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発売直前! 「トゥームレイダー」体験レポート
隠された日本の歴史に迫る、最強最高のトレジャーハンティング!
(2013/4/19 00:00)
プレイステーション 3/Xbox 360/Windows用サバイバルアクション「トゥームレイダー」が来週、4月25日についに発売される。これまでのシリーズでの主人公“ララ・クロフト”のキャラクター像を一新させ、アクションゲーム、トレジャーハンターゲームとして現在の最新技術で“新生”させた意欲作である。
本作は弊誌でも様々なニュースをお伝えし、ファーストインプレッションで開発者の言葉と共に序盤の展開を詳しく取り上げてきたが、発売1週間前ということで、さらに深く掘り下げて体験レポートをお届けしたい。これまであまり触れてこなかったBGMと演出がもたらすララとの一体感と、“サバイバル”の没入感といった要素を改めて取り上げたい。
エキサイティングに、没入感たっぷりに、のめりこんで「トレジャーハンティング」を行なえる本作は、この春、ぜひ注目して欲しいタイトルである。より具体的なスキルや武器のディテール、“宝探し”の楽しさを実感させる探索要素、そして日本語音声がもたらす物語の感触といったところも紹介したい。
ララの苦難を強調しプレーヤーの心を後押しする音楽とカメラワーク
まず、BGMと演出に焦点を当てていきたい。本作は突如嵐に巻き込まれ、船が真っぷたつに裂け、ララが海に投げ出されるというショッキングなシーンから始まる。何とか島に漂着するが、次の瞬間何者かに襲われ、ララは洞窟の中の天井からつり下げられている自分を発見する。何らかの儀式で、自分は生け贄にされようとしているのだ。
めまぐるしく場面が変わる中、BGMも変わっていく。嵐に遭う直前は、重厚な冒険を予感させるテーマ曲で始まるが、嵐に船が飲み込まれそこから島に漂着するシーンに続くところでは、激しい波の音から徐々にBGMの音量が上がっていく。そして生け贄にされるシーンへ急展開するのに合わせて、一気にホラーテイストの音楽が流れる。曲調そのものはゆっくりだが、単調な音と、定期的に高くなる音が混じり合い不安をあおりたてる。
不安な音楽が鳴り響く中、邪悪なにおいのする祭壇や生け贄として捧げられる人物を目にしながら洞窟を進んでいく。ララは生け贄になる運命からは逃げ出せたが、いつまた謎の敵にそこに戻されるかわからない。音楽映像共に完全にホラー映画の手法だ。
ここから崩れゆく洞窟を脱出するときは一気に曲調が変わる。ゆっくりしたリズムからスピード感のあるものに変わるのと同じタイミングで洞窟の崩壊が加速する。そして間一髪逃れたララの前に、沈みゆく太陽に照らされた大海原と、いくつもの沈没船。静かな曲調のメインテーマに、ゲームタイトルのロゴが浮かび上がる。
「トゥームレイダー」は映画的演出をふんだんに取り入れた作品だ。BGMはそれほど強く主張しないが、場面が変わるごとに効果的に挿入され、ピンチの時などは音楽が強調されプレーヤーの危機感をあおり立てる。プレーヤーとララの一体感を増す大事なスパイスとなっている。
次にカメラワークとしては、洞窟などの狭い場所ではグッとカメラがララに寄るのがいい。視界が急に狭くなり、洞窟の質量に圧迫されそうな、閉所恐怖症に近い気持ちをもたらす。また、反対に崩れていく地形を駆け抜ける場面は引き気味の視点になる。この時はララの周りの地形がどんどん変わっていくことがわかって恐怖心が増す。
「トゥームレイダー」は複雑な地形で激しいアクションを行なうが、カメラがめり込んでしまったり、引っかかったりすることがない。これはスタッフの力を入れた調整のおかげだろう。また崩れる岩場を走破するときや、突起につかまりながら壁を移動しているときなどは次の足場が視界に入るようにアングルが変わる。プレイしやすさを考えたカメラワークにも注目だ。
生存者としての本能を覚醒させろ! スキルや武器の強化で広がる冒険
今作は「弓」が重要な武器となっている。弓は射撃時に音がしないため、暗殺に最適だ。敵はララを認識していない時は油断している。敵をしばらく観察していると1人になることがある。弓はまた敵の背後に回って、敵の首を締め付けるのにも使える。
ただ弓は十分な威力を発揮させるには引き絞らなければならないため、射撃までに時間がかかる。敵に囲まれたときは連射力に優れた拳銃の方が強い。さらにアサルトライフルなどゲームが進むと多彩な武器が登場する。これらの武器は、キャンプで倒した動物や、アイテムボックスから得られる素材を使って強化ができる。射撃レートを向上させたり、威力を上げたり、反動を抑えるなどができ、戦闘が有利になる。
またキャンプでは経験値を使ってスキルの取得ができる。スキルには「サバイバー」、「ハンター」、「ファイター」の3つのカテゴリーがあり、こちらも冒険を有利にしてくれる。サバイバーは敵を倒したり、野生動物を狩ると得られる素材を増やせる。ハンターは弓の威力を上げたり、持ち運べる弾薬を増やしていける。ファイターはピッケルを使った近接攻撃を強化するなど戦闘能力を強化できる。
スキルの取得にはレベルアップ時に得られるスキルポイントが必要だ。自分のプレイスタイルに合わせどのスキルが有効かを考えていかなくてはならない。また、上位のスキルはある程度各カテゴリーのスキルを取らないとアンロックされない。1つのカテゴリーだけにこだわるのではない、幅のあるスキル取得を考えていきたい。