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【E3 2013】PlayStation Cameraタイトル「The PlayRoom」

PlayStation CameraとDUALSHOCK 4による新感覚の遊びを体験!

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 E3 2013におけるSony Computer Entertainment Americaのプレスカンファレンスでは、プレイステーション 4が発表されたものの、周辺機器カメラであるPlayStation Cameraの具体的な使用方法が紹介されなかった。

 ブースにもPlayStation Cameraを使用したタイトルは存在せず、今後の発表に期待するか……と考えていたところ、メディア取材用の展示室にPlayStation CameraとDUALSHOCK 4を使用するタイトル「The PlayRoom」が置いてあった。

 「The PlayRoom」はゲームというよりは、PlayStation CameraとDUALSHOCK 4を使った遊具といった印象が強い。とは言え、PlayStation CameraとDUALSHOCK 4を使って何ができるのか、どのような体験が待っているかを知るには手っ取り早いタイトルとなっている。

【The PlayRoom】

DUALSHOCK 4から生まれたミニロボットとわらわらと戯れる

DUALSHOCK 4
メニュー画面はDUALSHOCK 4の上に光が放たれるように表示される
ミニロボットが「ワー」とわらわら出てくる。無表情だがかわいげがある

 「The PlayRoom」は、PlayStation Cameraでプレーヤー自身を画面に映し、DUALSHOCK 4のライトバー部分を認識させて遊ぶというもの。DUALSHOCK 4には頭部分にライトバーがあるので、通常の感覚で持てばPlayStation Cameraが反応してくれる。

 DUALSHOCK 4を操作するとちょうどDUALSHOCK 4の上部にホログラムのようなメニュー画面が立ち上がり、タッチパネルを横にスライドさせることでメニューを回して選択できる。メニュー画面の位置はDUALSHOCK 4の動きと連動しており、手元のブレや動きに滑らかについてくるので、タッチパネルから光が放たれているような感覚を味わうことができる。

 実際にプレイできたのは、小型のロボットをDUALSHOCK 4から出したり、引っ込めたりできるというもの。DUALSHOCK 4のタッチパネル部分を手前から奥にスライドさせれば、手裏剣のように小型のロボットが画面にポンポンと出てくる。彼らはDUALSHOCK 4の中に住んでいるという設定のようで、DUALSHOCK 4の方向や角度に合わせてライトバーから「ワー」と飛び出してくる。

 出てきたロボットはかなり大量な数になり、手を差し伸べればわらわらと集まってくるほか、彼らに当たるように、もうすこし乱暴に手や足をぶんぶん振り回せばやはり「ワー」という声を上げて倒れたり吹き飛んだりする。手を振るとこちらに向かって手を振り返してくれて、これがかなりかわいい。

 ロボットたちは出すだけではなく、引っ込めることもできる。方法はタッチパネルを両手の親指で押さえるようにするというもので、DUALSHOCK 4が掃除機のようになりエフェクトが発生し、ライトバー部分から吸い込むことができる。

 吸い込んだ状態からまた飛び出させることもできるが、画面を切り替えるとDUALSHOCK 4の中にロボットたちがワラワラといる状態を見られる。ロボットは中で大人しくしているかというと、DUALSHOCK 4の動きに翻弄されて、バランスを取るのに必死な様子が映し出される。

 DUALSHOCK 4を滅茶苦茶に振り回せばロボットも滅茶苦茶に振り回され、カメラに向かってベチャっと張り付く者もいる。なおこの画面はDUALSHOCK 4の中身を模しているので、天井にはボタンや十字キーが表示されている。これらを押すと対応した場所から色付きのライトが光り、SEも鳴って往年のディスコのような雰囲気になる。

 またライトバーを隠せば照明が落ち、タッチパネルを押し込めば明度の高い照明が点灯する。照明を付けると驚き気味に「ハー!」と照明の方を向くなど、いちいち反応してくれるのが触っていても見ていても楽しい。

 なお専用のアプリにも対応しており、スマートフォンやタブレットで自由に描いた絵をスライドで送り出すと、絵が立体になって画面の中に投げ込まれる。立体を使ってロボットが戯れる姿も見ることができる。

出したり、吸ったり、ダンスさせたりと、ロボットと戯れているうちにすっかり癒されている自分に気づく

体を歪ませてステージも歪む! ぐにゃぐにゃホッケーゲーム

 もう1つ見られたのは、2人で対戦するホッケーゲームのようなもの。基本的には縦のみ移動する棒を操作して、自陣のゴールを守りながら球を弾いて相手のゴールを狙う。

 棒の操作はタッチパネルを手前、奥と移動することで可能になっているが、このミニゲームの最大の特徴は、フィールド自体を歪ませられるということにある。つまり、DUALSHOCK 4自体を様々な方向にねじることで、壁を歪ませて球の反射方向やフィールドの形状そのものをグニャグニャと変えていけるということだ。

 コントローラー自体のひねり、そしてタッチパネルのスライドと2つの側面を持った操作によって、プレーヤー自身の体をも歪ませつつ、かつ手元にも集中しなくてはならないという不可思議な状態にゲームは突入していく。このゲーム、大人も相当はしゃぐこと必至なので、その様子を見ているだけでもかなり楽しい体験になる。

 ちなみに、「The PlayRoom」は開発中タイトルということで、正式な発表はまだまだ先になりそうだ。PS4の発売とともに、どのような遊びが見られるのか、今後に期待していきたい。

ステージはコントローラーの動きに合わせてグニャっと変化していく

(安田俊亮)