韓国Mgame、「プリンセスメーカー」のオンラインプロジェクトを発表
MMO、ソーシャル、モバイル等に多角展開。2010年に2タイトルを投入
韓国Mgameと株式会社サイバーフロントは、3月30日、韓国ソウル特別市にて記者発表会を開催し、サイバーフロントの育成シミュレーションゲーム「プリンセスメーカー」のオンラインゲームプロジェクトを発表した。2010年中に2本以上のオンラインタイトルを韓国市場に投入する予定としている。ビジネスモデル、日本展開等については未定。
挨拶を行なう「プリンセスメーカー」原作者の赤井孝美氏。サイバーフロントに続き、Mgameとの新しい出会いを歓迎し、「今後が楽しみです」と期待を寄せた |
今回の発表会「ブランドニュープリンセスメーカー」では、「プリンセスメーカー」の版権を持つサイバーフロント関係者のほか、原作者である赤井孝美氏も出席し、「プリンセスメーカー」史上最大規模のプロジェクトの門出を祝うものとなった。
発表内容としては、Mgameが「プリンセスメーカー」のあらゆるオンラインゲーム化権を獲得し、クライアント型やブラウザ型、スマートフォン向け等、複数のプラットフォームに向けて、「プリンセスメーカー」オンラインタイトルをグローバル展開していくというもの。
すべてのオンラインタイトルは赤井氏が監修を行ない、ゲームジャンルは育成シミュレーションにこだわらない。2010年に投入予定のタイトルは、比較的短期間で開発できるブラウザゲーム等のカジュアルなものになる見込みだが、SNSを通じてプレイするソーシャルゲームや、クライアント型のMMORPGの企画も存在するという。
エムゲームのクォン・イヒョン代表は「今回のプリンセスメーカーのオンライン事業はエムゲームの多様なノウハウが集結されるプロジェクトになるでしょう」と抱負を述べ、サイバーフロント藤原三二代表は「『プリンセスメーカー』をどんな国よりもたくさん愛してくれた韓国で『プリンセスメーカー』の新しい歴史が始まることを嬉しくて思う。プリンセンスメーカーが初めて世の中に出た1990年代よりはすべてのものが発達した時代なだけに多様なコンテンツと技術力が加わり新しい感動をプレゼントするゲームになったら良い」と期待を寄せた。
今回の発表会では、残念ながらコンテンツの具体的な話は発表されなかったが、日本市場については前向きに検討を進めているということで、Mgameの日本法人であるエムゲームジャパンを通じて日本でも「プリンセスメーカー」のオンラインタイトルがサービスされる可能性は高い。
韓国から日本のIPを使ったオンラインゲームタイトルが生まれることは珍しいことではないが、育成シミュレーションという違ったジャンルに目を付けたことは注目に値する。果たしてどのようなジャンル、どのような遊び方のオンラインゲームが提供されるのか。新しい発表に注目したいところだ。
今回の発表では、既存のタイトルロゴやイラストの紹介に留まり、新規コンテンツに関係した素材は一切公開されなかった |
http://www.mgame.com/
□エムゲームジャパンのホームページ(日本語)
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(2010年 3月 31日)