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「リネージュ2」アップデート「Chapter3 Liberation」先行体験

「覚醒クラス」が34職に。圧倒的な強さを誇る風竜「リンドビオル」とも対戦

4月23日 実装予定

 エヌシージャパンは、Windows用MMORPG「リネージュ2」において、4月23日に大規模アップデート「Chapter3 Liberation」を実装する。

 本アップデートでは大きくは「覚醒クラス」が「覚醒特化クラス」として34職へと拡大され、風竜「リンドビオル」の襲来、狩場のリニューアルなどが行なわれる。

 今回は本作のプロダクトマネージャーである合田真二氏に導いていただきながら、アップデート前に新要素に触れることができたので、インプレッションと共に新要素の内容をお届けしたい。

クラスにバリエーションが生まれる新設「覚醒特化クラス」を体験

「リネージュ2」プロダクトマネージャー 合田真二氏
「ウィン アルカナロード」
「フェオ ミスティック ミューズ」

 「覚醒特化クラス」とはLv85以上のキャラクターがクエストを受けることで転職できるクラスだ。「覚醒クラス」自体は以前のアップデートで既に追加されていたが、3次職が35クラスあるのに対し、「覚醒クラス」は8クラスしかなく、ユーザーからは「『リネージュ2』の特徴であるキャラクターの個性が失われてしまう」という意見が寄せられていたという。アップデートはこうしたユーザーの声に応えたもので、これを拡大した「覚醒特化クラス」は実に34クラスがラインナップされている。

 今回の先行体験では、サマナー系のクラスの「ウィン アルカナロード」と、ウィザード系のクラスの「フェオ ミスティック ミューズ」を体験することができた。

 「ウィン アルカナロード」はサマナー系のクラスの中でも攻撃速度に特化した「キャット」の召喚獣を操るクラスだ。「アルカナロード」が扱う「キャット」より能力が優れており、見た目も額に傷が入っていたりと、歴戦の戦士といった凛々しさを感じる。

 なお使用スキルによって攻撃パターンなどが異なる3タイプの「キャット」召喚獣から2体まで同時に召喚できるので、自分のプレイスタイルにあった組み合わせを探すといいだろう。クラス固有のスキルとしては、30分間召喚獣の攻撃速度を向上させる「ファイナル サーヴィター ヘイスト」というスキルが使える。

 「キャット」は2頭身のネコのキャラクターとなっており、プレイでは戦士の様なネコや王冠を身につけた女王の様なネコの召喚獣を見ることができた。小さなネコの召喚獣が必死にジャンプしながら体を攻撃するのは可愛らしく、見ていると狩りですさんだ心を優しく癒してくれそうに感じた。性能もかなり高めのようで、弱いモンスターなら殲滅できるような力を見せていた。

 「フェオ ミスティック ミューズ」はウィザード系列の中でも魔法の詠唱速度に特化したクラスだ。スキルの再使用時間が短くなる「グランド マジシャンズ」という固有のパッシブスキルを持っており、短時間に何度もスキルを使用できる連射性能が高いクラスになっている。また「エレメンタルバスター」という4大元素の力を爆発させて、単体の対象に大ダメージを与えるスキルも持っている。

 こちらのクラスも実際に使用してみたが、特に「エレメンタルバスター」の与ダメージが大きく、攻撃に特化したクラスに感じた。「グランド マジシャンズ」の効果もあり、スキルを連発できるが、その分MPも大量に消費するので押し引きを見極めて使用する必要がありそうだ。今回は体験できなかったがPvPでも高い攻撃性能を生かせば活躍できそうなクラスだろう。

【スクリーンショット】
「ウィン アルカナロード」では凛々しくなった「キャット」と一緒に戦うことができる
「フェオ ミスティック ミューズ」の「エレメンタルバスター」は属性ごとにエフェクトが異なる。どのエフェクトも非常に派手なのでぜひ見てみて欲しい

