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【E3 2013】ローマ好き垂涎のシネマティックアクション「Ryse: Son of Rome」プレビュー
120種類もの“処刑”アクション。ローマ軍の戦術も次世代パワーで克明描写。コロセウムでの剣闘マルチプレイも?
(2013/6/15 00:00)
Microsoftブースにてプレイアブル出展されていたXbox Oneのローンチタイトル「Ryse: Sun of Rome」。開発を担当するCrytekの手により最新エンジンCryEngine 3を駆使し、次世代感溢れる映像でローマ時代の戦争をシネマティックに楽しめるアクションゲームへと仕上がっている。
現場では本作を試遊できたほか、本作のプロデューサーを務めるCrytekのPeter Gornstein氏らからのプレゼンテーションにて注目の要素が続々と明らかになったのでレポートしよう。
次世代技術で大迫力の戦場体験。Smartglassを使ったクールな機能も!
本作はローマ帝国の軍人、マリウス・ティトゥスのブリタニア戦役における活躍を描くアクションゲームだ。トレイラームービーやプレイアブル公開されていたのはドーバー地方への上陸作戦を描いたもので、ガレー船で軍団が上陸、敵の投石器や弓で味方が次々に倒れていくさまはまるでハリウッド映画「プライベート・ライアン」におけるオマハ・ビーチ上陸シーンのようだ。
次世代感溢れる映像はCryEngine 3によるもの。フォトリアルなレンダリング、詳細なフェイシャルアニメーションで人物の表情も克明に描写しつつ、物理エンジンを用いた大スケールの破壊表現も組み込んで、一種、次世代ゲーム向け技術のショウケースのようなタイトルでもある。
ゲームとしては古代の戦争の“肉薄性”にフォーカス。単純に剣を振り回すと、敵はスウェーバックや屈む動きでこちらの攻撃を上手にかわすなど剣闘アクションとして多彩な動きが見られる。盾を使って敵の攻撃を跳ね返す「ディフレクト」というアクションで、攻撃の主導権を握ることが勝利へのカギだ。
敵に一定のダメージを与えて有利な状況になると、指定されたボタンを押していくことで敵を撃破できる“Execution(処刑)”アクションが発動。一種のQTE(クイック・タイム・イベント)だが、ワンパターンなものではなく状況に応じて様々に変化するようになっており、なんとそのバリエーションは120種類も用意されているとのこと。全バリエーションを発動させることがゲーム全体を通じての実績要素ともなっている。
Smartglassでのタブレット・スマートフォン連動機能にも注目だ。サブ画面にはゲーム進行度がリアルタイムに表示されるほか、フレンドがどこまでゲームを進めたかのチェックも可能。加えてXbox Oneの「Game DVR」機能により、ゲームのハイライトが自動的に録画・共有されるのだ。処刑アクションで格好よく敵を撃破したシーンなど、自分のプレイを簡単に見せびらかせるというわけだ。
ローマ軍の様々な戦術を再現の上、コロセウム&剣闘要素も登場でローマファン垂涎
本作のゲーム中では、ローマ軍ならではの戦術要素も見ることができる。プレイアブルだった範囲だけでも、盾を掲げるテストゥド隊列、ピルム(投槍)の一斉投擲、大量の敵に囲まれた際に弓兵の援護射撃を命令するなど、単なる剣闘アクションだけに終始しない点が面白い。
このあたり、CrytekのPeter Gornstein氏によればゲームの先々ではさらに様々なローマ軍の戦術が描写されるとのこと。例えばローマ軍は様々な攻城兵器を活用したことでも知られるが、そのあたりがゲームで楽しめることも大いに期待できそうだ。なお、プレゼンテーション中にSmartglassの画面に「Strategy」という気になる名称のボタンがあったが、詳細は明かされなかった。これもゲーム中の戦術要素に関係があるのだろうか?
プレゼンテーションではマルチプレイ要素の存在にもチラリと触れられた。具体的な内容は語られなかったが、少なくともマルチプレイでは、ローマの巨大なコロセウムが登場すること、プレーヤーが扱うヒーローはグラディエイター(剣闘士)と呼ばれることが明らかになった。様々な仕掛けが施された剣闘試合のような様式にになるのだろうか?
また、キャラクターカスタマイズ面ではスキルのアップグレードや装備のカスタマイズといった成長要素も盛り込まれるようだ。
ローマ軍の戦闘描写に加え、映画「グラディエイター」、「ベン・ハー」、「スパルタカス」のような剣闘体験も期待できるかもしれないとなれば、ローマ好きなら垂涎のタイトルになることは間違いない。本作が楽しめるのはXbox Oneのみ。いまからローンチが楽しみだ。