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バンダイ、「太陽の塔」を“超兵器”として超合金化!
芸術作品を超変形させた巨大ロボット、爆誕!
(2014/5/7 15:41)
バンダイは芸術家・岡本太郎氏の「太陽の塔」を大胆にアレンジした超合金「超合金 太陽の塔のロボ」を9月27日に発売する。価格は18,360円(税込)。ロボ形態の全高は28cm。
「太陽の塔」は1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のテーマ館のシンボルとして建造された岡本太郎氏の芸術作品。岡本氏の代表作の1つであり、時代を象徴する作品として万博終了後も万博記念公園に残され、現在でもその姿を見ることができる。高さ70m、基底部の直径20m、腕の長さ25m、内部は中空になっており、会期中は出展物が展示されていた。塔上部にある未来を表わす「黄金の顔」は、光を放つシステムが組み込まれている。
「超合金 太陽の塔のロボ」はバンダイで「超合金魂」シリーズをはじめ、様々なキャラクタートイを手がける野中剛氏が“特撮”や“巨大ロボット”への想いを込めて企画したという。その思いは、こちらに「コメント」として掲載されている。本作は、「太陽の塔」のデザインを活かしたまま、巨大ロボットに変形させている。大阪万博に思い入れがある人はもちろん、“巨大なものが動き出す”ということに憧れを持つ全ての人にたまらない作品となっている。
「超合金 太陽の塔のロボ」は太陽の塔そのままの「塔形態」から手足の生えた「ロボ形態」、さらに上部分が開き、動物の脊髄を想わせる首がむき出しになり、胸にある“現在”を表わす“太陽の顔”が左右に開き、三連装の砲口がむき出しになる「超兵器発動形態」に変形する。塔から出てくる手足は錆が浮いたような金属でデザインも無骨であり、“ロボット”というより、“怪獣”と呼びたくなるような迫力がある。
展開する塔の外装部分はひびが入ったかのようにようなギザギザになっており、この変形が太陽の塔の設計者が予定したものではなく、太陽の塔の内部からロボ部分が無理矢理外装を突き破って変形したかのようにも見える。変形は差し替えではなく手足などが全て収納される“完全変形”で、太陽の塔内部にみっしりとメカが詰まった状態となる。
超合金化にあたりフィクションとして「太陽の塔のロボ」の機体データや活躍想像図なども描き起こされており、1部を特集ページで見ることができる。「頭頂部の黄金の顔からは6千度の“太陽光線”が発射される」、「胴体部の“太陽の顔”の三連装の砲は“次元爆発砲”」など、ノリノリの設定が楽しい。商品化の際はぜひこの設定資料も付属して欲しい。
「超合金 太陽の塔のロボ」は極めてインパクトの強い芸術作品であり、奇妙な生物のようにも見える「太陽の塔」が、無骨な手足を生やしその“正体”を明らかにする、といったユニークなコンセプトを実現した作品である。企画のインパクト、デザインの面白さで注目の作品である。「超合金 太陽の塔のロボ」は5月8日より全国のホビーショップ、玩具店などで予約受付が開始される。また、5月10日、11日に秋葉原で開催される東京・ベルサール秋葉原で開催される「魂の夏コレ2014」にも出展される。注目の作品である。
TARO OKAMOTO/(C)BANDAI