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動画配信サービス「Hulu」がいよいよPS4に登場!

PS3と同等のサービスながら、快適性は向上

4月1日 配信予定

マルチデバイス対応が魅力のひとつであるHulu。いよいよPS4にも対応する。4月1日よりアプリが配信される

 HJホールディングは3月30日にメディア向けの発表会を開催した。発表会では、HJホールディングのヴァイス・チェアマンを務める船越雅史氏が登壇し、新たなコンテンツ施策や新規対応デバイスを発表した。

 Huluは動画コンテンツの月額定額配信サービスで、多数の海外映画・ドラマ作品、さらに日本国内の映像コンテンツやアニメなど、日本テレビグループ傘下ということもあって特にその方面は厚く、総勢1万5千作品以上を楽しめるサービスとなっている。

 新規に対応するデバイスにはプレイステーション 4がいよいよ登場。PS4用のHuluアプリは、4月1日より配信予定となっている。動画再生画質は720p。PS4から新規で登録した場合、通常の無料トライアルは2週間だが、PS4対応記念として1カ月の無料トライアルが提供される。

 PS4用の「Hulu」アプリはというと、基本的なユーザーインターフェイスなどはPS3版と同じものになっており、PS4版ならではの特徴というのは持たせていないという。これは、デバイスによってHuluの使い勝手に差が出ないように、「どのデバイスからでも同じように使える、楽しめる」をコンセプトにしているのが大きな理由ということだ。

 ただし、ハードウェアスペックの違いから全体的な動作やレスポンスは、PS4の方がキビキビとしている。実機デモの様子でもタイトル一覧トレイをスクロールさせた時の滑らかさなど、PS4版には引っかかりや読み込み感がなく、常にスムーズで快適になっていた。

 なお、当然ながらシェア配信機能は使用不可になっているほか、声で操作する音声コントロールにも現在は対応していない。音声コントロールについては実装を検討したいとしている。

PS4での実演の模様。基本的にはPS3版と同じ作りにしているが、動作の軽快さなどPS4版の方が快適なところはある

 ヴァイス・チェアマンの船越雅史氏からはHuluについてや、今後の施策が数多く発表された。まず登録ユーザー数がついに100万人を突破。月額定額制サービスでの会員数100万人という大台達成について、船越氏は喜びと共にコンテンツ制作者や利用ユーザーへの感謝を述べた。

 また、Huluはたくさんのデバイスに対応アプリが提供されているマルチデバイスが特徴のひとつだが、そうした対応デバイスの累計をカウントすると、PCを除いても合計で1億台にもなるという。また、Huluでのユーザーの視聴時間を2011年のサービス開始以降を合計すると、3億6千万時間にもなるという。

登録ユーザー数は100万人を突破
累計視聴時間は3億6千万時間にもなる
詳細は明かされなかったが「フール-、オン」というものも企画されているという。こちらは今後に詳しく発表を行なうということだ
船越氏への質疑応答も行なわれた。やはりNETFLIXの日本市場参加、それらサービスと対抗する独自の動きについての質問が多かった

 発表の後には船越氏への質疑応答も行なわれたので、そちらもお伝えしよう。

em|s|Q:@@@@100万ユーザー達成できたということですが、日本テレビグループに入ったことは大きかったのでしょうか?

A:日本テレビの傘下に入る前は有料ユーザーは61万人前後でした。グループになった以後も伸び続けて、100万人を突破したということだ。多少、伸びとしては上がったという印象があります。

Q:「NETFLIX」の日本市場加入についてどのように受け止められていますか?

A:VODサービスはまだまだ発展途上。NETFLIXさんと共にユーザーにもっとサービスを知ってもらえればと思います。

Q:各テレビ局の見逃し配信など、無料の動画配信サービスも登場しています。それらについてはどのように考えていますか?

A:今の無料配信、見逃し配信というのは1週間限定というようなものが多いです。Huluの売りは作品全話をまとめて提供できるというところにあると思います。例えば民放さんでドラマの見逃し配信として4話を提供していれば、1~3話はHuluで視られるということにもなります。そういう意味では、無料のVODサービスとはスタイルが異なるのかもしれないです。

Q:テレビ本体にはHuluの組み込みがあまり行なわれていないと思えますが、どのようにお考えでしょうか?

A:テレビデバイスへの対応はまだまだ少ないというのはご指摘の通りと思います。そちらも進めてはいくのですが、必ずしもテレビそのものへの対応を進めなくても利用してもらえるのではと考えています。

Q:今後の施策としては、例えばオリジナルコンテンツの制作などは行なわれるのでしょうか?

A:昨年の12月にコンテンツ制作部というHuluでのオリジナルコンテンツを制作する部署が誕生しました。現在、どんなコンテンツがいいかを模索中です。ご期待ください。

Q:登録ユーザー数100万人に至るまでの伸び率はどのようなものでしたか?

A:大きく何かで跳ね上がったということは少なくて、着実な右肩上がりでした。いろんなサービスを拡充していくなかでステップアンドステップで進んできたという印象です。ただ1つあげると、以前の月額1,480円を980円にしたときに大きく伸びました。

Q:配信画質への高画質化は検討されていますでしょうか?

A:具体的にはまだ考えていないのですが、今後にそのタイミングが必ず来るとは考えています。その時には先駆者たるHuluらしく、いち早く対応したいと思います。

(山村智美)