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「ガンダムビルドファイターズ」10月よりテレビ東京系列で放映
歴代「ガンプラ」で戦うTVアニメ。ガンプラ、ゲームとの連動も
(2013/7/2 12:38)
バンダイナムコグループは、ガンダムフロント東京にて発表会を開催した。その中で、サンライズが企画・製作した「機動戦士ガンダム」アニメシリーズ最新作「ガンダムビルドファイターズ」を10月よりテレビ東京系列で放映することを明らかにした。
「ガンプラ」を操作して戦う「ガンプラバトル」。ガンプラを愛するガンプラビルダー(製作者)「イオリ・セイ」と、卓越したガンプラ操縦技術を持つ謎の少年「レイジ」が出会い、コンビを組んで世界大会に挑むというストーリーで展開する。
歴代ガンプラが集う形となり、ガンダムの35周年記念プロジェクトのトップバッターを務める作品となる。ガンプラをテーマにしたアニメとしては、30周年記念でBS11などで放映された「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」に次ぐタイトルとなるが、今回は地上波での放送となる。
冒頭挨拶に立ったバンダイ 代表取締役社長 兼 チーフガンダムオフィサーの上野和典氏は「2014年度は『ガンダム』放映35周年。2015年は『ガンプラ』ができて35周年という節目の年を迎える。この大きな節目において、バンダイナムコグループ各社の総力をあげて新たな展開を用意している」と述べ、最新作「ガンダムビルドファイターズ」を公開した。映像配信や海外への展開などはいろいろ準備中という。「今までに登場したほぼすべてのガンダム作品を網羅した、すべてのガンダムファンに向けた作品」と紹介した。
「ガンダムビルドファイターズ」紹介
続いて、サンライズ 取締役副社長の宮河泰夫氏、プロデューサーの第3スタジオ 小川正和氏が登壇。「ガンダムビルドファイターズ」のプレゼンテーションを行なった。
宮河氏はプロモーション映像を公開した後、「キーワードは『オールガンダム』、『動くガンダム』の2つ。これまでのガンダムアニメになかった、作品の世界観を超えたモビルスーツの共演が実現する。この実現を可能にしたのが『ガンプラ』という存在。本作品ではガンプラがついに動き出す。自分の作ったガンプラを自分で操作でき、他のガンプラとバトルを繰り広げる。まさに1つの夢の具現化といえると思います」と本作を解説。
さらに本作はガンダム35周年、ガンプラ35周年の最初を飾る作品として展開すると述べ、期間中には「『ガンダムUC final episode「虹の彼方に」』、そして富野由悠季監督による新作、さらに「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を随時公開していきたい」とした。
続いて、小川氏より本作の作品概要が語られた。
【ストーリー】
時は近未来。
アニメ作品「機動戦士ガンダム」のプラスチックモデル――通称「ガンプラ」が、1980年代に一大ブームメントを巻き起こしてから早幾年。
今、第2次ガンプラブームと呼ぶべき、新たな波が世界を席巻していた。
その人気を牽引しているのが、「ガンプラバトル」の存在である。
仮想空間のCGなどではなく、製作したガンプラそのものを操作して戦うという、画期的なバトルシステムの登場により、その人気は拡大、毎年、ガンプラバトル世界大会が開催されるまでに至っている。
本編の主人公、イオリ・セイも、ガンプラを愛し、ガンプラバトル世界大会への出場を夢見る、若きガンプラビルダー(製作者)である。
模型店の1人息子ということもあり、高いガンプラ製作能力を持つ彼だが、バトルの操縦には疎く、大会に出場しても初戦敗退を続けていた。そんな彼が、卓越したガンプラ操縦技術を持つ謎の少年、レイジと出会い、コンビを組んで世界大会に挑む!
ガンプラビルダー、セイ。
ガンプラファイター、レイジ。
セイが作って、レイジが戦う。
彼らが、噂のビルドファイターズ!
目指すは、ガンプラバトル世界大会への出場――その優勝だ!
