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【G-STAR 2013】Mgame、「プリンセスメーカー for KAKAO」を出展
名作のエッセンスを余す所なく取り入れたリッチなモバイルゲーム
(2013/11/15 00:00)
現在韓国で開かれているゲームショウ「G-STAR 2013」において、韓国Mgameは「プリンセスメーカー for KAKAO」をプレイアブル出展した。「プリンセスメーカー」はガイナックスが1991年にPC9801用として発売した育成シミュレーションゲーム。今となっては「エヴァ」を作ったアニメスタジオというイメージのガイナックスだが、当時はPCゲームメーカーというイメージの方が強かった。その中でも、「プリメ」の通称で呼ばれる「プリンセスメーカー」は、育成シミュレーションゲームというジャンルの基礎を築いた大ヒットゲームで、数多くのシリーズものが作られている。今回は、プレイアブルで出展されていたゲームを実際にプレイすることができたので、その感触と合わせてカカオ版「プリンセスメーカー」の詳細をお伝えしたい。
スマホ版は韓国カカオトークの独占配信
シリーズを知らない方に簡単なゲームの流れを紹介しておこう。プレーヤーは王国を救った英雄。そんなプレーヤーはある日から、小さな女の子を預かり、娘として育てていくことになる。プレイは娘のスケジュールを立てることで進んでいく。習い事をさせたり、アルバイトをさせたり、冒険をさせたりすることでステータスを伸ばしていき、どのステータスを伸ばしたかで性格や容姿が変化していく。女の子は18になると父親の元を離れ、それぞれの運命を歩んでいく。タイトル通りプリンセスになるのが一応の目的ではあるが、どんな育て方をするかはプレーヤー次第で、ダークなものからコミカルなものまで、様々なエンディングが用意されており、それを見るのが楽しみだ。
実は2010年にMgameは2010年3月にサイバーフロントとともに「プリンセスメーカー」のオンラインプロジェクトを発表している。その時には、原作者赤井秀美氏完全監修のもと、MMORPG、ソーシャルゲーム、ブラウザゲーム、モバイル、携帯電話、コンシューマという6つの展開を考えているという話だった。その後、2012年に韓国でサービスされている各種SNS内で遊べる町づくり系ソーシャルゲーム「プリンセスメーカー ソーシャル」が正式サービスを開始、そして「G-STAR 2013」でのカカオトーク用「プリンセスメーカー for KAKAO」の登場となった。
ゲームシステムはシリーズを踏襲しつつ、ソーシャル要素を盛り込む
会場では、Android用の「プリンセスメーカー for KAKAO」をプレイすることができた。見た目での大きな違いはなんといっても娘が3Dモデルになったことだろう。服、靴、アクセサリーとアバターも豊富で、娘を自分好みに着飾らせる楽しみが大きい。
ゲームの流れはシリーズものを踏襲しており、10歳からスタートして18歳までの8年間、娘のスケジュールを立てつつ育てていく。スケジュールは1カ月ごとに立てる。1週間に1つ、計4つのスケジュールがセット可能。スケジュールは、お金を稼ぎ、技能を身につける「アルバイト」、勉強やマナー、武道などを磨く「習い事」、剣や魔法の修行をする「冒険」、バカンスやお出かけを楽しむ「休暇」など、基本的には元のシリーズと同じになっている。
大きく違うのは、娘がスケジュールをこなしている間、プレーヤーがただ見ているだけではないことだ。例えば娘がアルバイトをすると、画面に定期的にコインが現れる。それをクリックで連打することで、より多くのお金を稼ぐことができる。
冒険を選ぶとフィールドに出て見下ろし型RPGのような画面になるのも元のシリーズ通りだ。フィールドの敵は、ただ戦うだけでなく、会話するという選択肢もあり、行動次第で伸びるステータスが変化する。18歳の誕生日を迎えると、娘から手紙が届き、エンディングを迎える。エンディングは現在200種類ほどあり、それぞれがAクラスからSクラスまでの5段階のクラスに分かれている。
1人でオフラインゲームのように遊ぶことも可能だが、カカオトークのフレンドにバイトや冒険での協力を頼んだり、チャットルームで話をするなどの、ソーシャル要素も入っている。ただ、スタンドアローンゲームである元シリーズをかなり忠実に踏襲しているので、ソーシャルな要素がプレイの必須条件にはなっていない。NPCはフルボイスで、ポリゴンの他に立ち絵も用意されている。
ざっくり遊んだ感じでは、まさに「プリンセスメーカー」という感じのゲームだった。韓国での配信予定は今冬。日本のカカオトークへの配信は、現在のところは残念ながら未定とのことだった。
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