高レベル向けの新狩場が追加。既存の狩場にリニューアルも実施

リニューアルされた「国立墓地」。アクティブのモンスターが居らず、リンクもしないためソロプレイでも苦戦せずに戦うことができそうだ
「略奪者の分かれ道」では様々な種類の「ネルバオーク」が登場する

 今回のアップデートでは新狩場の追加や、一部狩場のリニューアルも行なわれた。

 レベル50台を対象とした狩場だった「国立墓地」がリニューアルされ、レベル97以上のソロプレイ向けの狩場にリニューアルされた。これまでは、このレベル帯のソロプレイに適した狩場は1カ所しかなく、ユーザーからは「高レベル向けの狩場を増やして欲しい」という要望が寄せられていたのだという。今回の狩場リニューアルはそんなユーザーの声に応えたものだ。

 実際にプレイしてみたところ、この狩場に出現するモンスターは全てノンアクティブで、他のモンスターとリンクして攻撃を仕掛けてくることもなかったので、かなり簡単に狩りができた。また狩場もかなり広く、多くのプレーヤーが集まってもモンスターの取り合いになるような事はあまり心配しなくても良さそうだ。合田氏によると「例えばパーティメンバーを募集している間に狩りを行ったり、深夜などプレーヤーが少ない時間帯に狩りをするという用途に向いていると思います」という。

 新規の狩場「略奪者の分かれ道」は、Lv99のキャラクターのパーティ向けの狩場で、超上級者がターゲットだという。この狩場は強力なモンスターを1体ずつ倒していく「単体狩り」に適した狩場だという。モンスターには「ネルバオーク」が出現するのだが、アクティブな上、「同族意識」を持っているので周囲に気をつけながら戦わないと多くのモンスターに囲まれてしまうことになる。

 狩場には「臨時監獄」という一角があり、普段は鍵がかかっていて中に入ることはできないのだが、このエリアに出現する「ネルバオーク」を倒していると「鍵」が入手でき、それを使用すると扉を開け中に入ることができる。合田氏によると「あくまで体感ですが500体程度に1本位落とします」と話していたので参考にしていただきたい。

 「臨時監獄」を開けると中にドワーフの商人が囚われており、合田氏曰く“超低確率”で最強装備を作成するための素材「ダークアイデオス強化石」というアイテムが入手できる。しかし運が悪いとこの商人がモンスターに変化し、話しかけたプレーヤーは攻撃されてしまう。筆者はLv99のキャラクターで体験していたのだが、一撃でこのモンスターに倒されてしまった。合田氏は「パーティメンバーに無敵スキルをかけてもらえれば攻撃に耐えることができます」とアドバイスをしてくれた。

 新規狩場の「混沌の地」はLv99のキャラクターのパーティ向けの狩場だ。特に複数の敵を一部に誘導し、一気にまとめて攻撃する「範囲狩り」に向いた狩場だという。というのも、かなり狭い範囲内に大量のモンスターが集中して出現する上、出現するモンスターは槍攻撃に弱いという属性を持っている。槍を使った範囲攻撃で倒してくださいと言わんばかりの特徴を持った狩場だ。

 更にこの狩場には「魂」という新たな仕掛けが設置されている。フィールドには緑、赤、青の魂と、「血を盛った魂」という4種類の魂が設置されており、それぞれに固有の効果がある。緑の魂を破壊すると周囲に居るモンスターを吸い寄せる効果があり、赤の魂は「セロブ」、「ビックロブル」というモンスターが、青の魂は「カオスホーン」というモンスターが召喚される。この狩場のモンスターは全てアクティブなので、迂闊に近づくと多くのモンスターに囲まれてしまうが、これらの魂を使えば比較的簡単に狩りができそうだ。また「血を盛った魂」を破壊するとHPが回復する効果などがあるので、こちらも上手く使うとよりスムーズに借りが進められそうだ。

