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「Mass Effect」新作も!注目作続々のEAプレスカンファレンスレポート
「NFS」、「Mirror's Edge」はオープンワールドに!「FIFA」も大きく進化
(2015/6/16 17:30)
現地時間の3月15日、Electronic Artsによるプレスカンファレンスが開催され、今年から来年にかけてEAより発売されるたくさんの注目タイトルが披露された。
カンファレンス冒頭に登壇したCEOのAndrew Wilson氏は今年のキーワードを“Play”だとし、「我々はプレイするために生きている。皆さんに新しい世界を提供するため、新たな感動を引き起こすため、未知なる大冒険へお誘いするため、1ダース以上の新タイトルを用意しました」と、今回のE3で披露するタイトルラインナップに自信を覗かせた。
その中でひとつキーとなるのが、今回披露されたタイトルのほとんどが、PC/PS4/Xbox One対応であり、前世代のPS3/Xbox 360対応を謳っていないことだ。前世代機へのサポートを切ることで、次世代機のパフォーマンスをフルに引き出した最新タイトルを実現する。その流れがはっきりと具現化したのが今年のポイントと言えるだろう。
本稿では初公開となった「Mass Effect: Andromeda」や、完全新作の「Unravel」をはじめ、注目のEAタイトルをご紹介していこう。なお「Star Wars: Battlefront」および「Star Wars: Old Republic」関連情報については別稿で詳しくご紹介する。
「Mass Effect」新作の映像が公開。2016年末登場予定!
カンファレンスの冒頭でいきなり披露されたのが、シリーズ最新作「Mass Effect: Andromeda」の映像だ。様々な惑星の映像が映し出された後、N7スーツに身を包んだ主人公の姿が現れると、会場からは大歓声が上がった。
映像内では「Discover A New Galaxy(新しい銀河を発見せよ)」と、本作が天の川銀河に留まらないスケールの作品になることを示唆。サブタイトルに「Andromeda」とあるように、200万光年の彼方に存在するアンドロメダ銀河がゲームの舞台になるのだろうか。シリーズ最大級の規模感を持つ作品になることは間違いない。
今回のカンファレンスでは映像のみの紹介になったことは残念だが、発売日は2016年末とアナウンスされている。続報も随時お知らせしていこう。
新生「Mirror's Edge」は待望のオープンワールドで来年2月23日に発売!
2008年に発売され、新機軸のパルクールアクションと透明感のある美しいアートスタイルで根強いファンを獲得した「Mirror's Edge」が、8年の時を越えて再生する。
本作「Mirror's Edge: Catalyst」は、前作の特徴であったパルクールアクションを更に自由に楽しむため、待望のオープンワールドシステムを採用。無数のルートをクリエイティブに開拓する楽しみが広がりそうだ。
全く新しく生まれ変わった本作は、重厚なストーリーモード、広大な世界の探索に加えて、移動の自由度を活かしたパズルや、コアプレーヤーに人気のタイムアタックなど、幅広い遊びが楽しめる作品になる模様だ。
次世代機専用タイトルということでグラフィックスやスケール感が大幅に強化されると同時に、ヒロインのFaithも美人度がアップした。発売日は2016年の2月23日と発表されており、E3のエキスポ会場でもプレイアブル出展される模様だ。
完全新作「Unravel」は、きれいでユニークなパズルアクション
既存IPの続編がほとんどを占めるEAのタイトルラインナップの中で、注目の完全新作タイトルとなるのが、スウェーデンの小規模なスタジオ、Cold Woodsが開発する「Unravel」だ。
本作は毛糸でできたキャラクターが主人公。自分の体から伸びる毛糸を使い、断崖絶壁を飛び越えたり、高い木に登ったり、はたまた葉っぱでできた凧を上げたりなど、様々なアクションが展開する。このようなアクションと環境要素を組み合わせ、多彩な物理パズルが楽しめる作品になるようだ。
「Little Big Planet」を思わせる優しげなタッチの世界はとても美しく、印象的。大作志向の強いEAらしからぬ小粒感のある作風ではあるが、アクションやパズルの内容もなかなかに手応えがありそうで、実際に遊べるようになる日が楽しみだ。
空前のスケールと自由度で楽しむ新生「Need For Speed」
人気レースゲームシリーズの最新作は、空前のスケールと自由度の高さで11月3日に登場予定だ。
ナンバリングやサブタイトルを廃して「Need For Speed」と題する本作のキーワードは、“Speed”、“Style”、“Build”、“Crew”、“Outlaw”。かつてのシリーズ作「NFS: Carbon」のカスタマイズ性と「NFS: Rivals」の自由度を良いとこどりし、さらにスケールアップした作品になるという。
カンファレンスで披露された映像では、自車の無数のポイントにカスタムパーツを適用し、自分ごのみにカスタマイズする模様が確認できた。その愛車に乗ってダウンタウンをフリーローミングと思いきや、野良レースに遭遇。合流するとすぐにレースが始まり、流れるように探索とバトルがつながっていく。
本作では「NFS: Rivals」の2倍サイズのオープンワールドが用意され、重厚なストーリーやシームレスなマルチプレイなど、「最高のNFS体験」を約束するという。シリーズのファンを大いに満足させてくれそうな手応えだ。
「Plants VS Zombies: Garden Warfare 2」は来春登場!
タワーディフェンス風アクションパズルを祖とする風変わりなFPS「Plants VS Zombies: Garden Wafare」の次回作は、PS4/Xbox One/PC向けに2016年春に登場予定だ。
本作「Plants VS Zombies: Garden Warfare 2」では従来の大規模マルチプレイと4人協力プレイモードに加え、ソロプレイモードや画面分割での協力・対戦プレイもサポート。カンファレンスではゾンビ陣営による襲撃ミッションの4人協力プレイの模様が披露され、相も変わらずファンキーでアシッドな作風を確認できた。
「FIFA 16」はサッカーの“美しさ”にフォーカス!
EA Sportsのフラッグシップタイトル最新作「FIFA 16」にも注目だ。
本作の紹介にあたり、プレスカンファレンスの会場に登場したのは、あのペレ。サッカー界最高のレジェンドその人が、「サッカーは美しいゲームだ」と(若干アメフトをディスりつつ)、サッカーの素晴らしさを語った。ちなみに、無数の難しいプレイを披露してきたペレにとって、いちばん難しかったのはペナルティキックであったと、17歳で初めて出場したワールドカップを振り返りつつ語っていた。
というわけで「FIFA 16」が掲げるスローガンは“Play Beautiful(美しくプレイせよ)”。ディフェンスの動きが強化され(Confidence in Defending)、中盤の駆け引きにさらなる深みがもたらされる(Control the Midfield)あたりはAIやアニメーションの強化が中心になるとみられる。
これに加えて、“Moments of Magic”としてオフェンス側のスキルも強化。この部分で初めて、リオネル・メッシ本人のモーションキャプチャデータが採用される模様だ。さらに“Compete at a Higher Level”として、ゲーム内で適切なプレイを教えてくれるインストラクション機能が搭載される。
既報の通り女子サッカーのナショナルチームも初登場となる本作。初心者向けの施策も充実し、より広い範囲のサッカーファンに訴えることを主眼に開発が進められているようだ。
人気フランチャイズのモバイル向けタイトルも充実中
近年のEAはモバイル向けの展開にも注力している。「NFS」、「FIFA」、「SimCity」、「Plants VS Zombies」など人気フランチャイズのモバイル版が既にiOS/Androidで展開中であるほか、今回のカンファレンスでは新たに2本の新作が披露された。
1本めの新作は「STAR WARS: Galaxy of Heroes」。「Old Republic」、「Battlefront」とSTAR WARS関連作品を連発しているEAだが、本作はそのモバイル版となる。どのようなゲームになるかは解説されなかったものの、STAR WARSファンなら間違いなく要チェックだ。
もうひとつの新作は「Minions Paradise」。コミカルなキャラクター“Minion”たちが優雅なクルージングツアーの途中で沈没、名も知らぬ無人島に上陸し、遭難ついでにありあわせの材料でレジャー施設を建設し、楽しいバカンスを楽しもうという作品だ。
往年の遊園地シム「Theme Park」を思わせるゲーム内容は、「Sim City: Buildit」を成功させたEA Mobileによる作品であるだけに大いに期待できそう。これらの新タイトルをはじめ、モバイルでもEA作品に注目していきたい。