コーエーテクモゲームスは、プレイステーション 3/PlayStation Vita用トラップ悪(あく)ションゲーム「影牢 ~ダークサイド プリンセス~」を2014年2月27日に発売する。価格、CEROレーティングは未定。
「影牢」は、通常ではプレーヤーがモンスターや悪を倒しながら最奥を目指して冒険を繰り広げていくのだが、このゲームでは基本的に悪の側にたち、ダンジョンや屋敷の中にトラップを仕掛け、入ってきた勇者を仕留めていく。
ゲームの基本的な流れとしては、シリーズの過去作と変わらず、まずはトラップを選んで設置。設置した場所に敵を誘導し、敵が踏み込んだらトラップを発動させる。そうして敵を弱めていき、最終的には侵入者を始末する。
まずは仕掛けるトラップを選択。多種多様なトラップが用意されており、使い勝手はそれぞれ異なる。ここでは、スプリングフロアを選択 トラップを選択すると、カーソルを動かし、選んだトラップを置く場所を決める。スプリングフロアは「どの方向に敵を飛ばすか」が関係するので、好きな方向に向きも変更し、設置を完了 トラップを配置したらそこに敵を誘導する。敵は基本的にレグリナを狙って追ってくる。敵の移動経路を予想し、トラップを仕掛けた場所にうまく誘導していく。トラップを仕掛けた場所は白く光るトラップマーカーが表示されているので、すぐにわかるようになっている 敵がトラップの効果範囲に入ったら、すかさず×ボタンでトラップ発動させる。見事、敵をスプリングフロアで跳ね飛ばすことに成功! 効果範囲や最適なタイミングはトラップによって異なるが、基本的なゲームの流れとしては変わらない トラップシーケンス
前作までは、3つのボタンにトラップを割り当て、適切な順番で押していくことでコンボをつなげる方式だったが、本作では複数のトラップを登録することで、1つの流れを作ることができる。
登録したトラップを×ボタンで起動させると、1つ起動するたびに次のトラップに自動的に切り替わってくれるので、タイミングよく×ボタンを押していくだけでコンボをつなげることが可能となった。
また、3つ以上のコンボを狙うトラップを組むのも設置しやすくなっている。
右上の表示を見てみると、×ボタンの表示の下に1~4の数字が振られた枠がある。これは×ボタンに最大4つまでのトラップを同時に登録・設置して、順番に発動することができることを示している 1つのボタンに、4つのトラップを実際に設置してみたところ。移動先をシミュレーションして表示してくれるので、トラップがヒットした後に敵が飛ぶ方向などを見越して、つぎのトラップを設置することができる 実践してみたところ。1番のトラップに敵を誘導し、トラップを起動! バナナノカワで滑って転んだ敵を…… ラストは、とどめにスパークロッドを食らわせた。これで4HITコンボとなる。うまくつながるようにトラップを設置すれば、あとはタイミングよく×ボタンを押していくだけでこれだけのコンボが達成可能となる アーマーブレイク
「アーマーブレイク」とは、一連のコンボ中に弱点を突き強打を加えることで、鎧を破壊すること。硬い鎧は、プレーヤーが仕掛けたトラップのダメージを防いでしまうので、まずは鎧を破壊することでより倒しやすくなる。
アーマーブレイク前。頑丈な鎧を身にまとった侵入者。手ごわそうな相手だ いくつかトラップを当て、敵の反応を見ることで弱点を調べたみたところ、岩が弱点と判明。そこでまずはメガロックをヒットさせてみた 弱点を突いたあとで、コンボが途切れないうちにペンデュラムで強打をたたき込む 粉砕音とともに、ばらばらに砕け散る鎧。アーマーブレイクが成功 鎧を失った相手は、トラップを防ぐこともダメージを軽減することもできないので、どんどんダメージを与え、倒すといいだろう 捕獲
トラップコンボを駆使し、ステージの各所に存在する捕獲用の仕掛けに敵を入れることができれば、捕獲することができる。ただし、捕獲するためには、敵を充分弱らせておくことが大切となる。
