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コーエーテクモゲームス、関係者向け「YAIBA」、「影牢」体験会を開催

「こいつは間違いなくテクモの味だ!」と感じさせる仕上がり!!

1月28日 開催

【影牢 ~ダークサイド プリンセス~】

2月27日 発売予定

価格:
7,140円(PS3版)
10,290円(PS3 プレミアムBOX版)
6,090円(PS Vita版)
9,240円(PS Vita プレミアムBOX版)
【YAIBA: NINJA GAIDEN Z】

3月27日 発売予定

価格:
各8,190円(通常版:パッケージ版)
各7,100円(通常版:DL版)
各12,390円(ゾンビパック)
10,395円(PS3のみ:忍者パック)

 コーエーテクモゲームスは、1月28日にプレイステーション 3/Xbox 360用スラッシュアクションゲーム「YAIBA: NINJA GAIDEN Z」(以下「YAIBA」)と、PS3/PlayStation Vita用トラップ悪(あく)ションゲーム「影牢 ~ダークサイド プリンセス~」(以下「影牢」)をプレイできる体験会を同社にて開催した。

 体験会に先立ち、「YAIBA: NINJA GAIDEN Z」を手掛けるcomceptのCEO/コンセプターの稲船敬二氏とTeam NINJAプロデューサーの早矢仕洋介氏、そして「影牢 ~ダークサイド プリンセス~」プロデューサー菊地啓介氏が登壇。

好きなものを全て入れこんだと稲船氏

 稲船氏は「今回は海外デベロッパーとTeam NINJAを巻き込みこの作品に挑みました。今までのアクションゲームと毛色の違うものにしたいという思いがあり、コミック調でグラフィックスを描いています。アクションの手触りは、Team NINJAと僕自身の物を感じてもらえると思います。忍者あり、メカあり、ゾンビありと、やりたかったことを全て詰め込んだ作品になっています。ファミコン時代からのファンである『忍者龍剣伝』を作れるということで、すごくエキサイトしてやることができました。見た目は洋ゲーっぽさが出ていますが、手触り感は日本のゲームテイストがしっかり組み込まれているので、是非体験してください」と述べた。

 続いて、早矢仕氏が登壇。新しいプレイ動画を用意したとのことで、早速ムービーが紹介された。これは筆者にとっては叫び声を上げるほど衝撃的な内容だった!

【「YAIBA: NINJA GAIDEN Z」最新トレーラー】
52秒頃に登場する「Schoolgirl」の衣装と、3分頃に登場する「オレほどになると忍法は使わない」には、思わず「アイエエエ!?ニンジャナンデ!?コワイ!」と思ってしまった

Team NINJAプロデューサー早矢仕氏

 インパクト満載のムービーだったのだが、発売日が3月6日から、3月27日へと発売が少し延期されてしまうことが発表された。「アイエエエ!?ナンデ!?」と筆者は本日2度目の叫びを上げてしまったが、更なるクオリティアップのためとのことで、現在最終ブラッシュアップ中とのことだ。シリーズファン&稲船作品ファンには少しだけ楽しみが先延ばしになる。

 また、「今回はぶっ飛んだコラボレーションをしていく」と言う早矢仕氏。稲船氏が現在制作している「Mighty No.9」、中川翔子さん初主演映画「ヌイグルマーZ」、コーエーテクモ作品「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate」からハヤブサと紅葉の各コスチュームが配信されるとのこと。ゲーム自体からも、新しい刺激を受けれる作品になっているので是非触ってもらいたいとコメントした。

 そして、最後に「影牢」プロデューサー菊地氏が登壇。「18年前から続く作品で、前作から9年ぶりとなる作品です。プレーヤーが悪となること、罠を使って敵を倒すトラップゲームとしての軸はそのままに、たくさんの要素を詰め込んでいます。実際プレイしていただければ、トラップゲームの楽しさをわかって頂けるものになっています」とコメント。また、「影牢」シリーズのファンが今まで楽しんできたペンデュラムや槍などの「残虐」なトラップ、タライや花瓶などの「楽しい」トラップ、そして、様々な罠で「コンボを繋げる」ことができるトラップの三系統を用意したとのこと。好きな系統でプレイすることで、系統に応じたトラップが手に入るので、プレーヤーの好みに応じた楽しみ方ができる作品に仕上げたと語った。

「影牢」プロデューサー菊地氏。モニターの木馬が気になります
ゲーム内で条件を満たすことで入手できるシリーズ1作目の衣装。このほかにも様々な衣装が用意されているとのこと

あれ!?怖いより楽しいじゃない!「影牢」プレイインプレッション

試遊機にはすぐに人だかりが

 さて、今回筆者は体験会で「影牢」を重点的にプレイしてみることにした。というのも、GAME Watchの原稿でも何度もカミングアウトしてきたが、私、アクションゲームは本当に苦手。編集長からも「アクションは期待してないから『影牢』を重点的にプレイしてくれ」とのオーダーをもらい、今回取材に訪れている。