【スクリーンショット】
「略奪者の分かれ道」の中には「臨時監獄」という一角がある。鍵を拾うと中にいる商人を助けることができ、低い確率で貴重なアイテム「ダークアイデオス強化石」を入手できる。体験プレイでは残念ながら倒されてしまった
「混沌の地」は大量のアクティブモンスターが配置されている。槍の攻撃に弱いので槍を使った範囲攻撃で一掃しよう
「混沌の地」には様々な色の「魂」が配置されている。上手く使えば効率的に狩りが進められるだろう

プレーヤー達の結集が必須。風竜「リンドビオル」が降臨

「犠牲の祭壇」というエリアからワープすることで風竜「リンドビオル」と戦える
「リンドビオル」を地上に引きずりおろすには「発電装置」に120回充電を行なわなければならない
「リンドビオル」との戦闘は全部で6つのフェーズに分かれている

 アップデートでは、「アンタラス」、「ヴァラカス」に続く3体目の竜、風竜「リンドビオル」が「アデン」の地に降臨する。「リンドビオル」はレベル99以上のキャラクター向けのレイドボスで、最大112人のプレーヤーで討伐するモンスターだ。

 先日開催された「エヌシージャパン ユーザー感謝祭2013」でも発表されたが、「リンドビオル」戦は「防衛戦」、「地上戦」、「空中戦」、「地上戦」、「空中戦」、「地上戦」と6つのフェーズで段階的に戦っていく。

 「防衛戦」は戦闘フィールドの4カ所に設置されている「発電装置」という砲台に充電を行なうフェーズとなっており、4カ所で合計120回充電を行うと次のフェーズ「地上戦」に移行する。

 本来であれば100人規模のプレーヤーで戦うボスだが、先行体験では筆者と運営チームのメンバーの合計5人で挑むことになった。まずは「発電装置」に充電を行なうのだが、充電には10秒程度の時間が必要で、連続して充電をし続けることはできなかった。

 また10回充電する毎に妨害として「リンドビオル」の部下モンスター「リンドラゴ」が出現するので、充電をするプレーヤーと「リンドラゴ」を倒すプレーヤーと役割分担をする必要がありそうだ。更に「リンドビオル」も直接空中から攻撃を浴びせてくる。この攻撃に筆者はあっさりと倒されてしまい、次のフェーズに移行することはできなかった。

 「エヌシージャパン ユーザー感謝祭2013」で行なわれたイベントで60名のプレーヤーが「リンドビオル」に挑戦した際も、20分をかけても「リンドビオル」のHPをほとんど削ることができなかったので、最大人数の112人で挑戦しなければ討伐はかなり難しいのだと予想する。

 なお「リンドビオル」の討伐に成功すると低確率で「リンドビオルイヤリング」、「リンドビオルスラッシャー」、「リンドビオルカッター」という非常に強力アクセサリーや武器をドロップする。武器は最初破片の状態でドロップし強化できるのだが、破片状態でも武器として装備可能で、その状態でも「ヘリオス武器」の2倍以上のダメージが与えられる性能を持っている。

 エヌシージャパンでは、4月20日と21日に「Chapter3 Liberation」の先行体験会を予定している。それぞれ愛知県と滋賀県で開催されるので、機会があれば足を運んでいただきたい。

先行体験会

・4月20日:プラスカフェ東郷店
開催時間:14時~16時
住所:愛知県愛知郡東郷町白鳥2-20-2 電話:0561-37-0321
http://www.plus-cafe.com/aboutus.html

・4月21日:@time草津店
開催時間:14時~16時
住所:滋賀県草津市木川町68 電話:077-561-1177
http://www.at-time.com/store/kusatu/index.html

【スクリーンショット】
「リンドビオル」戦の前に流れるムービーの一部。怒れる「リンドビオル」が見られるのでぜひゲーム内で見てみてほしい
「防衛戦」フェーズでは「リンドビオル」は空中を徘徊しているため攻撃は届かない

【ビューティショップ】
キャラクターメイク後に髪型やメイクなどを変更できる「ビューティショップ」が実装される。かなりのアデナを消費するので慎重に選択しよう。「ビューティショップ」のNPC「ラヴィアンローズ」には声優の戸松遥さんのボイスが使われている

(八橋亜機)