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日本ファルコム、PS Vita「英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution」ほか2本を完全簡体字対応

「英雄伝説 閃の軌跡」、「イース セルセタの樹海」も簡体字版を開発中

7月30日~8月2日開催



会場:Shanghai New International Expo Center

 日本ファルコムは、ChinaJoy 2015のSCEステージイベントで代表取締役社長でゲーム開発者でもある近藤季洋氏によるプレゼンテーションを開催した。その中で、近藤氏は日本ファルコムの歴史や自身のゲームとのかかわりを語った。また、ストーリーRPG「英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution」と同じ軌跡シリーズの「英雄伝説 閃の軌跡」、アクションRPG「イース セルセタの樹海」の簡体字中国語版をPlayStation Vita用ソフトとして開発していることを発表した。発売時期は未定。

簡体字版発表で会場はラブコールの嵐に

日本ファルコム代表取締役社長でゲーム開発者でもある近藤季洋氏

 会場には早い時間からファンが詰めかけ、2007年の「空の軌跡」から順番に「軌跡」シリーズと「イース」のトレーラーが流れ始めると、毎回トレーラーの最初に大歓声が上がっていた。近藤氏がステージに登場すると「愛してるー!」と男性ファンから日本語の熱いラブコールが飛ぶなど、日本以上に熱心な様子に驚かされた。近藤氏も、日本ファルコムのシリーズは日本よりも海外の方が売り上げが良く、今後も海外への展開に力を入れていくと語った。

 近藤氏は自身が日本ファルコムに入社するきっかけとなった、大学生時代に作った「英雄伝説III 白き魔女」ファンサイトのエピソードや、「英雄伝説」に負けないものを作ろうと頑張った「軌跡」シリーズの立ち上げなどを語った。

 「軌跡」シリーズは現在8作品がローンチされている。近藤氏たちは、今後どこまで続くとストーリーに区切りがつくのかを決めており、現在までで約6割程度の進行具合だそうだ。「イースは100冊あるという冒険日誌のうちゲームになっているのが7冊で、あと93冊あるので、それに比べたら早いです」とジョーク交じりに解説した。

 その後、簡体字に対応した「英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution」を実際にPS Vitaでプレイしながら、イベントシーンなどを見せていった。イベントは文字は簡体字だが、ボイスはすべて日本語。新たに描き起こされた表情パターンや、演出について「エステル役の神田朱未さんのセリフは、段ボール箱に入りきらないくらいあります。そのくらいボイスの密度が高いんですよ」と説明していた。

 3本の簡体字中国語版はいずれも発売時期は未定だが、「1秒でも早く皆さんにお届けできるように絶賛開発中です」とのこと。今後はシリーズのほかのタイトルも簡体字にしたいという気持ちはあり、「今回出すタイトルをご支援いただければ、今後も出していけると思うので、日本ファルコムを応援してください」と締めくくった。

「英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution」簡体字中国語版
「イース セルセタの樹海」簡体字中国語版
「英雄伝説 閃の軌跡」簡体字中国語版
「英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution」のイベントシーンを近藤氏がプレイして見せた

 その後、「軌跡」シリーズに関するかなりマニアックなクイズ大会が行なわれたが、出題されるたびに大勢が迷いなく手を上げてアピールしていた。プレゼントの授与も何度かに分けて行なわれたが、壇上に上がった中には「閃の軌跡」のコスプレ姿の女性がいたり、PS VITAで「軌跡」シリーズを表示している人がいたり、10周年アニバーサリーブックを片手に近藤氏にサインをお願いしている人がいたりと、本当に日本ファルコムのゲームが好きなんだと胸が熱くなるほど熱いファンぶりを披露していた。

イベントの途中には、エステルも登場して華を添えた
なんとか壇上に上げてもらおうと、必死のアピール
かなり筋金入りのファンが集合して記念撮影
その場でサインを求められ、応じる近藤氏

(石井聡)