工場ステージ「バルマギア」のショールームに展示されている小型潜水艇。堅牢さと工作精度に定評があり、高い顧客満足度を誇っていた。侵入者をここに放り込めば捕獲することができるかもしれない…… 潜水艇は天井から吊り下げられており、放り込むにはひと工夫必要だが、複数のトラップを駆使することで、侵入者を潜水艇の中に入れることに成功 潜水艇の扉が音を立てて閉まり、敵を捕獲することができた。ちなみに、捕獲された者の運命は、魔神のみぞ知ると言われている 3人のメディウムを紹介
メディウムは、怨嗟に燃える魔神の心中より生み出された者たちで、3人の「魂魄精製体(こんぱくせいせいたい)」が存在する。それぞれ「華麗」、「残虐」、「屈辱」という念を核に具現化されており、それによって強く個性付けられている。
魔神およびその娘の忠実な僕ではあるが、各人の個性の強さもあって単なる臣下という範疇に収まらない闊達さを見せる。
【屈辱メディウム「リリア」】
CV:一木 千洋
「屈辱」のメディウム。いたずら好きの子供のような性格で、トラップなどにかかった人間のぶざまな姿を見て大笑いするのが大好き。極めて前向きで元気で無邪気で天真爛漫。一片の影も見せない。基本的にいつもノリ重視で行動している。
【華麗メディウム「カエリア」】
CV:庄司 宇芽香
「華麗」のメディウム。目的の遂行を最も大切にしているが、可能であれば魔神の偉大さを知らしめるために華々しい成果を得ることを好む。使命に関しては芯が強く、プライドを持っており、信念を曲げない。逆に、自分に関することについては一歩引いて控えめ。
【残虐メディウム「ヴェルザ」】
CV:牛田裕子
「残虐」のメディウム。人間には怒りの感情を抱いているが、悲鳴をあげさせると楽しいので愛憎半ばしている。悲鳴が聞けそうな局面ではハイテンションだが、そうでないときはけだるげで鷹揚。余裕を持った自信たっぷりな大人の女性でもある。
ステージ紹介
【バルマギア】
今作では中世風の建物以外にも、さまざまなバリエーションのステージが用意されている。その1つがこの廃工場。無人となった今でも、魔導仕掛けの機械は稼動を続けている。
この工場の技術や製品を来客に示すために設けられた「ショールーム」。室内にはさまざまな機械類や資料が並んでいるが、ひときわ目を引くのは轟音をたてて疾走するウィザードギア「紅蓮魔導汽車」の存在だろう 部屋の仕掛け「灼熱スチーム」は、排気口から間欠的に噴き出す高熱の蒸気。無人となった工場に偽りの活気を生み出している。 「灼熱スチーム」から吹き出される高熱の蒸気は、近寄った者に敵味方問わず熱傷をもたらす。付近を移動する際には十分注意しながら、うまくトラップコンボに利用したい バルマギアの「コントロールルーム」。紅蓮魔導汽車の運行を制御するコントロールルーム。中央に配された転車台は方向転換と同時に高度変更も行なえる作りになっており、この工場がかつて高い技術を有していたことを窺わせる 部屋の仕掛けの1つ「からくり時計」。コントロールルームで紅蓮魔道汽車の運行を管理していたと思われるからくり時計。決まった時刻になると鳩が飛び出して時を告げる微笑ましいものであったが、ヴェルザのちょっとした改造により恐ろしい仕掛けに生まれ変わった 「からくり時計」の前に侵入者が吹き飛ばされてきた瞬間、鳩の人形が飛び出し、鋭利なくちばしが敵に深く突き刺さる! さらに、鳩が引き戻される勢いで、文字盤へと打ちつけられる敵。苦痛に悶えるその横で、両側からハサミのように時計の針が迫ってくる! 犠牲者に与える心理的効果まで考慮された、残虐極まりない仕掛け ウィザードギアとは、魔導を動力源とし与えられた命令に従って自律的に動く機械のようなもの。「紅蓮魔導汽車」は機関車としての機能を与えられた大型のウィザードギア 「紅蓮魔導汽車」は煙を巻き上げて疾走してくる。この巨体と速度でひかれたら、誰であろうとただでは済まないだろう。開口部からほの見える赤い光は動力炉の輝きのようだ。ただ、途方もないエネルギーが秘められていそうだ 【プロシュライン城】
