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「エヌシージャパン ユーザー感謝祭2013」1日目イベントレポート
「リネージュ」は「日ノ本」のその後、「リネージュ2」は「リンドビオル」の詳細を発表
(2013/4/15 00:00)
エヌシージャパンは4月13日、14日の2日間、ベルサール秋葉原にて「エヌシージャパン ユーザー感謝祭2013」を開催した。本イベントはエヌシージャパンが運営中のWindows用MMORPG「リネージュ」、「リネージュ2」、「タワー オブ アイオン」の3タイトルのアップデート情報発表や、ステージイベント、そしてユーザー参加型のアトラクションなどが用意されたイベントだ。
13日には「リネージュ」、「リネージュ2」の2タイトルのイベントが開催され、今後のアップデート情報はもちろん、ユーザー参加型のアトラクションなどが行なわれ多くのプレーヤーが参加していた。本レポートではそんな1日目のイベントレポートをお送りする。
「キムギョンスの深イイ話」で日本独自コンテンツ「日ノ本」のその後を発表
イベントの最初に「リネージュ」プロデューサーのキム・ギョンス氏より、「キムギョンスの深イイ話」として今後のアップデート内容が発表された。
公式サイトなどでも既に発表されているが、4月13日に「激動のアデン 後編」のアップデートが行なわれる。このアップデートではこれまでのプレーヤーの大きな目標の1つであった「デスナイト」(Lv52)まで最短2週間で成長できる「ハイパス」が追加され、これにあわせて「ドラゴンバレーケイブ」や「砂漠エリア」、「オーレン地方」が高レベルプレーヤー向けにリニューアルされる。
「しかしこれらはあくまでも通過点で、プレーヤーの皆さんを新たな挑戦が待っています」とキム氏は話すと、アップデートに関する新情報を明かした。
まず、2012年11月に実装された「日ノ本(ひのもと)」に「二の丸」というアップデートを予定しているという。このエリアには「高レベルプレーヤー向けのダンジョン」、「ギルタス」級の巨大なボスモンスター「がしゃどくろ」、「日ノ本専用のアイテム」が追加される。
更に「二の丸」だけでなく、さらなるアップデートとして「本丸」と「天守閣」も実装される予定となっている。実装済みの「惣構え」、そして「二の丸」では建物の外で戦っていたが、「本丸」からは建物の中で戦うことになるという。「本丸」を突破して「天守閣」までたどり着くと、そこには「タマモ」というボスモンスターが待ち受けているという。
詳細はまだ不明だが、このボスを倒すには「強い装備やキャラクターで行けば勝てるというものではなく、『知恵』が必要になります」とキム氏は話していた。
また「日ノ本」アップデートとは別に「ギルタス」のリニューアル予定も発表された。
リニューアルされる「ギルタス」には攻撃スタイル毎に3タイプの種類が登場するという。そして「ギルタス」のドロップアイテム「ギルタスの剣」や「ギルタスの杖」といった装備に何か隠された本当の力があることをほのめかしていた。「ギルタス」は、「リネージュ」のモンスターとしては初めてのボイス付きモンスターになる予定だという。日本の声優の起用も検討されているとのことだ。
他にも、台湾で実装されている「魔族の実験室」という高レベルダンジョンをローカライズして日本サーバーに実装する準備を進めていることが明らかにされた。このダンジョンには“化物の様な”ボスモンスターが登場するという。
イベント後キム氏に話を伺い、「二の丸」のアップデート時期について「夏から秋頃実装予定している」という話を聞くことができた。またリニューアルされる「ギルタス」については、「タイプごとに戦い方は異なりますが、以前よりは倒しやすくなると思います」と話した。
また「4月13日のアップデートの見どころ?」はという質問に対しては「『ハイパス』ですね。既に韓国では実装されているのですが、プレーヤーに好評で、休眠していたユーザーも戻ってきてくれています。ぜひ日本のユーザーさんにもLv52になって頂いて、新たなコンテンツを楽しんでいただきたいです」と語った。
アトラクションでは初お披露目のボスも登場!
