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バブルの時代を描く、「龍が如く0 誓いの場所」イベント

セクシー女優で会場は大人気、シリーズ初の中国語版発売決定

1月28日~2月1日開催

会場:Taipei World Trade Center

 SCETブースは最終日、これまでで最大のユーザーが集まった。セガの「龍が如く0 誓いの場所」のイベント、集まった人はゲームはもちろん、登場する“セクシー女優”を一目見ようと集まってきたのだ。

 彼女たちが現れると、もう会場は大騒ぎ。皆がカメラやスマホを頭上に掲げ、一枚でも彼女たちの写真を撮ろうと必死になった。さらに台湾ファンにはおなじみの「龍が如く」シリーズの総監督の名越稔洋氏が現われるとファン達は歓声を上げた。

【大人気のセクシー女優】
有村千佳さん、初美沙希さん、上原亜衣さん、紗倉まなさんの4人のセクシー女優が登場

「金」、「女」、「暴力」! 欲望むき出しのシステムで描かれるバブル時代

「龍が如く」シリーズの総監督の名越稔洋氏
プロデューサーの佐藤大輔氏
シリーズ初の繁体字中国語版発売
PS4刻印モデルの発売も明らかに

 「龍が如く0 誓いの場所」は日本ではプレイステーション 4/3版が3月12日に発売を予定している。今回、シリーズ初めての繁体字中国語版が5月14日に発売されることが明らかになった。

 本作はシリーズ1作目「龍が如く」より前の物語が描かれる。時代はバブル景気真っ最中の1988年。桐生一馬と真島吾朗を主人公として物語が展開する。2人の過去や出会い、真島の片目を失う事件など、ファンにはたまらない要素が盛り込まれた作品となる。

 本作のキーワードは「金」、「女」、「暴力」。従来のシリーズのように経験値という概念がなく、キャラクターは金を稼ぐことで能力を成長させられる。投資ファンドや不動産といった“バブル”ならではの金稼ぎの要素や、キャバクラ経営までできる。その稼いだ金でキャラクターを強化という方法もありだ。

 女は本作に採用された30人のセクシー女優が見所。キャットファイトの要素もあり、電話を通じて実際の出会いまでこぎ着ける「テレクラ」といった要素もある。そして暴力は、より進化したバトルシステム。桐生と真島はそれぞれ3つのバトルスタイルを持っており、切り替えることで自分の戦いたいスタイルを見つけられる。さらに前作同様PS Vitaでの連動アプリも配信される。

 デモプレイでは、プロデューサーの佐藤大輔氏に行なわれた。1988年の東京と大阪の街、そして桐生と真島のバトルスタイルが紹介された。敵を殴りつけると金が飛び散るところも本作のテーマに沿っている。真島はブレイクダンスなどを戦いに取り入れた「ダンサースタイル」などがあり、桐生は「壊し屋スタイル」にすると、近くにあるものを何でもつかんで武器にする。

 探索要素としてマップ上の光るポイントを探すとセクシー女優達の「テレホンカード」が得られるほか、悩みを抱えた“SMの女王様”や、突然「彼氏になってくれ」と迫ってくるなど、突発的なサブストーリーでもセクシー女優は登場するという。セクシー女優達と出会うことで、実写のイメージムービーを見ることができるようになるという。

 そして台湾ファンに向けての要素として、台湾の映画俳優Sam Lee氏が登場すること、そして繁体字中国語版の発売が5月14日に決定した。さらにPS4刻印モデルの発売も明らかになった。最後は再びセクシー女優が刻印モデルを手に登場し、会場を盛り上げた。

【ステージイベント】
佐藤氏のデモプレイ。桐生と真島のバトルスタイルや、セクシー女優の要素が紹介された
シリーズへの名越氏の思い入れを聞くことができた
ものすごい人気のセクシー女優

 メディアインタビューで、台湾メディアがいきなりぶつけたのは「台湾の街を舞台に『龍が如く』を作ってほしい!」という要望だった。名越氏は、「サイン会でも言われたんですが、中国語版が出るようになっている状況の中、可能性は0ではありません。まずは初めての中国語版の反応を見てからということになります」と答えた。

 シェア機能に関しては2週目から解禁、といった機能制限がつくようだ。なお、真島と桐生の物語は交互に進行し、物語も「神室町」と、「蒼天堀」の2つでの進行となるが、“深くなった”として、行ける場所は以前より増えているという。また、スペシャルステージなども用意されている。

 セクシー女優の人気の大きさについての感想を聞いてみたが、名越氏は「日本でも彼女たちはイベントにきていただいていて、そのときも今回に負けないほどの人気でした。台湾が特別じゃなくて、まあ、みんな好きなんだなと。世界中みんな好きなんだなと(笑)」。こういったセクシー女優とのイベントをゲームコンテンツと絡められるのは「龍が如く」だけなんじゃないかと、「龍が如く」のシンボルとなるイベントになったと思うと名越氏は答えた。

 バトルスタイルに関して、真島がダンサースタイルで戦うのが特に印象的だった、どういった経緯で思いついたのか? という質問には、バトルスタイルは、スタンダードなもの、パワー重視、スピード重視で考え、真島は他の作品では敵として現われるが、そのトリッキーな動きの1つとしてダンスが元になっているのではないか、と考えた。今後真島も桐生も成長して他の作品のスタイルとなっていくという。

 お金で成長するシステムに関しては、「お金でいろいろなものを得て、いろいろなものを失った」バブルという時代を印象づけるシステムとして考えたという。コンシューマーゲームの複雑化と、ソーシャルゲームの手軽さを考え、あえてシンプルに、そして、ギャンブルや不動産投資で稼いだ金で強くなれるような、ユニークなシステムを目指したという。

 「日本のバブル時代というかなり特殊な時代を扱う本作は、台湾の人には遠いのではないか? この時代で台湾の人に感じてほしいことは?」という質問をぶつけてみた。名越氏は、「僕は、日本だから、台湾だから、欧米だからと言うのは関係なく、どんな時代でもおもしろいドラマは、万国共通で受け入れられると思っています。どの時代、どの場所でも、仕事や人間関係で悩んでいる人がいる。それらのドラマに対する感覚は基本的には同じじゃないかと。『龍が如く』は独特な世界観ですが、世界中の人が理解でき、感動できる作品であり、今回もそういうものができた、と思っています」と答えた。

(勝田哲也)