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スクエニ、「FFXI アドゥリンの魔境」を3月27日発売

PS2を含む3プラットフォーム展開、PC版は特典付きの「ヴァナコレ4」も用意

【ファイナルファンタジーXI アドゥリンの魔境】

2013年3月27日発売予定

価格:
PS2版 3,980円
Xbox 360版 3,980円
Windows版パッケージ版 オープンプライス
Windows版ダウンロード版 3,500円

冒険者の新たな拠点となる「西アドゥリン」

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 2/Xbox 360/Windows用MMORPG「ファイナルファンタジーXI」の拡張ディスク第5弾「アドゥリンの魔境」を2013年3月27日に発売する。

 PS2版とXbox 360版は「アドゥリンの魔境」単体パッケージのみの取り扱いとなり、Windows版は「アドゥリンの魔境」単体に加えて、「FFXI」本編と「アドゥリンの魔境」を含むすべての拡張データコンテンツをセットにした「ヴァナ・ディール コレクション4」の2種類を用意し、パッケージ版とダウンロード版の2種類で販売を行なう。価格は拡張ディスク単体がパッケージ版3,980円、ダウンロード版は3,500円。「ヴァナ・ディール コレクション4」がパッケージ版5,980円、ダウンロード版が5,500円。なお、「アドゥリンの魔境」ダウンロード版と「ヴァナ・ディール コレクション4」の取り扱いは、スクウェア・エニックスe-Store限定販売となる。

 「アドゥリンの魔境」は、今年6月に開催された「A DECADE OF FINAL FANTASY XI VANA★FEST2012」で正式発表された拡張ディスク第5弾。同イベントでは、10年にわたってプロデューサーを務めた田中弘道氏の退任が話題となったが、新プロデューサーとなった松井聡彦氏の初プロデュース作品となる。松井氏は、「FFXI」のバトルディレクターや「FFXIV」のリードバトルプランナーなど、一貫してバトルシステムを担当しており、「アドゥリンの魔境」以降のバトルがどうなるのか注目される。

 今回の約半年ぶりの情報公開では、発売日と価格が発表されたほか、新たな冒険の舞台となる新大陸「ウルブカ大陸」における新都市や新エリアの概要や、新キャラクター、新モンスターなどが公開されたので、以下、紹介していこう。

【アドゥリンの魔境】
お馴染み天野喜孝氏の「アドゥリンの魔境」イメージイラスト
こちらは、「BASTARD!!」の作者として有名な漫画家 萩原一至氏が描いた新職業「風水師」と「魔剣士」のイメージイラスト

【「ヴァナ・ディール コレクション4」購入特典】
「ヴァナ・ディール コレクション4」の購入特典は胴装備「チョコボシャツ」と頭装備「デストリアキャップ」の2つ。「チョコボシャツ」の性能は未発表だが、「デストリアキャップ」は性能が公開されており、レベル30以下だとリジェネ、リフレシュ、オートリレイズ、スキル上昇率アップ、移動速度アップ効果があるコスチューム装備となる。

【ソード・メイデン】
冒険者が初めて訪れる、ケイザック古戦場で出会う腰に装飾の施された黒い短剣を下げた娘。美しい銀髪を束ねるボンネに、グリーンの瞳が特徴。彼女との出会いから、新たなる壮大な冒険の幕が上がる

【その他のNPCたち】
ミッションやクエストには、様々な新規キャラクターが登場する

【プロローグシーン】
神聖アドゥリン都市同盟。天晶暦700年後期。アドゥリン王家と、十一の名家との協議の結果。それまでの王政は廃止、結成された。その発展は目覚ましくいまや、ジュノ大公国に並ぶ海洋貿易都市として、噂も名高い。荘厳な居城たたずむ、東アドゥリン。貿易の要ともいえる街の玄関口である、西アドゥリン。これら2つの区画から成る。ここが、新たなる冒険の拠点。

【西アドゥリン(Western Adoulin)】
東ウルブカ開拓計画の拠点であり、海上貿易都市「神聖アドゥリン都市同盟」の玄関口。開拓者として招かれた冒険者たちの活動の中心となるエリア。数々の施設が建ち並び、非常に活気の溢れる街。

【ララ水道(Rala Waterways)】
アドゥリン島の西から東を結ぶビッグブリッジを経由して建造された、超巨大な地下水道施設。アドゥリンの景観の1つである、水の流れの要でありちょっとしたダンジョンとしても、民の間では有名である。建造されたのは、200年ほど前とされ、奥まった場所にはモンスターも徘徊しており、一般には開放されていない。

【ヤッセの狩り場(Yahse Hunting Grounds)】
ケイザック古戦場に隣接したジャングル地帯。また、東アドゥリンより、小船で渡ることもできる。ケイザック古戦場と環境が非常に酷似しているため、道に迷う開拓者も多い。ヤッセの狩り場も、また、森が人を拒絶するかのように巨大な木の根が張り出しており、開拓者泣かせの難所の1つとされる。開拓の手始めとして、切り拓かなければならないエリアの1つ。

