WeMade Entertainment、MMOPRG「ICARUS」インタビュー
空中を駆ける「フェロー」システム、空中戦PvPの醍醐味を聞く
WeMade Entertainmentは「G-STAR 2012」において、新作MMORPG「ICARUS」とスマートフォン用のモバイルゲームの2つを大きく展開している。それぞれの様子はこちらとこちらで紹介しているが、今回は「ICARUS」について、「ICARUS」開発室長のオ・ホウン氏にインタビューを敢行できた。
「ICARUS」での今回の目玉は、ドラゴンに乗って空中を飛べる「フェロー」システム。トレーラーにはドラゴンからドラゴンへ飛び移ったり、チームを組んで飛行をするようなシーンもトレーラーには見受けられたので、これらの気になる要素を中心に伺っていった。
【「ICARUS」トレーラー】 |
---|
■ ほぼ全てのモンスターが騎乗可能。ダイナミックな空中PvPにも期待
――開発の進捗状況はいかがでしょうか?
オ・ホウン氏: 全体で80%くらいといったところです。レベルキャップは50までになる予定ですが、レベル35くらいまでのコンテンツは大体できあがっています。
――タイトルが「NED」から「ICARUS」へと変わって、最も注力した点はどこでしょう?
オ氏: 今の形態になってからは約3年ほど経っていますが、最も力を入れたのは「フェロー」です。通常のMMORPGでは現われるモンスターは敵として登場し、倒して終わりというものが多かったのですが、そのモンスターを仲間にできることで、違う感情移入の仕方をしてほしいと思いました。
「フェロー」は地域によって変わり、それぞれの種類で戦い方や捕まえ方にもバラエティがあります。例えば崖の上から飛び降りて背中に乗るというアクションが必要な時もあります。
――トレーラーにはドラゴンからドラゴンへと飛び移るシーンもありましたが、これも実際にできるのですか?
オ氏: できます。あるドラゴンの乗るために必要になるアクションです。フェロー搭乗時に捕縛スキルを発動させると、フェローの背中に立って構えます。その状態で上手く飛び移れば、新しいドラゴンを捕まえられます。
――もし失敗した場合は?
オ氏: 高さによるダメージがあるので、場合によっては死んでしまいます(笑)。ただし、捕まえておいたフェローはいつでも召喚できるので、失敗しても即時に召喚すれば助かります。
――時には死ぬ覚悟が必要になるのですね。
オ氏: フェローを捕獲するのにステータス条件やレベル制限はありませんので、レベルが低くてもどんなフェローにも挑戦できます。いきなりの挑戦となると死ぬこともあるでしょう。その分難しくなりますが、フェローの登場位置、捕縛方法がそれぞれ違うので、その辺りも楽しんでほしいと思います。
中には牛などを餌として連れていかないと現われないモンスター、というものもいます。
――どの程度のモンスターを捕まえられるのでしょうか?
オ氏: 人型以外の敵はほぼ全て捕まえられます。ただし、中には何の効果も持たないモンスターもいます。捕まえたフェローは、フェロー管理者というNPCに持っていけば保管と管理をしてくれます。
――今回はドラゴンに乗っての飛行が醍醐味だと思います。フィールドもその分広くなっていると思いますが、意識して設計されているのでしょうか?
オ氏: 飛行の感覚を楽しんでもらえるように、そこは広く設計しています。それと、上空への制限はしていません。地面が見えなくなってもそれ以上に上がることができるのですが、あまりに上がり過ぎるとフェローが気絶してしまって、フェロー共々墜落してしまいます。
――ドラゴン部隊による空中戦でのPvPもできるようになるのですか?
オ氏: それについては「勢力システム」について触れる必要があります。「勢力」はギルドとギルドが合わさってできる大きな組織で、国の王様が出す「○○のモンスターを倒してこい」といった指令をいかに早く達成できるか、などで争っていくコンテンツです。
指令は1つですが、勢力は乱立するので、指令達成の前に勢力同士で潰し合いをする必要があります。その時に、PvP要素が絡んでくるといった感じです。
戦闘には特にルールや制限があるわけではないので、空中対空中戦になることもありますし、地上対空中戦になることもあるでしょう。それぞれのチームの得意分野を活かして戦ってくれればと思います。
その他にも、拠点を制圧する拠点戦もあります。制圧した拠点は資金源となり、一定期間でリセットされます。これは他のタイトルで言うところの「攻城戦」にあたるものですが、本作の拠点戦は地上と空中の両方から一気に攻められるので、ダイナミックな戦闘が展開されます。拠点の中には、空中に浮かんだものもあります。
――勢力戦では政治的な戦いもあると聞いたのですが、スパイ的な要素も入ってくるのですか?
オ氏: 今のところそういったものはありません。戦闘は真っ向勝負になります。
――日本でのサービス時期はいかがでしょう?
オ氏: 時期は未定ですが、やる気はあります。
――では日本の読者にメッセージをお願いします。
オ氏: 日本では、以前別のタイトルでサービスをした経験があり、日本のユーザーはレベルが高いことを感じました。日本の方はクエスト1つでも中身をしっかり見ながら丁寧に遊んでくれるので、そこに感動しました。
開発でも1つ1つについて、詳細に気を付けながらやっていきますので、サービスの際にはよろしくお願いします。
――ありがとうございました。
(2012年 11月 11日)