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TPSとRTSの華麗な融合「The Bureau: XCOM Declassified」プレビュー
ストラテジックTPSだからこその幅広いゲーム展開
(2013/8/9 16:30)
ストラテジックTPSだからこその幅広いゲーム展開
昨年の「XCOM: Enemy Unknown」はオリジナル「XCOM」のシステムを非常に忠実に現代化したものということで、ターンベースストラテジーならではの面白さにあふれていた。一方で、本作ではそこに、TPSという全く別種の土台を持ち込むことで、またひとつ違ったアプローチでの遊びを可能にしている。
つまり、純粋なストラテジーでは作戦がうまく機能しなければ決して勝てないが、TPSの土台を持つ本作では、少々マズい作戦をとったとしても、プレーヤーの個人的スキルによって、強引に状況を打開することも可能なのだ。
このことが本作の面白さにいっそうの幅を加えている。完璧な作戦で無難な勝利を目指すか、敢えて自分自身を危険にさらしてでも、力づくで敵をねじ伏せるか。後者の戦い方を取る場合は敵の集中射撃によりあっというまに戦闘不能に陥るというリスクはある。しかし、その綱渡りに成功すれば、圧倒的な劣勢も覆せるという、ダイナミックなゲームプレイが展開していくわけだ。
ゲームがある程度進んでいくと、エージェントたちの特殊スキル習得や、エイリアンテクノロジーに基づいた新兵器の獲得によってもさらに遊びの幅が広がっていく。
たとえば妨害スキル「パルスウェーブ」で敵の動きを拘束し、デコイキャラを浮かび上がらせる「ホログラム」で明後日の方向に射撃を誘導しつつ有利な位置に回り込む。そこで敵を中空に持ち上げる「リフト」を叩きこんで、高精度の新型ライフルで撃ちぬく、といった塩梅だ。
このように複数のスキル、攻撃手段を組み合わせた戦い方をすると「コンボボーナス」が発生し、より多くの経験値を獲得できるようだ。そのうち各キャラとも多くのスキルを獲得し個性的に成長していくため、色々な手段を組み合わせ独自のコンボを作り出していくのも楽しいだろう。
プレーヤーの基地となる、創設されたばかりのXCOM基地を歩き回れるのもファンには嬉しいポイント。エージェントの管理やテクノロジーの研究要素など「XCOM」らしいマネジメント要素も存在するようなので、ゲーム全体を通じて戦いの状況もかわり、プレーヤーそれぞれのユニークな体験を楽しめそうだ。よくある1本道のTPS・FPSとは違う体験をしたいというゲーマーにオススメできそうである。
今回は短い時間しかプレイできなかったため本作の全貌を解き明かすには至らなかったが、「XCOM」の名を関する作品としての手応えはしっかりと掴むことができた。製品の発売後、改めてレビューをお届けしたい。


































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