【ケイザック古戦場(Ceizak Battlegrounds)】
巨大な防壁・ジョリウスの門を越えた先に広がる、鬱蒼としたジャングル地帯。中の国では、お目にかかれない新種のヴァーミン族が多く生息する。所々、巨大な木の根が張り出しており、開拓の障害となっている。開拓の手始めとして、切り拓かなければならないエリアの1つ。

【エヌティエル水林(Foret de Hennetiel)】
東ウルブカでは、もっとも標高が低い土地。山岳地帯からの河川が集約してできた、ゾルデフ川は数百年も前から毒に汚染されており、人、果ては動植物さえも寄せ付けないほどの過酷な環境として知られる。が、自然はその力を取り込み、共生する進化を遂げており不可思議な形状の木々や植物が多く群生している。開拓が、非常に困難な地となることは明白だ……。

【シィの門(Sih Gates)】
岩石と、突き出た鍾乳洞が特徴のダンジョン。ヤッセ、ケイザックで見られた巨大な木の根が岩盤を突き抜けて道を塞いでおり、開拓者の侵入を阻む。洞窟内には非常に多くの茸が群生しているが、食用として使えるものは少なく、恩恵は、ほぼないに等しい。非常に繁殖力の強い、アクエフ族が多数生息する。逃げ場のない洞窟内での戦闘を強いられるため防毒、解毒の対応をおろそかにすると大変危険である。

【モーの門(Moh Gates)】
ケイザック古戦場とモリマー台地を結ぶダンジョン。寒冷の地であるモリマー台地とは打って変わり地下では紅蓮のマグマが流動しており、大自然の力をまざまざと見せつけられることだろう。所々、高温ではあるが温泉も湧き出ており、日々の過酷な開拓の疲れを癒すために訪れる通な開拓者も多い。……が、周辺には凶暴なマタマタ族が棲みついているため悠長に入浴などとは言っていられないのが現状だ。

【ヴェルク族(Velkk)】
東ウルブカの西の地方に集落を構える蛮族。古代の文献では、元々アドゥリン島付近を拠点に生息していたが初代アドゥリン王の統治により、遥か西へ追いやられたと記されている。生粋の戦士タイプと、魔法を学んだ魔道士タイプがおり開拓者に対してはかなり好戦的なモンスター。……が、どことなく間が抜けており、憎めない性格でもある。

【左 トウィザリム族(Twitherym)、右 チャプリ族(Chapuli)】
東ウルブカに広く生息する群蝶。群れ特有の組織的な行動パターンを持っており、その攻撃は多彩。小さな虫と侮ると、とんでもない目に遭うだろう。紫のトウィザリム族は、主にフィールドを徘徊しダンジョンでは、色彩が異なる群蝶が生息している。
ヤッセの狩場、ケイザック古戦場に生息するヴァーミン族の一種。頭に生えている角が特徴で、それを武器にした体当たりや、刀剣のように繰り出される鋭い斬撃が特徴。強力な脚力による跳躍と速度で、開拓者を翻弄する。

【左 マタマタ族(Matamata)、右 ハートウィング族(Heartwing)】
東ウルブカの山林、温水地帯に生息するリザード族の一種。かわいい名前の響きとは裏腹に、巨体。動きは鈍そうにみえるが、その性格は獰猛かつ怪力の持ち主。首、尻尾による攻撃は俊敏で、防ぐのが難しい。体内に取り込んだ熱湯を、強力なブレスとして吐き出す。
東ウルブカ全域で稀に発見報告がある、不思議なモンスター。敵意はなく基本無害、ふわふわと彷徨っている。何を考えているかもよくわからない。ぴょこぴょことするジェスチャーは、非常に愛くるしい。人を見るとついて来たり、突然発光したりと行動パターンも謎が多い。また、面白おかしく、ちょっかいを出した開拓者の証言ではとんでもなくひどい目に遭ったとも……。

【左 クラックロー族(Craklaw)、右 アクエフ族(Acuex)】
東ウルブカの河川や河口に生息するアクアン族の一種。2つの巨大な鋏は、岩をも寸断し、全身の甲殻は並みの武器では歯が立たないほどの硬度を誇る。まさに動く要塞。水を操るすべも持っており、開拓の弊害となることは必至だ。
東ウルブカの地下に広がるダンジョンで目撃報告が多数寄せられている謎の多いモンスター。小型で繁殖力が強く、壁や隅などに群れを形成する。森に繁殖する毒キノコと同性質の猛毒を撒き散らすことから、なんらかの関連性があるのではと研究、分析が進められているが、成果はいまひとつのようだ。

【アンブリル族(Umbril)】
暗がりに潜む、謎の多いモンスター。どの生態系にも当てはまらず、対応が非常に困難とされる。土や壁をすり抜けることができるのが大きな特徴。古代の文献にも、その存在を仄めかす記述があることから大昔から東ウルブカに生息しているとされる。開拓が進むにつれ、その目撃証言も増加しており「森の呪い」だと、真しやかに噂されている……

(中村聖司)