ニュース
「タカラトミーグループ トイフォーラム 2013」開催
「豪号!ヤバババイク」や、巨大チュッパチャプスアイスなどユニーク商品目白押し
(2013/1/24 14:44)
タカラトミーグループは1月23日と24日、都立産業貿易センター台東館にて「タカラトミーグループ トイフォーラム 2013」を開催した。イベントではタカラトミーとタカラトミーアーツの新製品を中心に、タカラトミーマーケティング、トミーテックもまたコーナーを設けて出展していた。
タカラトミーは小さなバイクがハイスピードで飛び出し、壁を駆け上る「豪号!ヤバババイク」や、テレビ番組と同じような競技が楽しめる「TBS 炎の体育会TV ミリオンスプーン」など見応えのある“動き”に特徴のある商品を多数展示していた。また、「リカちゃん」や「トミカ」といった人気商品でも新しい試みが見られた。
タカラトミーアーツはキャンディの「チュッパチャプス」を溶かし、ジュースなどと混ぜ合わせて直径6cmの巨大アイスを作れる「おかしなキャンディー チュッパチャプス」や、流しそうめんを楽しめる「超ヒエヒエ北極流しそうめん」など、“食べて楽しめる”商品が特に面白かった。本稿ではこういったユニークな商品をピックアップして紹介したい。
壁を駆け上がる「豪号!ヤバババイク」、ワニの噛み付きを再現した「ガブQ」など“動き”にインパクト
タカラトミーの商品はやはりアイデアとギミックが面白い。動いているのを見た瞬間楽しいと思わせる魅力ある商品が目白押しだ。
今回特に面白く感じたのが、「豪号!ヤバババイク」。本体は太めのタイヤの未来的なデザインのバイクで、トリガーのついた“シューター”にセットする。トリガーを引くとシューター内のモーターが回り、バイクの車輪が回転する。
シューターの回転は3段階まであり、トリガーを引くことで回転数が上がる。音も「ギュイーン」と甲高いものになっていき、エネルギーが溜まっている感じになる。ここでシューターを床に設置させ、レバー上部のボタンを押すと猛スピードで飛び出す。さらに壁にガイドを取り付けておくと、そこから壁面を駆け上るのだ。弾丸のように飛び出したバイクが壁面を駆け上っていくのはインパクトがある。
ジャンプ台を用意することで飛び上がり、「積み上げた缶を倒す」といった遊び方もできる。シンプルで格好良く、男の子に受けそうな商品だ。また、バイクの後輪のタイヤのラインが1つのものと、2つのものがある。2つのものは直進性に優れており、1つのものはカーブしやすくなっている。シューターを傾けて設置させ、バイクを発車させると、ラインが1つのものは機体を傾かせ円を描く走りをするという。3月にスターターセットが4種類発売される予定だ。
次に「TBS 炎の体育会TV ミリオンスプーン」は、現在TBS系列で放映されているスポーツバラエティ番組「炎の体育会TV」の1競技「ミリオンスプーン」を再現した商品。劇中同様金の玉をスプーンに乗せて運び、様々な仕掛けに挑戦する。TV番組でおなじみのギミックに挑戦できるパーティーゲームだ。劇中そのままの大きなスプーンと金の玉が楽しい。運ぶためには練習が必要で、自分がTV番組に出演しているような気分になれる。家族や友達と楽しめそうだ。5月に発売予定。
動きのおもしろさというところで興味深かったのが6月に登場予定の「ガブQ」というワニをモチーフとした商品。尾を回すことで力をためチョロQのようにプルバックで走らせることができる。壁などにぶつかるとぐわっと口が開きかみつくアクションをする。かみつけるオブジェクトがセットに入っており、ぶつけることでかみつく。
オブジェクトには得点表が貼ってあり、かみついた場所や、“両方の牙が挟まっているか”といったポイントで集計して得点を競える。かみつくとき尾が回転するので、実際のワニが獲物にかみついたときに回転するような動きになるのが面白い。「ガブQ」同士をぶつけて仰向けになった方が負け、といった遊びもできるとのことだ。
もう1つ、「メダル対戦 ポケモン メダトス」もシンプルなギミックで対戦が楽しめる“低年齢向けバトルホビー”だ。「メダトス」はポケモンの絵が描かれたメダル、そのメダルをセットするキャリア、キャリアをはじくシューターで構成されている。シューターでキャリアをぶつけるのだが、このときキャリアの縁にある黄色いポイントにうまく当てるとメダルが勢いよく飛び出す。“メンコ”のような遊び方ができるゲームだ。
メダルに描かれたポケモンには“レベル”が設定されている。キャリアには目盛りが描かれていて、メダルのレベルに合わせてメダルを回転させてセットするようになっている。キャリアを回転させると縁のポイントの面積が減少する仕組みになっており、メダルのポケモンのレベルが高いほど、シュートの難易度が上がる仕組みになっているのだ。この他にも複数のキャリアをうまく配置することで、1つのシュートで複数のキャリアからメダルを飛び出させることも可能だ。こちらは3月にベーシックセットが発売される。
