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AC「ディシディア ファイナルファンタジー」のロケテストレポートを配信
新キャラクター「スコール」&「バッツ」が初公開!
(2015/5/29 00:00)
スクウェア・エニックスのオンラインストリーミングチャンネル「SQUARE ENIX Presents JAPAN」にて、この秋に稼動予定のアーケード用オンライン・パーティ対戦型アクションゲーム「ディシディア ファイナルファンタジー(以下、AC『DFF』)」の特別番組「『ディシディア ファイナルファンタジー』ロケテストレポート+」を配信した。
この番組にはプロデューサーの間一朗氏とディレクターの鯨岡武生氏が登場。ロケテストで実施したアンケート結果や寄せられた意見、質問に答えつつ、番組タイトルにある「+」のとおり、新情報も公開された。
新キャラクターとして「FF VIII」のスコール・レオンハート、「FF V」のバッツ・クラウザーが初公開!
明かされた新情報は新キャラクター。こちらも初公開となった新ステージ「FF XIII」からエデンのハイウェイに立っていたのは、4月に開催されたクローズドカンファレンスでも語られていた「バッツ(「FFV」より)」!
バッツはジョブチェンジの要素を全面に出した「1技1ジョブ」がコンセプト。鯨岡ディレクターによる操作では、竜騎士で槍を持ってのジャンプ攻撃、狩人のジョブで遠距離の弓攻撃をしたり、魔法剣士での魔法剣、青魔法でのゴブリンパンチが紹介された。
ポイントとなるのは、「各ジョブの技を使っていくと星が現われてマスターしていく」というもの。原作にもあったジョブマスターの要素を活かしたもので、例えば狩人がマスターになると溜め撃ちから乱れ撃ち、魔法剣はファイア、ブリザド、サンダーの派生コンボが可能に、そして青魔法はゴブリンパンチからデスクロー、止めにミサイルといったコンボができるようになる。
またジョブマスターになると初期ブレイブが高まったりといった強化(BUFF効果)があり、コピーでその効果を仲間に配ることもできるそうだ。
HP攻撃は侍で、「ぜになげ」からの「居合い斬り」! 「ぜになげ」は長押しで溜めることでより多くの“ぜに”を投げられる。
続いてもう1キャラは、登場すること自体が初公開となった「FFVIII」主人公の「スコール」!
ガンブレードを使った近距離キャラなのは原作および「ディシディア」シリーズから変わらないが、今作では原作にもある攻撃を当てる瞬間にトリガーを引く要素を踏襲。攻撃時にジャスト入力をすると爆発エフェクトが加わり威力がアップする。
一直線に雷を放ち敵を引き寄せるサンダーバレットも健在。今作でも、やはりここからのコンボが鍵になるだろうか?
専用EXスキルは「ドロー」。「FF VIII」の特徴的なシステムであり、魔法を敵から得るというものだが、今作でも対戦相手から魔法をドローし、自分にジャンクションしてパラメーターを高めるという。なお相手からドローできる効果は対戦相手のタイプ(ヘビー、スピードなど)によって変わるそうで、自分が高めたいあパラメーターを狙ってドローするのがポイントとのことだ。
HP攻撃はガンブレードから放つ巨大なエネルギーを相手に振り下ろす「ブラスティングゾーン」!
なお、鯨岡ディレクターいわく、開発中の現段階では11人のキャラクターが使用可能になっているという。これからも稼動開始に向け、さらに稼働後にもキャラクターをどんどんと追加していきたいということだ。
「ロケテ振り返り&一問一答」。ボイスチャットや録画機能、ボタン配置変更やBGMセットなども検討中!