【クレジット】
企画・・・サンライズ
原作・・・矢立 肇、富野由悠季
監督・・・長崎健司
シリーズ構成・・・黒田洋介
キャラクターデザイン・・・大貫健一
キャラクターデザイン協力・・・ヤスダスズヒト
メカニックデザイン・・・大河原邦男、石垣純哉、海老川兼武、寺岡賢司、阿久津潤一(アストレイズ)
企画協力・・・バンダイ ホビー事業部
製作・・・テレビ東京・サンライズ・創通
●登場キャラクター
●「ガンプラバトル」バトルシステム
ガンプラバトルは、バトルシステム上で行なわれる。
作ったガンプラの製作データが納められている「GPベース」とガンプラを、バトルシステムにセットすると、システムから「プラフスキー粒子」と呼ばれる特殊粒子が散布される。
10年前に発明されたこの粒子は、ガンプラの素材となっているプラスチックに反応する性質を持ち、外部から粒子を流体的に操作することができる。
また、粒子変容効果により、ビーム兵器や爆発などのエフェクトが加えられ、その臨場感はリアルのそれに匹敵する。プラフスキー粒子の存在が、動かないガンプラに命を吹き込み、究極のガンプラバトルを可能にしているのだ。
●登場ガンプラ紹介
「ガンプラ」、「ガンダムトライエイジ」、「ガンダムブレイカー」とのコラボ
放映開始にあわせ、バンダイ、バンダイナムコゲームス、バンダイビジュアルなどグループ各社が関連商品を発売する。
バンダイの「ガンプラ」、「ガンダムトライエイジ」、バンダイナムコゲームスの「ガンダムブレイカー」の3つのコンテンツと、「ガンダムビルドファイターズ」の連動も発表された。「君が創った機体が新作アニメに登場!」とキャッチコピーが発表されたが、詳しくは追って公開される予定だ。
●「ガンプラ」はHGで展開。HGAC「オールガンダムプロジェクト」も!
「ガンダムビルドファイターズ」関連では、「ビルドストライクガンダム」。「ザクアメイジング」などが劇中に登場する形でプラモデル化。さらにカスタムパーツとして「ビルドブースター」、「アメイジングブースター」などの「ビルドカスタム」シリーズも展開する。
第1弾はHG「1/144 ビルドストライクガンダム フルパッケージ」で、10月上旬発売予定。価格は1,470円。「ビルドカスタム」第1弾はHG「1/144 ビルドブースター」で同じく10月上旬、価格は525円で発売される。「ザクアメイジング」、「アメイジングブースター」も10月発売予定。「ガンダムX魔王」は11月発売予定。
・HGAC「オールガンダムプロジェクト」
さらに、HGACシリーズでは「オールガンダムプロジェクト」も始動する。歴代主役級「ガンダム」機体を共通フォーマット(基本パーツ構成の統一、新型ポリキャップの採用、ポジション最適化、パーツ互換性向上、グリップサイズ統一による武器互換)にて、作りやすさと互換性を追及したシリーズ展開を予定。
第1弾はHGAC「1/144ウイングガンダム」が9月に1,575円で発売される。その後「ガンダムダブルエックス」、「ヴィクトリーガンダム」、「ガンダムF91」、「V2ガンダム」と続いてリリースされる。
●ファン第1号・SKE48 松井玲奈さん登場のトークセッション
トークセッションでは、ガンプラビルダーズワールドカップ 2012 日本大会決勝戦プレゼンターでもあったSKE48 松井玲奈さんが登壇。
「ガンダムSEED」、「SEED DESTINY」が大好きという松井さん。もともとアニメ好きだった流れで見始めたという彼女は、ストーリー、モビルスーツ、キャラクターと、気付いたらどっぷりハマっていたという。
お気に入りの機体は「ストライクルージュ」と「バスターガンダム」。「ストライクルージュ」はピンクのカラーが女子的にはかわいいそうで、「バスターガンダム」は松井さんお気に入りの「ディアッカ」が搭乗しているということで、キャラとMS両方が好みだそうだ。
ガンプラに関しては、「よく作っていて、お家にもたくさん飾っていますね。きっかけは「『ファーストガンダム』を頂いて作ってみたんですが、実際に自分で組み立てていって、形ができてくると楽しいですし、パッケージに描いてあるポーズを自分で動かして取らせてあげて写真を撮るのもすごく楽しい」と教えてくれた。
「ガンダムビルドファイターズ」に関しては「『オールガンダム』というところが1番気になります。作品の垣根を越えて、たくさんの機体が見られるのがとても楽しみです」、「ガンプラが動き出すのは夢があることですし、今までとは違うガンプラならではの展開もあると思うので、すごく期待しています」とコメントしていた。
アニメでは「いろんなシリーズの『ザク』を見てみたい。どれが1番強いのか、どれが1番かっこいいのか見てみたい」という。「今回は戦争がテーマになっていないので、その中で少年少女がどのような成長をしていくのか、今までと違った成長の過程の物語が描かれていくところがすごく気になっています」と期待を述べた。
ファン第1号ということで、松井さんには川口名人ことバンダイ ホビー事業部 川口克己氏よりHG 1/144「ビルドストライクガンダム Ver. 松井玲奈カラーリング」、MG 1/100スペシャル「ストライクルージュ Ver.松井玲奈イメージ」が贈呈された。
●「ガンダムトライエイジ」
バンダイの「ガンダムトライエイジ ビルドエムエス」では、10月より「ガンダムビルドファイターズ」が参戦する。「ビルドストライクガンダム」、「ザクアメイジング」が登場。連動新ゲームモードも導入される。
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