を書き込んで……などといった手間はない。スムーズに他のプレーヤーと協力プレイができる。
それでもなかなか進めない人は、キャラクターを変更するのもいいだろう。その目安になるのは1ステージのボス「ハウラー」だ。筆者の場合、実のところ最初はガンジャズでプレイを進めていたのだが、ここで2度ほどやられてしまったため、メインをミストサイスに変更した……という経緯がある。ひとつの参考としていただければ幸いだ。
やりこみ要素としては、ストーリーとは別にNPCから依頼される多くのサブクエストがある。特に各エリアの第5ステージが第4ステージのスーパーハードモードとなっており、1~3ステージの全ボスキャラが体力や攻撃力の上昇した状態で道中に出現する。第5ステージについては攻略をサブクエストとしても依頼されるほか、1度第4ステージをクリアしていればいつでもいくことができる。
なおサブクエストでは、1度クリアしたステージを再度プレイする必要が出てくるので、これらを全て引き受けることでかなり経験値や金も稼げる。日替わりで達成目標が変わるデイリークエストや、特定条件を満たすと解放される実績も豊富に用意されており、細かな稼ぎ要素も多い。
その他にもステージ内に隠されたアイテムを拾うことで達成できる「メモリアル」なども用意されている。最初のエリアのメモリアルは普通にプレイするとすぐに見つかるので簡単に達成できたが、2エリア以降のメモリアルはステージが広くなっているので、くまなく探さないと簡単に見つからないようになっていた。
魅力的な世界観! ストーリーの続きが気になる!
以上、一通り「ソウルワーカー」の世界に触れてみたが、とにかく各キャラクターのビジュアルが見事だ。今回、著者は獲得できなかったが、外観についても変更するファッションアイテムが用意されており、WPTでも既に新たなファッションアイテムを手に入れて着替えているプレーヤーを何度か見かけることがあった。
アニメ絵のキャラクターがキビキビと動き、しかも服などのカスタム要素まであるとくれば、キャラクターが好みならアクションが苦手でもトライしたくなる。敵もエリアごとに個性的なデザインのキャラクターが用意されており、次のエリアを見るのが楽しみだ。
「ソウルワーカー」のタイトルの由来についてはストーリーを進めていると序盤ですぐ明らかになる。ところが、今回著者が進めた範囲ではストーリー上のほとんどの謎が明らかになっておらず、続きが気になっているところだ。今回のプレイではとにかくストーリーを進めたい一心でプレイした結果、他のプレーヤーと会話したり、一緒に戦ったりというのが試せなかったのが残念だ。裏を返せばソロプレイでも黙々とプレイできる作りになっているということなのだが、この辺りはCBTなど次の機会に試せるだろう。まだまだ全貌がわからないという点で、CBT以降も楽しみなタイトルだ。