 しかし、編集長に言えなかったことを今告白させていただく。実は「影牢」シリーズ、挫折してるんです……。筆者は若かりし頃、悪をプレイするというコンセプトに魅力を感じ、シリーズ1作目となる「刻命館」をプレイした。しかし、数回プレイしただけで、コントローラーを置き2度とプレイすることは無かった。だって、怖いから。そして、操作が難しく、敵を倒せなかったから。最終的には、友人にプレイをしてもらい、それを後ろから見るというスタイルになっていた。

 まさか、18年ぶりに仕事としてトラウマゲームと再開することになるとは……試遊機の前に座る。

カエリア

 今回、ゲームのメインとなるストーリーモードを時間の許す限りプレイしてみた。「刻命館」をプレイした当時、粗いポリゴンキャラが音声もなく文字だけでストーリーを語ることに、非常に強い恐怖を感じ投げ出してしまったが、今作では可愛いく描かれたキャラクターが物語を語っていくので、当時感じた恐怖感は薄らいだ印象だ。また、主人公の僕(しもべ)である3人のメディウムがすごく可愛い! 特に、「華麗」のメディウム「カエリア」ちゃんがすごく好み!

 ステージ開始前、彼女たちによるチュートリアルが用意されており、罠を仕掛けるお手本を見せてくれる。ステージが進むことによって、敵キャラクターが増えたり、トラップを回避するキャラクターが登場したりと難易度は確実に上がっていくのだが、その都度、メディウムたちがお手本となるトラップ設置を手ほどきしてくれるのだ。最初のうちは、そのチュートリアルと同じトラップ設置をしていけば問題なくステージをクリアしていくことができる。

 過去の作品では、床、天井、壁の3か所にトラップを配置し、タイミングを見て罠を発動させていくスタイルだったが、今作では場所にこだわらず、同じものでなければ最大4カ所にトラップを配置できる。トラップの設置は〇ボタンを押すことでいつでも配置でき、トラップは×ボタンを押すだけで簡単に発動可能だ。

 最初のうちは、「ふーん」という感じで言われるがまま設置し発動させていたが、段々と「おお、なるほど!」とトラップ設置のコツが解ってくる。舞台となる館には、トラップ以外にも、衝撃を与えることで倒れる柱や、追い込むことで作動する檻など様々なギミックが用意されており、最大で4+αのコンボを決めることができる。このギミックを利用したコンボが決まった時には思わず「よし!」とガッツポーズを決め、会場スタッフにドヤ顔を見せるほど気持ちがいい!

【影牢 ~ダークサイド プリンセス~】

やはりみなさんも長考プレイとなっていた

 正直、PS3でリアルに描かれた惨殺シーンを期待しているというプレーヤーには、本作ではその点はあまり楽しめるとは言い難いものかもしれない。だって、恐がりな筆者が体験会の時間をフルに使うほど夢中になってしまう「パズル」色の強いトラップゲームなんですもの。

 ステージのギミックの配置を見て、敵キャラクターの特色を確認し、どうトラップを配置すれば思い描くように敵を倒せるのか、そして、そのためにはどう敵を誘導するのか……。長考しながらのトライ&エラーが非常に面白い作品だ。

 シリーズファンからは、「そこが楽しいの当たり前だ」との言葉を頂くとは思うが、第1作目で挫折し、その後食わず嫌いになってしまった筆者にとっては本当に面白い作品だった。筆者同様、挫折してしまったプレーヤーや、未体験の方にも是非1度、触れてもらいたい作品になっている。この「気持ちよさ」を感じることができれば、本作は時間を忘れてプレイできるゲームに仕上がっている。

予約特典のトラップ。すごく気になる!

 表現として、胴体を千切る、首を跳ねる、焼き殺すといった残虐性は一切感じることはなかったが、スタッフによるとトラップとしては残虐なものが用意されているとのこと。ちなみに、筆者が気になったトラップは「ファラリスの雄牛」をモチーフにしたトラップ(気になる方は是非調べて頂きたい。筆者は動画を見てトラウマになりました……)。スタッフに聞いたところ、実際にあった拷問具や、身近なものをモチーフにしたトラップやギミックもたくさん用意されているらしい。

 コミカルな演出やトラップも用意されており、程よくバランスがとられている本作品。シリーズファンやホラーファンに限らず、筆者のようなプレーヤーに対しても間口を広げた作品だ。

他の方々はみなさん上手でした……

 ちなみに、閉会まで10分というところで「YAIBA」をプレイしてみた。自分のキャラクターを見失い、何をしているのか自分で理解できないガチャプレイで即ゲームオーバー。時計を見ると閉会まで8分を残していた。編集長、僕、アクションは無理みたいです……。「YAIBA」のインプレッションレポートはコチラ(ファーストインプレッション&インタビュー記事)を是非……。

【YAIBA: NINJA GAIDEN Z】

(たて りょうた)