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タイトー、新製品商談会を開催
「グルーヴコースター」AC版はさらに完成度高まる!
(2013/5/30 21:20)
タイトーは、5月30日、同社において新製品商談会を開催した。「グルーヴコースター(アーケード版)」をメインに、NESiCAxLiveのタイトルを展示。オペレーターやメディアが会場につめかけた。
「グルーヴコースター (アーケード版)」:2013年稼動予定
今回4台を出展していた「グルーヴコースター (アーケード版)」。「ジャパン アミューズメント エキスポ 2013」で初お披露目の後、各地でロケテストを展開し、最新版となる「対戦モード」を導入したバージョンが出展されていた。最新版の筐体は、コントローラー部左右のパネル部分にLEDが仕込まれ、さらに派手に光るようになっていた。
白石プロデューサーにより、本作の稼動当初は60曲以上、そして稼動後は1年で150曲以上の追加楽曲を配信することが明らかにされ、さらに対戦モードに関してのプレゼンテーションが行なわれた。
対戦モードは、2~4人までが参加でき、プレイ難度はそれぞれが変更可能。実際にプレイデモが行なわれたが、順位を示すアバターが、プレーヤーのマーカーの後ろに連なる形で表示され、順位が入れ替わると即座に並びを変えるという形で表示されていた。
「タイトーのものづくりが大きく変わる」力の入ったプレゼンテーションも
また、発表会には同社取締役 ON!AIR事業部長 兼 AG事業本部長 庄司顕仁氏がプレゼンに登壇。「グルーヴコースター(アーケード版)」を例にとり、AG事業本部のこれからについてをアピールした。
庄司氏はまず、「ReBORN and ReBOOST 再誕し、加速する」というスローガンを掲げ、「タイトーのものづくりが大きく変わる」点を強調。新たな開発手法として「お客様を科学する」……徹底的に分析し、「どのようなものが望まれているか、製品はどうあるべきか」を論理的に組み立て、新たな価値を創造するという「だれに、なにを、どのように提供するか」を組み上げていく手法をとっていくと語った。
・客層の分析
「グルーヴコースター(アーケード版)」では、iPhoneなどでリリースされてきたものをアーケード版でリリースしようというプランを実行するにあたり、まず、現在「音ゲーをゲームセンターで楽しんでいる」ユーザーと、「楽しめていない」ユーザーがいることに注目。何を楽しんで、何を不満に思っているのかを議論し、現在の音ゲーユーザー像を絞り込んだ。さらに、新たなユーザーの取り込みのため、本作で狙うべき客層の絞込みを行なった。
次に、会議室で作り上げたプランを検証すべく、そのようなユーザーが本当にいるのか? を実際のロケーションで観察。多数の店舗に足を運び、想定ユーザーがいることを確認。新規ユーザーとして十分な規模の潜在ユーザーがいる手ごたえをつかんだ。
さらに、そもそもゲームセンターに足を運ばないユーザーに対し、インターネットを使ってリサーチをかけ、そちらでの潜在ユーザーの存在を確認するとともに、店舗来訪の阻害要因を分析、対策を立てた。
そして、音ゲーに触れてきているユーザーを年代別に区分し、それぞれがどんな音ゲーを触れてきたのかの体験史を調査。最終的にグループインタビューやプロトタイプの試遊を複数行なう中で、ユーザー像を深堀りし、それらを元に、ユーザーがどんな欲求を持っているのかを絞り込み、それに応える形の製品コンセプトを立案した。ここまでに半年以上の期間を要したという。
・製品コンセプトの具現化
次に、「グルーヴコースター」がなぜ高い評価を得ているのか? 何が面白いのか? を構造的に分析した。音楽がいいのか? 操作感がいいのか? インターフェイスがいいのか? ゲームの要素を分解し、さらにどの組み合わせが新しい体験になっていたのかを調査。その上で、ユーザーニーズを重ねてアーケード向けにコンセプトを再構築した。
筐体自体のデザインも、初期からのデザインスケッチを公開し、「ユーザーをひきつけるための魅力」と、「オペレーションを行ないやすくするための改良・改善」を取り込み、没入感のあるプレイ体験と、コンパクトな設置を両立するものを作り上げた。大きく見える筐体だが、大きく見えるのはデザイン上の工夫で、現状店舗にあるものよりは小さくできているという。具体的には800×1,255×2,144mm(横×奥行×高さ)となっている。
さらに、複数の期間にわたってロケテストを実施。これまでタイトーでは比較的短時間でのテストが多かったが、本作ではすでに初お披露目から半年間ほどの期間テストを行ない、ユーザーはもとより、オペレーターからもヒアリングを行なうことで、改善を繰り返したという。実はこの間でゲームバランスだけではなく、ゲームの内容も1度大きく再構築することになったという。それほど徹底的なテストを行なってきたというわけだ。
・マーケティングによるさらなる客層の確保と、長期インカムの維持、向上プラン
庄司氏は、続いて、アーケードゲームで重要となる、リリース前~後のプランも披露した。
新規客層の確保に関しては、これまで各種イベント(ニコニコ超会議)への出展や、インターネット番組の配信、スマートフォン版との連動により、普段ゲームセンターに行かない層へのアピール、誘導を行なってきたことを述べた。
稼動後は、定期的なアップデート、そしてメーカー主導の各種キャンペーン、イベントの実施。さらに、店舗主導イベントの各種支援(支援キットの配布など)を挙げた。スクウェア・エニックスブランドだが、「LOAD of VERMILION」や「ガンスリンガーストラトス」などの店舗イベント支援キットなどの実績ノウハウを生かし、店舗運営をサポートするとした。
庄司氏は、今後のタイトー製品すべてに、このような製品ポリシーを適用していくことを強調し、プレゼンを締めくくった。
NESiCAxLiveは5タイトルがプレイアブル出展
「CHAOS CODE ~New Sign of Catastrophe~」が6月6日より稼働する「NESiCAxLive」タイトルは、今後のラインナップとして以下のタイトルが予定されていた。
タイトル | メーカー |
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THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX for NESiCAxLive(仮) | SNKプレイモア |
スカルガールズ for NESiCAxLive(仮) | エムツー |
斑鳩 for NESiCAxLive | トレジャー |
3Dコスプレ麻雀 | テックアーツ/ホビボックス |
エレベーターアクション | タイトー |
スペランカーfor NESiCAxLive | エムツー |
Do Not Fall | XPEC Entertainment |
ラスタンサーガ | タイトー |
会場では、「スペランカーfor NESiCAxLive」、「CHAOS CODE ~New Sign of Catastrophe~」、「斑鳩 for NESiCAxLive」、「Do Not Fall」、「THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX for NESiCAxLive(仮)」が試遊できる状態となっていた。また、「スカルガールズ for NESiCAxLive(仮)」のプロモーション映像が上映されていた。
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