巨大なエントランスホール。高い天井、階段の配置、彫像や装飾物などの全てが来客を圧倒し、畏怖の念を感じさせるべく計算されている。なかでも、大剣を振りかぶった騎士の像は処刑人を思わせ、見るものに不安を覚えさせずにおかない 部屋の仕掛け「大騎士像」。甲冑に身を固め、巨大な剣を振りかぶった騎士の像。壮麗さよりも血生臭さを感じさせる見た目の印象に相違せず、残忍な処刑装置としての機能を組み込まれている スイッチを操作することで、大騎士像が巨大な剣を振り下ろす。筋骨隆々たる巨漢の戦士すら小さく見えるほどの剣で攻撃された彼の命運は、いまや風前の灯だ…… トラップの紹介
【華麗トラップ】
華麗「壁」。壁から巨大な換気扇が出現し、周囲の空気ごと人間を吸い寄せる。敵が何人いようとまとめて吸い寄せることができるため、後続のトラップで敵を一網打尽にすることができる バキュームウォールの前では、全力で走って逃げようとしても、強烈な吸引力でじりじりと吸い寄せられていく ついに完全に吸い付けられてしまった。もはや犠牲者は身動きすらままならない 華麗「床」。床から電極がせり出し、強力な放電を行なう。侵入者にダメージを与えつつ動きを止め、しばらくの間感電で動きを鈍らせる、布石としての使い勝手に優れたトラップ 放電を開始したところ。まばゆいスパークが周囲に放たれる。この美しい輝きが、侵入者を恐ろしい窮地に追い込む 放電に捕らわれた犠牲者。うめき声をあげて悶え苦しむが感電した体はまともに動かず、放電が終わるまで脱出できない 【残虐トラップ】
残虐「天井」。天井から降下してくる戦慄の回転ノコギリ。高速回転する機械のうなりがかきたてる恐怖はおなじみだが、このトラップの犠牲者が味わう苦痛は相当のもの 巨漢の戦士の頭上から、サーキュラーソーが降下してくる。標的は目の前のレグリナに気をとられ、頭上の脅威に気付いていない 回転ノコギリが犠牲者を切り刻みながら床へと押し倒す。絶叫がほとばしるが、心を持たない機械による責め苦が止まることはない 残虐「壁」。多連装の発射管から鋭い矢を次々と撃ち出し、侵入者をハリネズミのようにする。獲物を一気に仕留めるより、数多くの傷を与えて苦しめる陰惨なトラップ ガトリングアローを起動すると、侵入者の背後の壁から、次々と矢が発射され始める。壁から距離をとっている相手でも、このトラップなら当てられる 1本の矢が犠牲者に突き刺さる! 苦痛にのけぞった背中に、さらに第2、第3の矢が当たる。たて続けに悲鳴があがるが、もはや残りの全ての矢が命中するまで倒れることも許されない 【屈辱トラップ】
屈辱「壁」。丁寧にデコレーションされた美味しそうなケーキ。誰かへのご褒美ではなく、壁から飛び出したケーキは侵入者の顔面を襲い、その視界を容赦なく奪ってしまう トラップを起動すると壁がくるりと回転し、その勢いでフライングケーキが飛び出してくる 侵入者の顔面を直撃! たっぷりのクリームが顔を覆う。真後ろからでさえなければ必ずこの結果をもたらすのが、この一見平凡なトラップの持つ魔性の効果といえる 屈辱「床」。なんの変哲もない、ただのバナナの皮。しかし、踏んだ者を盛大に転ばせ隣のブロックに移動させるその効果はあなどれない。一歩先が奈落、ということもありうる。それで命を落とした者の無念と屈辱はいかばかりだろうか バナナノカワを召喚! 忽然と現われる、しなやかで黄色い物体。その姿は、さながら奇襲のタイミングをじっと待ちうける伏兵のようだ 犠牲者を見事にすっ転ばせた。バナナの皮は多量の油分を含んでおり、高い潤滑効果を持つ。一緒に舞い上がる姿が心なしか誇らしげに見える (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.