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モバイル最高クラスの高品質FPS「Unkilled」をプレイ

「Dead Trigger」のMADFINGER Games最新作。今回もやっぱりゾンビもの!

会期:6月16日~6月18日(現地時間)

会場:LA Convention Centre

 チェコのデベロッパーであるMADFINGER Gamesといえば、モバイルの性能をフルに活かしたゾンビシューティングゲーム「Dead Trigger」シリーズで有名だ。

 「Dead Trigger」は第2作まで配信されており、世界で6,500万ダウンロード以上を記録しているモバイルFPSの代表格だが、E3 2015の会場では新作FPS「Unkilled」のプレイアブル出展を行なっていた。ブースではMADFINGER Games CEOのMarek Rabas氏に話を聞くことができた。

【UNKILLED - Official Announcement】

右がMADFINGER Games CEOのMarek Rabas氏。左は同席してくれたCo-FounderのTomas Slapota氏
本作の目玉機能「オートファイヤー」は本当にカジュアルに遊べる。またそういったプレーヤー層を意識してか、「Dead Trigger」シリーズと同じくゾンビの目は緑に光り、プレーヤーの注目をひくようになっている

 「Unkilled」は、ゾンビの感染が広がりつつあるニューヨークを舞台にしたFPSで、ウィルスが世界へと飛び火するのを防いでいく物語が展開される。……と書くと同じゾンビシューティングである「Dead Trigger」や「Dead Trigger 2」をご存じの方は「続編じゃないの?」と思うだろうが、あくまで本作は新規タイトルなのだという。

 その理由として大きいのは、まずゲームシステムが刷新されたということ。本作では1つのミッションが数分で終わるようなステージクリア型を採用しており、ステージ選択画面では左から右へステージが1本道で続いている。1つのステージをクリアすればすぐ右隣のステージをプレイしていけばいいので、非常にわかりやすい。

 またグラフィックスもハイクオリティが目指されており、ゲームエンジンには最新のUnity 5を採用している。iOS版ではMetalが利用され、粒子表現や光の反射のエフェクトなどの表現も丁寧で、モニターの大画面に映してもコンソールゲームと大差ない。

 システム面では、モバイル向けに「オートファイヤー」を採用。これはモバイルFPSを考えぬいてきたMADFINGER Games独自の機能で、画面の中心にゾンビが来ると自動で弾丸を発射するというもの。バーチャルパッドではなかなか難しい移動+照準+発射という3つの動作を簡略化することで、「自分が上手いプレーヤーになったような気分になれる」という。

 実際これがお手軽かつ爽快感抜群で、敵に照準を合わせるだけで敵がバッタバタと倒れていく。リロードも自動なため、FPSが苦手という人でも、この機能を利用すれば問題なく楽しめるだろう。

 また「Dead Trigger 2」に引続き、様々なモバイル向けゲームパッドに対応しており、コンソールライクなFPSももちろん楽しめる。1ステージのプレイ時間は短めなので、生き抜きやちょっとした空き時間のプレイとしても最適となっている。

 ステージはリリース時点で300以上用意される予定で、禍々しいというよりはちょっと笑ってしまうような異様な形のボスゾンビも登場する。ゲームパッドを持っていればじっくり、そうでなくてもカジュアルにゾンビシューティングが楽しめる、懐の深いタイトルになりそうだ。配信は今年の夏で、日本も含む同時配信が予定されている。ダウンロード、利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。

【スクリーンショット】

(安田俊亮)