アップデート情報の発表の後ユーザー参加型アトラクション「ボスモンスターに挑戦」と「ワールド対抗PvP」が行なわれた。
「ボスモンスターに挑戦」は、会場から60名のプレーヤーを募り、1チーム30人で2チームに分かれてプレイ、次々に登場するボスモンスターを協力して倒していくというアトラクションだ。
イベント用の特別キャラクターとして、Lv80かつ装備もかなり強化されたキャラクターが用意されており、序盤は両チームともスムーズに攻略していったが、4月13日に追加予定の女王アリ型ボスモンスター「エルシャベ」に苦戦し、残念ながら最後のボスモンスター「サンドワーム」まで到達することはできなかった。
MCのChun氏は「『エルシャベ』はLv80のキャラクターが30人居ても倒せない位強いので、実装された際は多くのプレーヤーを集めて協力しないと討伐するのは難しいと思います」と話していた。
その後行なわれた「ワールド対抗PvP」は、ワールド毎に7人のプレーヤーを募り、トーナメント形式で戦い最強のワールドを決めるというアトラクションとなっていた。
イベント専用に用意されたオリジナルのマップで戦ったため、どのワールドのプレーヤーも試行錯誤しながらだったが、優勝したのはBOX(1人のターゲットを囲んで集中攻撃を行なうこと)の精度が特に高かった「アークトゥルス」ワールド。前回大会に続き2連覇となり、ワールドの強さを感じさせていた。
「リネージュ2」では6竜のうちの1体「リンドビオル」を発表
「リネージュ」のイベントに続き、「リネージュ2」のステージイベントも同会場で実施された。
会場では、「Chapter3 Liberation」についての情報が発表された。「Chapter3 Liberation」では大きく「次元攻城戦」、「再覚醒」、「リンドビオル」の3つの要素が追加される。
「次元攻城戦」は日本で稼働している城主血盟のみが参加できる究極の攻城戦だ。「次元攻城戦」開始時に12サーバーそれぞれの9つの城主血盟が「次元サーバー」に転送され、そこで攻城戦を行なうというコンテンツになっている。1血盟辺り最高70名が参加可能とのことで、理論上は70名×9城主血盟×12サーバーで最大7,560名が参加できるという。
「次元攻城戦」に参加すると、ここでしか入手できない「ダークアイデオス強化石」、「エルシウム」が入手できるという。特に「ダークアイデオス強化石」は非常に強力な「アイデオス装備」の強化に使用するということで、かなりの希少価値が付きそうだ。
気になる実装スケジュールだが、現在いくつかの問題が残っており、クオリティを高めてプレーヤーにお届けしたいという思いもあって、残念ながら4月23日段階での実装は見送られたという。実装予定時期は明言されなかったが、現在開発元とやり取りをしながら調整を進めているとのことなので、続報を待ちたい。
「再覚醒」は既に公式サイトでも情報が公開されているが、 以前の大型アップデート「Chapter2 JUSTICE」の段階で8クラスしか用意されていなかった「覚醒クラス」を34クラスに変更を行なう。これは今までの「リネージュ2」にあったキャラクターの多様性が失われてしまうというユーザーの声に応えたアップデートだという。既に覚醒しているキャラクターはログイン後どの「覚醒クラス」に覚醒するかを選択できるようになるという。
「リンドビオル」は「Chapter3 Liberation」で追加されるボスモンスターだ。「アンタラス」、「ヴァラカス」といった6竜のうちの1体である。「リンドビオル」は母親「シーレン」の司令により、「シーレン」が封印されている「犠牲の祭壇」の封印を破壊するためにやってくる。プレーヤー達はその企みを阻止するために「リンドビオル」と戦うというストーリーだ。
「リンドビオル」戦は全6フェーズに分かれている。最初のフェーズは「防衛戦」と呼ばれており、空を飛んでいる「リンドビオル」を空中に引きずり落とすために、「犠牲の祭壇」の4カ所に砲台の発電装置を充電する。合計で120回充電すると「リンドビオル」が地上に降りてきて戦えるようになるのだが、10回充電する度に部下の「リンドラゴ」というモンスターが発電装置を破壊するために現われるという。どの様にして「リンドラゴ」の攻撃を退けつつ、発電装置を充電するかというのが攻略のポイントになりそうだ。
無事120回充電しきると、「リンドビオル」が地上に降りてきて、次の「地上戦」に移行する。「リンドビオル」本体は非常に強力で、更にここでも部下モンスター「リンドラゴ」が多数出現するという。このフェーズで一定以上のダメージを与えると、「空中戦」となる。空中戦では「リンドビオル」が低空飛行を行ない、このフェーズでは近距離アタッカーは射程外となってダメージを与えることができず、遠距離アタッカーのみが「リンドビオル」に攻撃できる。
「リンドビオル」は「リンドラゴ」を生み出すだけでなく様々な攻撃を行なうのだが、特に気をつけなければならないのが「竜巻」の攻撃だという。竜巻に触れると空中束縛状態になる上、HPとMPをごっそりと奪われてしまう。更に竜巻は同時に10個単位で現われ、連続でヒットする事もあるという。立ち回りも攻略の重要なポイントになりそうだ。
「リンドビオル」実装に合わせて、「ワールドボス武器」というアイテムがドラゴンのドロップアイテムに追加される。これは非常に強力な武器で、ドロップした段階では破片の状態だが、この段階で既にヘリオス武器の2倍、最高段階まで強化するとヘリオス武器の4倍以上のダメージが与えられるようになるという。
会場ではこのほか、「Chapter3 Liberation」とは別枠で、開発プロデューサーのナム・クンゴ氏によるQ&Aの紹介が行なわれた。
ネットカフェとの対戦、「リンドビオル」への挑戦も
「多元攻城戦」のアトラクションでは感謝祭会場の60名のプレーヤーと全国のネットカフェから参戦するプレーヤー60名の攻城戦が行なわれた。
最初に城を奪ったのは「ネットカフェ連合軍」で、そのまま非常に固い防衛を展開。試合終了直前に「感謝祭会場軍」も猛攻を見せ、縄文を破壊して城内に雪崩れ込んでいったが、時間切れであえなく「ネットカフェ連合軍」の勝利となった。
「リンドビオルに挑め」のアトラクションは、会場から60名のプレーヤーを募り、先程紹介された「リンドビオル」の討伐に挑むというもの。今回のアトラクションでは特別に「防衛戦」フェーズを飛ばし、「地上戦」フェーズから討伐が行なわれた。
キャラクターは最高レベルの99で、各種装備なども最強クラスの装備が用意されていたが、「リンドビオル」の圧倒的な攻撃力の前に倒れてしまうプレーヤーが続出。プレーヤーがお互いにキャラクターを復活させるなどの連携を見せたものの、「リンドビオル」のHPをほとんど減らすことなく時間切れで終了してしまった。
「リンドビオル」に対して猛攻を浴びせるもHPバーが減ったように見えず、参加者からは「設定が間違えているのではないか」という声が思わず漏れてしまうほど、強力な相手だったようだ。ぜひ実装後にその強さを体験していただきたい。