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【連載】「艦これ」イベント「鉄底海峡」プレイガイド編・第4回
「武蔵」の前に立ちはだかる最強のボス――【第5海域】サーモン海域最深部
(2013/11/18 13:50)
「武蔵」の前に立ちはだかる最強のボス――【第5海域】サーモン海域最深部
E-5は“基本的に”夜戦スタートの海域となる。道中は夜戦スタートなのだが、ボスや行き止まりなどの最終戦は昼戦スタートとなる。夜戦に特化した編成を作っていると、今度はボス戦がうまく戦えないという事態が起こりうる、厄介な海域だ。
ルートはマップを見てわかるとおり、北・中央・南の3つのコースがある。いずれも分岐法則は明確になっている。まず艦隊が全艦高速または低速で統一されている場合は直進、混在している場合は南ルートに入る。速度が統一されている場合、続いての分岐で、艦隊に戦艦が2隻の場合には北ルート、それ以外の場合は中央ルートとなる。
北ルートはボスまで2戦と少なくて済むため、ボス戦でのダメージを期待できるのが最大のメリット。ただしその2戦目はflagship戦艦が2~3登場する難敵で、頻繁に大破させられる。またボス前で行き止まりルートに向かうリスクがあるほか、うずしお対策の電探も必要になる。flagship戦艦と行き止まりのストレスに耐えられるなら、北ルートが最も早く攻略できる傾向にあるようだ。
中央ルートはボスまで3戦で、敵にはボスタイプの艦が次々と出てくる。一見とても強そうなのだが、実際にはカットイン攻撃を仕掛けられることがほとんどないため、ダメージはもらいにくい。さらにルートに入ってからはボスまで分岐がないため、自分で撤退しない限りはボス到着が確定している。そのため安定して海域ゲージを削れる。
南ルートもボスまで3戦だが、途中で潜水艦主体の艦隊が登場する。ボス戦に備えて大火力を用意したいのに、軽巡や駆逐など対潜部隊を入れておく余裕はない。また行き止まりルートもあり、他に比べてデメリットが多い。
以上を踏まえての編成は、北ルートなら基本的に金剛型2をベースに、重巡・雷巡などを混ぜる構成。中央ルートなら、金剛型1、または3~4と重巡・雷巡など。低速艦隊に揃える方法もあるが、金剛型を除く戦艦、潜水艦、低速型軽空母のいずれかで6隻を編成することになる。よほど高レベルで揃えられるなどの理由がない限りは、金剛型ベースの高速統一型を選ぶのが無難だろう。
いずれのルートも夜戦のダメージを考えると、戦艦、重巡、雷巡のいずれかが候補になる。最優先はルート固定にも使う金剛型と、大ダメージを期待できる雷巡2隻。次いで重巡。あとは駆逐艦「雪風」が高い幸運によりカットイン攻撃が頻繁に出るので、夜戦には期待できる。昼戦では火力不足なのがデメリットだが、高レベルなら入れる価値はある。
装備については、E-4の「三式弾」のような仕掛けも見当たらないので、実力で倒して進むしかない。ただ逆に言うと、E-4と比べると「三式弾」が不要な分、スロットが余る。ここには電探を入れたり、幸運艦ならカットイン攻撃が可能な装備に変更する手はあるが、筆者は連続砲撃仕様に加えて回避を10上げる「強化型艦本式缶」を装備させた。とにかく避けてボスまでたどり着いてくれないと始まらない、という判断からだ。
これに加えて、E-4で解説したキラ付けも実施。自分の不運ぶりを知っている筆者は、ハズレのない中央ルートで進軍したところ、E-4とは比べ物にならないほどの高確率でボスに到達できた。
E-5の最深部で待ち構えるボスは「戦艦棲姫」。火力180、耐久400、装甲160という見ただけで気が滅入るステータスに、主砲2門と副砲1門、電探まで持った最強の戦艦だ。昼戦の命中率も高く、レベル80越えの戦艦を1発で中破・大破にしてくる上に、夜戦ではカットイン攻撃も仕掛けてくる。さらに随伴艦として「装甲空母姫」、「装甲空母鬼」といったモンスター級の敵艦が2隻も随伴している。
