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任天堂、2015年3月期決算短信で418億円の黒字と発表

スマホ向けゲームは「プレイスタイルに合わせた最適なゲーム」の提供を目指す

5月7日 発表

 任天堂は、2015年3月期の決算短信を公開した。営業利益は247億円で、円安の影響で為替差益が340億円発生したことなどによって経常利益は705億円、当期純利益は418億円となった。売上高は5,497億円で、うち75.4%にあたる4147億円が海外での売上高となる。1株当たりの年間配当金は180円(中間無配、期末180円)となる。

 ニンテンドー3DSでは、ハードウェアの販売数量が873万台となり、ソフトウェアでは「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」が994万本、「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS」が675万本、そのほか「トモダチコレクション 新生活」、「マリオカート7」、「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3DS」がそれぞれ200万本以上を販売している。ソフトウェアの販売数量は6,274万本。

 Wii Uでは、「マリオカート8」が511万本、「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」が365万本を販売するなど特に海外において順調で、販売数量はハードウェアが338万台、ソフトウェアが2,440万本となっている。

 次期の見通しとしては、「マリオカート8」や「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」などに追加コンテンツを順次配信することで活性化を目指すほか、3DS用に「リズム天国 ザ・ベスト+」、「ファイアーエムブレムif 白夜王国・暗夜王国」、Wii U用に「Splatoon(スプラトゥーン)」、「ヨッシー ウールワールド」、「Mario Maker(仮称)」といった新作ソフトを投入することで、ハードウェアのさらなる普及を目指していく。

 amiiboについては、カードタイプやあみぐるみタイプの発売、ニンテンドー3DS/3DS LL/2DS対応のNFCリーダーライターの発売が予定されている。またすでに発表されている通り、スマートデバイス向けゲームアプリの年内配信が予定されている。

 「スマートデバイス向けゲームアプリ」については、「中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題」という項目で言及されており、あくまで「ビデオゲーム専用機だからこそ楽しめるプレミアムなゲーム体験」をビジネスの中核としつつ、スマートデバイスならではの操作体系やプレイスタイルにあわせた「最適なゲーム」を提供していくとしている。

(安田俊亮)