まずはロケテストに訪れたユーザー層の調査から。年齢別では若い世代が多く、平均年齢にすると23、4歳。男女比率では想像していたよりも女性が多く、4人プレイの中に1人は女性がいたような状況だったそうだ。
そうしたユーザーはどのような層だったのか言えば、ゲームセンターによく足を運び、かつ、「ディシディア」シリーズのプレイ経験がある人が多いという結果に。プレイ後の満足度も充分に高かったようだ。
稼働後に期待することという項目で多いのは、やはり「キャラクターの追加」。ついで、「コスチュームの追加」、「バランス調整」、「ステージや召喚獸の追加」が挙げられている。ロケテ現地にいた間プロデューサー、鯨岡ディレクターは「このキャラクターを出して欲しい!」という熱い要望をたくさん聞いたという。
続いては「一問一答」。アンケートやTwitter、フォーラムサイトからの声に間プロデューサーと鯨岡ディレクタが答えた。
・「ロックオンが使いにくい!」
この意見をもとに、現在開発中のバージョンではカメラの切り替え速度を調整しているという。また、ターゲット切り替えのL2/R2操作を、例えば同時押しすると1番近い敵にロックオンするなど、より使いやすくなるよう検討しているということだ。
・「ボタン配置を変更したい!」
特に、PSPでシリーズ作を遊んでいたらしき人から多かったという意見。これは鯨岡Dが「やります!」と宣言。コンパニオン機能(ゲーム連動機能。Webかアプリか形式はまだ未定)にてキーコンフィグ機能を設ける方向性。全ボタンを自由に変えられるようにすると逆に扱いにくいかもしれないので、プリセットパターンをいくつか用意する形で検討しているそうだ。
・「バトル中にチャットをする余裕がない!」
画面タッチで行なっていたチャットだが、コントローラーから手を離すのは大変という意見。これについては、画面タッチからの2回タッチが必要だったものをフリック操作で流れで使えるようにしたり、コントローラー側にチャット用のボタン操作を搭載するという考えも検討しているということだ。
・「色々なことが連続で起きるので状況把握が追い付かない!」
これについては、今作は3 VS 3になっているのでどうしても把握が難しくはなると想定していたとし、連携を取ったりピンチの仲間を助けるには、何が起きているのかをよりわかりやすくするのが課題とのことだ。誰を倒した、誰が倒されたなど、状況を伝える表示の強化を、ずっと続けていくという。
・「移動速度遅くない?」
「PSP版と比べると遅くないですか?」という声があったそうで、これについては状況判断をしやすくするため、戦略を重視するために、あえて遅めにしていたところがあるという。また、例えばヘビータイプのキャラはダッシュ開始時のモーション始動を遅めにしたなど新たな個性がついていたのも理由。とはいえ、アクションゲームとしての気持ち良さも重視していきたいとして、調整を検討中とのことだ。
・「HP攻撃が1種類なのは物足りない!」
企画当初は2種類持っていたりもしたそうだが、敵がどのHP攻撃を持っているのかをバトル開始前に見られるところが戦略を立てる意味で重要で、2種類以上のHP攻撃を持っていると把握が追いつかないのでは、と考えて1種類にしたという。
とはいえ、この意見が多く寄せられたことを受け、もう少しHP攻撃に地上や空中でのバリエーションや変化をつけたり、カスタマイズ可能なEXスキルにもHP攻撃性能を持つものを用意するということを考えているそうだ。
・「受け身ってどうなってるの?」
受け身はロケテストVer.でも一応は搭載されていたそうだが、まだ未調整な部分があったそうで、あまり前面には出していなかったそうで、ロケテVer.だと壁激突や地上激突などでも爽快感を重視して無制限に追い打ちができるようになっていたという。今後はPSP版のようにくるっと回転して少し無敵時間もあって……というモデルにブラッシュアップ中とのこと。
・「ボコボコにされてあっという間に負けちゃった……」
この意見はすごくわかるという間氏。明らかに自分よりも上手い人がいっぱいいて彼らと対戦するというのは辛かったはずと共感していた。鯨岡ディレクターいわく「バトルの勝ち負け以外の目標」など、もっと楽しみの幅を広げる仕様を考えているそうだ。
・「ホーリーチェーンが強すぎ!」
ロケテの現地で1番言われた意見だそうで、「ホーリーチェーン」はウォリアー・オブ・ライトの専用EXスキルで、一定時間敵のターゲットを自分に集められるというもの。15秒の間、敵の行動を制限できるのはやはり強かった。樹の上に登ってホーリーチェーンなどの使い方がかなり強い。単純に効果時間を短縮したり、発動中はWOLが動けないようにするなど検討するとのことだ。
・「録画機能はないの?」
こちらもタイトーと協力して検討中。外付けタイプの録画キットを考えていて、例えばUSBメモリを持っていって挿せば録画ファイルが保存されるような、、誰もが簡単に使えるものをイメージしているそうだ。
・「ボイスチャット機能はないの?」
「この機能は欲しいかな? 必須だよね」と考えているというお2人。外付けヘッドセットを筐体に付け、ゲーム内の音源とパーティーの会話がちゃんと違うチャンネルから聞こえるものをタイトーにて開発中とのことだ。
・「バトルBGMを自由に選びたい」
BGMやキャラクターボイスをじっくり聞きたいという人もいるはずということで、キーコンフィグの話でも出たコンパニオン(Webかアプリかはまだ未定)にて、BGMのセットリストを作成できるようにしたらいいかもしれないと検討中とのことだ。
最後のエンディングではお2人から今後に関する話があった。まず鯨岡ディレクターからは、これからは稼動開始に向けて開発に専念する期間に入る、新情報の公開などは稼動開始前になるとの言葉があった。ゲームの魅力を大きく左右する最終調整の期間でもあり、期待したいところだ。
間プロデューサーからは「一問一答」にも出た「録画機能」や「ヘッドセット」、さらに公式グッズなどの話も進行中ということで、ゲーム外からも盛り上げていきたいという言葉があった。
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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA