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「MGSV:TPP」プレイデモでわかってきたゲームプレイの広がり
プレーヤーの行動で敵の対策も変化。犬や歩行兵器の「バディ」も登場
(2015/6/20 09:54)
E3 2015でのKONAMIブースは、9月2日に発売の迫る「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」(MGSV:TPP)に大きく面積が割かれており、ゲーム内に登場するマザーベースを模した造形となっていた。そこでは大きなモニターを使って実機のプレイデモが一定時間ごとに紹介されていた。
すでにこのプレイデモの内容が収められた動画がYouTubeに公開されている(下の動画参照。40分もある!)が、本稿ではあらためてE3 2015で明らかになった要素について触れることで、「MGSV:TPP」の全貌の一部をご紹介できればと思う。
プレイデモを通じてわかってきたのは、今回スネークはミッションに際して1人だけではなく、相棒「バディ」を連れていけるということ。バディとして選べるのは人、犬、そして乗り込むこともできる歩行型兵器マシン「D-Walker」といったものもある。
こうしたバディだけでなく、乗り物としてオフロードカーや馬、戦車などを戦場に呼び出して乗り込むことができる。
スネークが降り立てる地域は広大で、オープンワールドの世界の各所にはメインミッションやサブミッションをプレイできる目的地が設定されている。スネークはどの場所にアクセスしてもいいし、アクセスしないまま動き回ってもいい。
プレイデモで行なっていたのは、ロシア語に秀でた兵士を確保するというサブミッションで、バディは犬のD-Dogを選択。D-Dogはスネークの横を付いてくるかわいいワンコだが、索敵能力が高く、目指できない敵の位置も把握してスネークに知らせてくれる頼れる相棒だ。また敵に襲いかかる、吠えるといった行動で敵の注意を反らし、潜入のチャンスを広げる役割も担ってくれる。
ミッションの目的となっている「ロシア語に秀でた兵士を確保」は、これは形だけのものではない。例えばその周辺にいる兵士をハンズアップして尋問しようとすると、ロシア語で返答があるため言葉が理解できないのだが、目的の兵士をフルトン回収して味方につければ、以降はロシア語で喋る兵士の言葉が理解できるようになる。
またミッションとは関係なく、フィールドには様々なアイテムが置かれているため、これらを回収していっても良い。特にフルトン回収は兵力を確保する重要なアクションで、能力の秀でた兵士、乗り物などは、できるだけ確保した方が良さそうだ。回収したものは一旦マザーベースに持ち帰られ、いつでもヘリで支給させられる。
プレイデモの後半では、目的の兵士を排除するというミッションがプレイされた。デモはスニーキングから激しい戦闘まで見どころたっぷりとなっているが、敵の行動パターンや配置は、プレーヤーがそれまでにしてきた行動で変わってくるのだという。具体的にどう変わるかまではわからなかったが、敵も対策を講じてくるということで、同じミッションでも違う気持ちで臨むことができるようになっているそうだ。また本作には時間の概念があり、昼や夜といった時間帯でも敵の行動が変わる要素もある。
プレイデモの内容はざっとこんなところ。デモを見ていた感じでは、手持ちの兵力や敵の行動、時間帯、そしてプレーヤーの行動と、様々な要素が絡み合うことで、プレイするたびに印象が変わるような飽きさせない工夫が随所に感じられた。現時点でも「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」とは全く印象の異なる作品になっているので、心して発売を楽しみに待ちたい。