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日本マイクロソフト、「Surface 2」記者会見発表会を開催

10月25日から発売。「Surface 2」で「Halo: Spartan Assault」の巨大スクリーン出力も披露

10月24日 発表

日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏

 日本マイクロソフトは、Microsoft製タブレット「Surface 2」および「Surface Pro 2」を、一般向けに10月25日、法人向けに11月1日に発売する。価格はSurface 2が44,800円、Surface Pro 2が99,800円から(一般向け)となっている。

 これは10月24日に開催された「Surface 2」、「Surface Pro 2」の記者会見の中で発表されたもの。発表会に登壇した日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏は第2世代「Surface」について「タブレットとPCの両方を兼ね備えている。これまでの資産を継承しながら、生産性の高い仕事ができる“真のタブレット/PC”なのではないか」と紹介した。

 「Surface 2」は、「Surface RT」の後継機となるモデルで、前世代に比べて処理性能は4倍から6倍になっている。グラフィックコアは12から72へと増量し、モニターはフルHD化されている。またUSBはUSB 2.0からUSB 3.0になり、OSはWindows RT 8.1を搭載。Outlookを含むOfficeが標準搭載される。

 「Surface Pro 2」は、「Surface Pro」の後継となるHaswell搭載モデル。Windows 8.1 Proを搭載し、駆動時間は75%アップ。バッテリーが内蔵したキーボード「パワーカバー」(価格、発売日未定)を接続すればさらに50%も駆動時間が持つようになるという。なお共通のプロダクトとして、キックバックスタンドが24度、40度の2段階でスイッチできるようになった。

【各モデルのスペック】

進化した「Type Cover 2」。カラーバリエーションは4色を採用
Microsoft General Manager Surface and Windows Hardware Sales and MarketingのBrian Hall氏
「Halo: Spartan Assault」をスクリーンに出力してプレイするHall氏
「Touch Cover 2」を応用した入力機器でデモが実施された

 またキーボードカバーについても新型となる「Type Cover 2」、「Touch Cover 2」が発表された。「Type Cover 2」は1mmほど薄くなり、バックライトを搭載している。また「驚く程よくなった」というのは「Touch Cover 2」で、センサーの数が80個から1,092個へと格段に増え、押した部分がより確実に捉えられるよう改善されているという。

 なお前世代ではType Coverの方が7対3の割合で売れているため、カラーバリエーションは「Type Cover 2」がシアンブルー、マゼンダピンク、パープル、ブラックの4色で展開される。「Touch Cover 2」はブラックの1色のみ。価格は「Touch Cover 2」が11,980円、「Type Cover 2」が12,980円。

 樋口氏の紹介に引き続き、会場にはMicrosoft General Manager Surface and Windows Hardware Sales and MarketingのBrian Hall氏が登場し、「Surface 2」、「Surface Pro 2」を使ったデモンストレーションを行なった。

 Hall氏は最初に「Surface Pro 2」を取り出し、Surfaceペンを使ってパワーポイントに書き込んだり、映像の編集作業がスムーズに行えることを示した。この時「Surface Pro 2」は有線でのインターネット接続、充電、外部モニター接続が可能になる「ドッキング ステーション」(19,980円、発売日未定)に収められていた。「ドッキング ステーション」を使用することで、外部接続機器との連動がより強固になるというわけだ。

 「Surface 2」では、増量したグラフィックコアのスペックを活かして、「Halo: Spartan Assault」を会場の巨大スクリーンに映してプレイしてみせた。前世代ではなかなか厳しかったであろうデモだが、映像性能が上がった第2世代では巨大スクリーンに出力しても全く違和感なしにスムーズにゲームがプレイできていた。

 このほかHall氏はセンサーが1,092個へと大増量した「Touch Cover 2」について、キーボード以外の使い道を模索していると明かした。開発中の参考デモとして提示されたのは、「Touch Cover 2」を音楽ミキサー用のタッチパネルとして使用するもの。ボタンに対応した音楽の再生、音量の加減、再生/停止などが操作できるようになっており、モニター側でもタッチによって音楽ファイルが移動できるようになっており、タブレット1つで音楽のリミックス作業できるようになっていた。このデモはゲームとは直接関係はなかったが、「Touch Cover 2」の操作入力機器として汎用性の高さが示されたデモであり、ゲームへの応用も何かしらの形で実現できるのではと可能性を感じさせていた。

 なお各モデルや周辺機器の価格は以下の通りとなっている。法人向けモデルについてはOfficeは別途購入の必要があるため、その分割り引かれた価格となっている。

Surface 2

・一般向け(10月25日発売予定)
Surface 2 32GB:44,800円
Surface 2 64GB:54,800円

・法人向け(11月1日発売予定)
Surface 2 32GB:44,800円
Surface 2 64GB:54,800円

Surface Pro 2

・一般向け(10月25日発売予定)
Surface Pro 2 128GB:99,800円
Surface Pro 2 256GB:129,800円
Surface Pro 2 512GB:179,800円(本モデルのみ11月1日発売予定)

・法人向け(11月1日発売予定)
Surface Pro 2 256GB:109,800円
Surface Pro 2 512GB:159,800円

周辺機器

・10月25日発売予定
Type Cover 2 ブラック:12,980円
Type Cover 2 シアン ブルー:12,980円
Type Cover 2 パープル:12,980円
Touch Cover 2 ブラック:11,980 円

・近日発売予定
Type Cover 2 マゼンタ ピンク:12,980円
パワー カバー:価格未定
キーボードカバー用 ワイヤレス アダプター:4,980 円
ドッキング ステーション:19,980 円
カー チャージャー(USB充電ポート付き):5,480 円
Arc touch mouse Surface edition:6,980 円

Hall氏は周辺機器などを見せながらデモンストレーションを行なっていった
第2世代「Surface」の購入者には、SkyDriveとSkypeの無料利用期間が付与される
Skypeでビデオメッセージを送るHall氏。カメラの性能も上昇しているという
第1世代は引き続き販売。「Surface Pro」については、10月25日から12月末まで割引価格で販売される
CMのナレーションを務めたクリス・ペプラーさんがゲストで登場した
記者会見が開催された表参道ヒルズでは、Surfaceジャックも実施される
会場にはタッチ&トライコーナーも設置されていた

(安田俊亮)