ボスの圧倒的な装甲の前に、戦艦の砲撃もさほどダメージは期待できない。夜戦に持ち込み、連続砲撃がクリティカルで入ればそれなり、という程度だ。ここでの期待は、より攻撃力が高い雷巡が夜戦までほぼ無傷で生き残り、夜戦でボスを撃ってくれるのを期待するという、やはり運任せなゲームになりがちだ。
その運任せを少しでも高確率にする手はいくつかある。まずは支援艦隊の活用だ。ボスは昼戦開始なので、昼戦時にやってくる支援艦隊が有効に働く。支援艦隊は筆者も色々試したが、オススメ編成は、戦艦2、軽空母2、駆逐2の砲撃支援。Lv90台後半の長門型戦艦2隻に「46cm三連装砲」を2門持たせた豪華仕様では、随伴の護衛要塞を2隻ほど落としてくれることが多く、ボスへの攻撃集中とこちらのダメージ軽減で大いに役立った。
支援艦隊で注意が必要なのは、旗艦だけはキラ付けすること。筆者が試した範囲では、支援艦隊の旗艦が戦意高揚状態ならボス戦で必ず支援砲撃に来たが、通常状態だと登場しないまま燃料と弾薬だけ減らして戻ってくることもあった。旗艦が戦艦である必要はないので、運用コストの安い駆逐艦や、キラ付けが楽な軽空母を旗艦にするのがいい。
もう1つは、空母を1隻入れる作戦。例えば「加賀」に、戦闘機の「烈風」を20+46機搭載すると、ボス戦において制空権が五分五分になった。ボス戦では開幕の爆撃がかなり厳しいので、これをある程度封じられるのは大きい。加えて「流星改」などの攻撃機を積み昼戦の攻撃を可能にするとともに、「彩雲」を載せることで昼戦の攻撃力を安定させる効果も狙える。ただし堅牢なボスは夜戦でないと撃ちぬくのは至難の業で、空母はその夜戦で戦えないのが最大のリスクだ。
これだけやったら、後はボスを辛抱強く削り、撃破を待つのみ。ただしボス艦隊はかなり強力で、平均レベル80越えの艦隊ですら敗北を喫することが何度かあった。人によっては、あっさりボスを狙い撃ちして終わってしまうこともあるため、「E-4より簡単だった」という声も多い。しかし逆にボスをうまく狙ってくれないと、いつまで経っても終わらないため油断はできない。
筆者は12時間超の激闘の末にボスの撃破に成功した。ただし海域ゲージを削るのは6時間ほどで終わっており、そこからボスを倒すだけでさらに6時間かかった。出撃回数で言うと、18回目でゲージを削り終わっており、うち15回ボスに到着して2回撃破していた。しかしそこから途中大破が急増し、ボス撃破まで14回出撃でボス到着5回。計33回の出撃となった。
資源消費量は遠征・任務の増分込みで、およそ燃料21,000、弾薬22,000、鋼材13,000、高速修復材130。時間的にはこれでもE-4より短く済んだわけだが、1回出撃させると弾薬を300以上消費する支援艦隊を毎回出したこともあって、資源消費量はかなり大きくなった。
E-5のクリア報酬は、言わずと知れた戦艦「武蔵」。攻略中にはボス戦ドロップで先行配信の軽巡「阿賀野」も獲得し、先行配信艦を揃えることにも成功した。
E-4、E-5は高レベルな艦隊と充実した装備、それに大量の資源と、運がないほど長大なプレイ時間を要する。正直なところ、プレイ中は楽しいというより、始めてしまったからにはクリアするか資源が枯渇するかの2択しかないという強迫観念で動いている。ゲージの回復さえなければマイペースにプレイできるのだが、ゲージの回復があるからこそプレーヤーが熱くなってTwitterなどで話題を広げるのも確かで、口コミ効果を狙うのは相変わらず上手だなと思わされる。
誰もがクリアできるイベントでないことは確かだが、筆者よりも低レベルな艦隊でのクリア報告もかなり多い。残りのイベント期間、資源を貯めて最後のチャンスを狙ってみてはいかがだろうか。その際に本連載がお役に立てれば幸いだ。