リカちゃん、トミカ、プラレール、定番ラップでも積極的な挑戦
リカちゃん、トミカ、プラレールといったタカラトミー“定番”商品は、リニューアルを続けながら今年も力を入れていくようだ。
リカちゃんは温度で髪の毛の色が変わる「トリプルカラーチェンジ リカちゃん」を4月に展開予定。濃いめのピンクが基本的なカラーで、手で包み込むように暖めると薄いピンク色になり、冷やすと黒っぽく変わる。面白いのは、冷やすための道具でブラシのような形だが中に氷水が入れられるようになっている。
氷水を入れることで全体が冷え、これをリカちゃんの髪に押し当てることでその部分の髪の色が変色する。リカちゃんの髪は腰よりも長いストレートで、いろいろな形にできる。リカちゃんの友達の「トリプルカラーチェンジ さくらちゃん」や、ドレスと髪の毛につけられる“エクステ”がセットになったものなども発売される。
もう1つ面白い展開が「ピザーラ」とのコラボレーションで、ピザーラの制服を着たリカちゃんの「ピザーラのてんいんさん」を基本に、ピザを焼く機械やメニューなどのお店の設備とおなじみの配達バイクがセットとなった「バイクでお届け ピザーラショップ」、さらには人気のピザやピザを入れる箱、サイドメニューのミニチュアセットなども発売される。ピザそのものも非常に出来が良く、子供にも受けそうだ。
トミカに関しては3月に「マリオカート7」をモチーフにしたトミカが発売される。マリオ、ルイージ、ヨッシー、キノピオの4種に、乗っている車が「マッハクイーン」になった4種類の全8種類が発売される。ゲーム内のコースをイメージした「トミカ マリオカート7 GOGO!サーキット」は、運が悪いとコースアウトしてしまう“コースアウトギミック”が盛り込まれている。これまでのトミカのジオラマはこれまでコースアウトさせてはいけないものだったが、ゲームイメージを考え、あえて取り入れたという。
また、通常のトミカでも遊べる「トミカでしゅっぱつ! ガチャガチャアクションシティ」は、ピンボールの台のようなジオラマで、左右のボタンを押してコースを変える。トミカをピンボールのように使う商品だ。この他プラレールは2013年春に稼働する「 E6系スーパーこまち」を中心に商品を展開していく。赤いラインの入った新型新幹線は人気を集めそうだ。
チュッパチャプスをアイスや流しそうめん、タカラトミーアーツの“楽しく食べる商品”
続いてタカラトミーアーツの注目商品を紹介したい。タカラトミーアーツはプッチンプリンをアイスにしたり、ポッキーにトッピングしたりとお菓子とコラボレーションを行った商品を展開している。「おかしなキャンディー チュッパチャプス」は、チュッパチャプスを溶かし、巨大なチュッパチャプス型のアイスを作るユニークな商品だ。発売は4月を予定している。
アイスの作り方は、容器にジュースやミルクなどを入れ、そこにチュッパチャプスをつけたふたをかぶせる。ふたにはハンドルがついており、回すことでチュッパチャプスが高速回転する。ジュースなどを温めに温めておけばより速く、常温でも5分ほどで溶けてしまうという。後は容器にスティックを指し、冷凍庫で固めればできあがり。チュッパチャプスの味と、ジュースやミルクの“組み合わせ”を楽しむ商品だ。
次に「超ヒエヒエ北極流しそうめん」は夏に向けて、流しそうめんを楽しもうという商品。プール状になっている部分で回転するそうめんをすくうのだが、中央に氷山型のオブジェクトがあり、この氷山中央にポンプで水をくみ上げ、下に落とすのだ。氷山型オブジェクトには、型で作ったシロクマ型氷や、氷ブロックを配置することで下に落ちる水が冷える仕組み。さらにプール部分にも泳いでるペンギン型の氷を置くこともできる。見て楽しむ「流しそうめん」をさらに楽しませるアイテムだ。
もう1つ、「ビールアワーゴールド」という商品も紹介したい。こちらは昨年販売された「ビールアワー」という商品の“改良版”である。「ビールアワー」は缶ビールにまるでジョッキのような取っ手をつけ、注ぎ口にキャップをかぶせるもので、ビールがキャップを通過することで、ビールサーバーを使ったかのようにきめ細かい泡を作ることができる。
「ビールアワーゴールド」は取っ手とキャップに加え、缶を覆う部品を追加。このパーツの中に水を入れ凍らせておくことでビールの冷たさが維持されるのだ。“「ビールアワー」は注ぐのは楽しいのだが、ビールがぬるくなってしまう”という声に応えた商品となる。
なお、「タカラトミーグループ トイフォーラム 2013」では、この他にも様々な商品が出展されていたが、版権元の監修中ということで紹介できない商品も多数あった。これらの商品に関しては、今後の商談会や、おもちゃショーの取材で紹介していきたい。