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【スマホアプリ今日の1本】新世代グラフィックスを体験するiOSデモアプリ「Epic Zen Garden」

いつまでも見てしまう空間とインタラクション。次世代モバイルゲームの到来を予感

9月18日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ずっと見ていたくなるような空間が広がるアプリ。動く様子を見ていても美しいが、スクリーンショットで切り取るとまた別の味わいが出るのが不思議

 9月18日にiPhone 6/6 Plusと共に配信されたiOSデバイス用の新OS「iOS 8」。iOS 8はグラフィックスAPI「METAL」に対応しており、App StoreではMETAL対応のゲームアプリ特集も組まれている。

 その中でもMETAL対応のデモアプリとして興味深いのが、Epic Gamesより配信されている「Epic Zen Garden」だ。こちら厳密にはゲームではないが、METALの力を実際に体験できるものとして、iPhone 6/6 Plusの購入、ないしは端末のOSをiOS 8にアップグレードした場合はとりあえずダウンロードしておきたいアプリだ。なおiPhone 5以前の機種には対応していないのでご注意いただきたい。

 「Epic Zen Garden」は、日本庭園と現代的な住居が合わさった不思議な空間の中で、いくつかのインタラクションができる探索スタイルのアプリとなっている。丸い点で示される場所をタッチ操作すると移動ができ、桜の花を咲かせたり、鯉のいる池で鯉を集めたり、また石庭に砂紋を描くといったことができる。

 例えば登場する桜の木は最初花が全く咲いていないが、枝に触れていくとその部分に花が咲いていき、最後は満開となる。鯉のいる池では、タッチした部分の水面が強く揺らぎ、そこに水中にいる鯉が集まってくる。

 アプリに触れていて目を惹くのは、舞い落ちる花びらの数々や風に揺らぐ水面の表現だ。桜の花は単に散っているだけでなく、木に咲く花は風に煽られて細かく揺れ、そこから1枚1枚の花びらが風の抵抗を受けながらヒラヒラと落ちるため、無数の花が舞う様子をいつまでも見ていたくなるような絢爛なものとなっている。

 また鯉の池で言えば、多数の鯉が集まり、また散っていく様子が非常に滑らかに表現されている。この池にも桜の花が舞い落ちていて、花びらが1度水面に当たり、そして水中に沈んでいくという様子が様々な場所で繰り返されている。

 さらにこれらのインタラクションは1つの視点だけではなく、いくつかの視点で立体的に体験できるほか、空間の移動はシームレスかつ滑らかに進行するので、アプリ全体を1つの空間としてじっくり楽しむことができる。

 なお本アプリは、そのサイズが232MBとなっている。この規模のコンテンツで232MBともなると、この先のゲームアプリのサイズがどうなってしまうのかという不安がよぎるものの、Unreal Engine 4とMETALの実力を堪能できるという点で非常に興味深いアプリだ。次世代のゲームアプリを予感させるものとして、1度は体験することをオススメしたい。

【スクリーンショット】
蝶が画面いっぱいに飛び交うインタラクションや、石庭に砂紋を描けるインタラクションがある。スクリーンショットの砂紋がぐちゃぐちゃなのはご愛嬌
iTunesで購入

(安田俊亮)