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「グランド・セフト・オート オンライン」体験レポート
多彩なジョブ。「GTA」ならではの感触が対戦やレースをさらに面白くさせる
(2013/11/8 00:00)
多彩なジョブ。「GTA」ならではの感触が対戦やレースをさらに面白くさせる
プレーヤーが挑戦していく“ジョブ(ミッション)”はどれも「GTA」ならではの内容だ。デスマッチ・チームデスマッチは戦場の大きさで6~16人参加できる。3チームでの戦いもある。キャラクターレベルで扱える武器がアンロックされるため最初の戦力には差があるが、戦場に落ちている武器を入手すれば条件を満たしていないキャラクターでも使える様になる。
現在はどのキャラクターもレベルが低いためサブマシンガンやショットガンでの戦いとなっているが、これがスナイパーライフルやRPGといった武器が出てくる戦場となったらどうなるかも注目したいところだ。1人が車に乗り戦場を移動し、同乗者が銃を撃ちまくるという戦い方はかなり有効だが、敵のど真ん中に突っ込んだあげく壁に激突し、車ごと蜂の巣になって全員死亡というトホホな状況にもなりやすい。
対戦マップの地形はどこもかなり複雑で、障害物が多い。廃棄物を積み上げた工場や、タンカー、カルト教団のアジトや豪邸など、「GTAV」での記憶が蘇るロスサントスの各所がそのまま戦場になっている。「GTAO」のコンテンツは全て「GTAV」のロスサントスとその周辺のマップをそのまま利用し、そこにアイテムを配置したりして、対戦フィールドとして味付けしている。
レースはスポーツカー・スーパーカーでのストリートレースから、バイクやオフロードカーでのレース、さらにはボートのレース、飛行機レースなど様々なものが用意されている。レース時には乗り物を数種類から選ぶことになる。車とバイクの混合レースの場合は、バイクに乗ったプレーヤーが車に轢かれてしまいチェックポイントから再スタートということもあった。
自転車レースもあるし、銃器が使用可能なレースや、タンクに乗ったデスマッチもある。また、パラシューティングはパラシュートで降下しながらチェックポイントを通過していく。何人ものキャラクターが降下していくという“絵”は本編でなかっただけに新鮮だった。
ミッションは、“ブツ”を奪ったり、車を奪うなど他のプレーヤーと協力してNPC達と戦う協力要素となる。ミッションでは倒されても復活できる“復活ポイント”が設定されており、死んでも生き返ることができるがそのポイントはかなり少なめで、攻略には慎重さも要求される。例えば4人で参加するミッションでも復活ポイントは2という場合には、ミッション中2人までしか復活できず、後は観戦するしかなくなる。生き残った最後の1人が見事ミッションをやり遂げる、といった熱い展開もあった。
ミッションは他のジョブ以上にプレーヤーの性格が出る。逃走用の車のタイヤが破壊され、四苦八苦して運転していると、同乗者がいきなりこちらを見捨ててあっさり後ろの仲間の車に乗り換えてしまい、置いてきぼりを食ったこともあった。わざわざ4人乗りの車を調達する人がいたり、言葉を交わさなくてもお互いが協力することも多い。もちろんボイスチャットにも対応しているので、仲間内でわいわい楽しむ人も多い。
誤解を恐れず言うならば、「GTAO」の魅力は「GTA」ならではの“ゆるさ”によるところが大きい。サブマシンガンでも遠くの敵に当たるし、レースもコンマ1秒を争うよりガンガンぶつかり合って運良く上位入賞ということもある、街中や荒野でガチャガチャと戦い合う、そのちょっといい加減さを感じさせるバランスがいいのである。
やり込むことで得られる報酬が「勝負に勝つためだけのもの」でないところが楽しい。まず欲しいのはアジトとなるアパートであるがこれはかなり高い。車を集められるガレージも欲しいし、高級車や、ヘリなども欲しい。ランクが上がることで服も増えるので、もっともっと着飾らせたい。プレーヤーは「GTAO」での“生活”を充実させるためにゲームに参加していく。このベクトルは、他のゲームのマルチプレイとは異なる、MMORPGのような方向性である。
負けても報酬は手に入るし、ミッションならば協力プレイなので慣れれば大いに貢献できる。「GTAV」はキャラクターを切り替えてしまうと服装が替わってしまったり、なにより主人公3人の個性が強烈すぎて“おしゃれ”の部分で楽しみきれないところがあった。「GTAO」では愛車や武器を含めた、キャラクターカスタマイズにとことんまでこだわっていきたいところだ。
「GTAO」はまだまだ発展していく。本編でも大きな魅力だった「強盗ミッション」も近日実装予定だと言うし、プレーヤーがミッションを作れるようにもなるという。「GTAV」は日本市場でも大きなヒットとなった作品である。オンラインというところでチェックしてない人もいるかもしれないが、ぜひ飛び込んで欲しい。新しい楽しさが待っている。「GTAV」未体験の人にも強くオススメしたい。
(C) 2013 Rockstar Games, Inc.

































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